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No.1305 同病相憐れむ?

50年ほど前の大学生時代に、恩師宅に伺った帰り際にいただいた『ことばの百科事典』の中に「ユーモア辞典」が含まれていました。アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』(1911年、アメリカ)ほど鋭い棘はありませんが、humorに溢れるいくつか書き留めておいたものがあったので、少しご紹介させてください。
 
「イビキ」…個人に許された最後の自由。
「大人」…長靴を履いて水たまりをよけて通る人。
「慎重」…ハッキリ自分が間違っていないと分かる時でも、一応、妻に尋ねてみること。
「神秘」…太郎は、あんな安月給で、どうやって暮らせるのかということ。
「よっぱらい」…自分は最高、人からは最低と思われる状態。
「三日天下」…結婚式の日からカカア天下になるまでの地位のこと。
「楽天家」…夜、玄関を開けっ放しにしておけば、女房が家出してくれると思っている男。

ひょっとしたら「ユーモア辞典」の筆者は恐妻家でしょうか?ご同病の士と見ました。笑いは、心の潤滑油。慎重居士の私としては、妻が頼りの日々。やっぱ、恐妻かかぁ?
 


※画像は、クリエイター・糸村きびさんの「五月雨」の1葉をかたじけなくしました。「水溜まりを見つけると必ず入ったあの頃。」と子供時代を回顧しておられました。お礼を申し上げます。