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No.780 転んでも、立ち上がる。転んだら、立ち上がれ。


娘が生後9か月目の赤ん坊を連れて帰省してくれた時、よちよち歩きは出来たものの、まだ5歩前後が限界というところでした。立ち上がっては転び、転んでは立ち上がります。何かに躓いては転び、何かにぶつかっては転び、何かをつかまり損ねては転び、すべっては転びます。
 
「受け身」を知らないので、時には転んだ際に「ゴン」と大きな音を立てることもあり、おでこや後ろ頭に小さなたんこぶを作ることもありました。しかし、何度転んでも赤ん坊は立ち上がります。
「人は、転んでも必ず立ち上がれるものだ」
という事を、この時期に体に覚えさせるのでしょうか?
 
もう35年近くも前のお話ですが、よちよち歩きを始めた息子が、タンスの金属の把手に額をぶつけて大きなたんこぶを作ったことがありました。こんな時は、すぐに冷やすのが良いとされ、冷たいタオルをあてたり、冷蔵庫の肉を当てたり、焼き塩を塗るのが方策だと聞いたことがあります。
 
しかし、我が家の婆ちゃんから、生卵の殻の内皮膜を剥いでペタッと張るのが良いと教えられ、その通りにしてみると、意外や意外、結構な効き目でした。民間療法の一つだったのでしょうが、昔の人の生活の知恵だったのかもしれません。今ならネットの情報で、様々な方法を知りうるのでしょう。正しいネタかどうか、疑問の時もありますが…。
 
アメリカ合衆国第16代大統領・リンカーン(1809年~1865年)の名言、
「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ。」
I'm not concerned that you have fallen. I'm concerned that you arise.
はあまりにも有名ですが、この言葉がいつ、どんな場面で、誰に対して発せられたものなのかを教えていただける資料を寡聞にして知りません。すごく興味がある言葉です。どなたか、お教えください。
 
赤ん坊でも大人でも立ち上がることは同じです。そこには、強い意思が働いているように思います。
「他の誰でもない私が、ここにいるよ!」
と言っているように私には思われます。


※画像は、クリエイター・KitaSanの、タイトル「赤ん坊写真 in 東南アジア」をかたじけなくしました。彼もきっと、立ち上がったことでしょう。お礼申します。