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【レポ】岐阜関ケ原古戦場記念館

コロナの感染状況がなかなかおさまりませんね。
私も大阪旅行を計画していたものの、今は岐阜周辺の普段の生活圏内のお出かけにしようと思い、岐阜県内で以前から行ってみたいと思っていた場所に行ってきました。

合戦の大将がいる本陣?のようなデザイン!スタイリッシュ!

その名も岐阜関ケ原古戦場記念館!!

記念館の存在は知らずとも、天下分け目の大戦(おおいくさ)、関ケ原の戦いは誰しも知る所かと思います。今回は関ケ原の地にある、関ケ原の戦いをテーマとした記念館へ行ってきました!関ケ原は!!!岐阜県(西側の滋賀県寄り)です!!!!来てね!!!


1.関ケ原古戦場記念館とは

慶長5年(1600年)、天下分け目の戦いとして名高い関ケ原の戦いがこの地で繰り広げられました。
そんな歴史の1ページを体中で感じられる体験型の施設です。

岐阜関ケ原古戦場記念館公式HPより

平成27年3月に策定した「関ケ原古戦場グランドデザイン」に基づき、
関ケ原の戦いの史跡地へ誘う拠点施設プロジェクトを進めてきました。

同上

所在地は岐阜県、不破郡関ケ原町関ケ原。JR東海道本線「関ケ原駅」から徒歩10分、「関ケ原IC」から5分という好立地。駐車場はもちろん無料です。
入場料は最高で大人500円。安いな…。

2.いざ入館!グラウンドビジョンは必見!


ネット予約をしておくと入場がスムーズです(記念館も事前予約を推奨しています)。当日入館ももちろんできますが、チケットの販売場所が少し違うため、スタッフさんに確認しましょう。チケット購入前に、感染拡大防止のためのアプリを入れるか、連絡先情報を用紙に記入します。

さらに確認されたのが、「グラウンドビジョンをご希望ですか?」。あまり下調べをせずに行った私は、よくも分からぬまませっかくなので「はい」と答えると、チケット売り場で開始時間の書かれたタグを渡されます。
ちなみにネット予約をした人が優先なので、土日や連休は予約をした方が確実そうです。

待ち時間にエントランスや別館のお土産売り場を散策

集合時間になり、「グラウンドビジョン」なるものに潜入。

全国を舞台とした東西陣営を俯瞰できる巨大な床面のスクリーン「グラウンド・ビジョン」で心の準備を。
続くシアターでは両軍の激突を歴史的なシーンに迷い込んだかのような迫力ある映像で再現しました。

公式HP

という公式HPの説明が全てなんですが、ほんと、これが、すごく良かったです…。ほんともうこれ見ただけで全国民関ケ原来て!!!!!!!!とテンションがぶち上がりました。体験コーナー以外は撮影禁止だったので写真はないんですが、本当に良かった。文章が下手なので良かったところを箇条書きにします(箇条書きに)。

<ここが良かったよグラウンドビジョン>
・関ケ原の戦いの名前しか知らない人間にも概要が理解できる
・武将の名前もいまいち分からん人間にも関ケ原をめぐる人間ドラマが映像と陣営図で理解できる
・プロの講談師?の軽妙なナレーションとかっこいいBGM、演出で非常に完成度が高く世界観に引き込まれる
・戦国分からん人間でもその先の渋い展示品の数々を見て「さっき履修したやつだ!」と進研ゼミ体験ができる

うおおおおこれからの展示楽しみだな!オラワクワクしてきたぞ!!!となるので、導入として本当におすすめです。その流れで隣のシアターへ(着席型。グラウンドビジョンは立って地面の映像を見下ろします)。

シアターでは大画面を見ながら音や風、振動でまさに合戦のど真ん中に放り込まれたような体験ができます!希望があれば振動がない席に案内してもらえるようです。
先ほどのグラウンドビジョンで合戦の概要と人間関係をほんのり理解した後に、それぞれの武将たちのセリフややり取りがピックアップされた映像を見ることでさらに理解が深まります。私のような戦国全然分からん人間も、このあたりで「戦国おもしれー!」と夢中になりました。

入館料を払えば無料なので、お時間ある方はぜひぜひ見ていただきたいです!本当にかっこいい!※混んでいる時期は事前予約なしだと難しい日もあるみたいなので、予約をしておいた方がよさそう!

3.展示室

展示室内は撮影禁止ですのでご注意を!

こちらは各武将が着用していた甲冑の模型、刀、合戦に関する絵画、武将たちの肖像、手紙等が展示されています。甲冑は再現模型が多く、全体的に綺麗です。戦で使用するものなので、美術品と違ってさすがに保存は難しそうですね。また関ケ原合戦での装束の伝承が残っていない武将についても、文献や後世にイメージが定着した想像上の甲冑も再現されており、興味深かったです。

こちらでも映像資料を見ることができます。セルフ再生で全8話!関ケ原合戦の全容が描かれた一枚の絵をもとに、ナレーターが各武将たちと会話をする形式で分かりやすく説明してくれます。これまですでに主だった武将たちを履修してきたため、さらに理解が深まる映像でした。またサブ的な人物の活躍やエピソードも織り交ぜられており、ドラマとしても見ごたえがあってよかったです。薩摩の島津がちゃんと薩摩弁?ぽくてよかったですね。

また個人的MVPが…

戦国体験コーナーの看板

ねこねこ日本史!!!!!

これね~すごくよかったですね!シアターも何も見ない段階でお土産屋やポスターを見たときは「何でもキャラにするな…」とか斜に構えたことを思っていたんですが、彼らには戦国素人はたいへん助けられました!

展示室は一般的な博物館と同じなので、すごくきちっとした空間というか…教養がなくお恥ずかしいですが、特に書状や手紙とか実物を見ても読めないし、解説文は小さいので正直スルーしがちなんですが、各武将を模したネコチャン達が随所でコメントを入れていて、

大谷吉継「敏感肌だから肌を隠しているニャ(病気で失明しており肌の状態も人目に晒さないよう頭巾をかぶっていたイメージがある武将)」など、ちょっとクスリと笑える一言コメントが目にとまり、「ほうほうどんな資料なのかな」と資料をじっくり見るきっかけになりました。

私のようなにわか者にも優しく、子どもたちもネコチャンに興味を示し、解説文を読んだ親さんが「こういうことらしいよ」と説明してあげる姿もあり(親さんに説明している子どももおりニッコリしました)、効果的で良い演出だなと思いました。どうやら9月4日までの企画のようなので残念ですが、ご都合の合う方はぜひ。
(アマプラにアニメが入っていたので見ます)

ビジュアル資料はありがたい

4.戦国体験コーナー

刀や合図を送る太鼓、武器等のレプリカを実際に触れる体験コーナーです。衣装を来た撮影もできます。
またねこねこ日本史のキャラクター紹介パネルもあります。

島津の「武力6」ワロタ

お土産売り場とかに紹介冊子とか売ってないかな~と思いあまり撮影しなかったのですが、ここでしか見られないみたいです…このデータブックほしい…。
上の二匹は個人的に好きになったキャラです。好きになりましたね。今日。

5.充実のお土産売り場

最初にすでに足を踏み入れてはいましたが、最後にお土産を物色!ねこねこ日本史への高感度が爆上がりしていたので買っちゃいましたね~!今断捨離してるのにノートを買ったよこのオタク!
また岐阜県のおいしい物産もたくさんあります!推し武将グッズ!模造刀!武将いじり倒しネタ土産!関ケ原だけどなぜかいる信長!
まぁ信長は岐阜城の城主だった時期もありバチバチに観光打ち出されているので、信長公は岐阜県内ならまるっとOKです。


右上のクリアファイルは裏面が西軍
東軍と西軍、どちらにも配慮されたラインナップ
これは関ケ原関係ないけど勢いに負けて買ったミッチーの謀反クッキー。バターがきいていておいしかったです

そしてお会計の後、店員さんがおもむろに一枚の紙をくれました。
店員さん「東軍と西軍、今年勝ってほしい方に投票をしてもらってまして…
我「こ、今年勝ってほしい方…!!!???

令和にもなると関ケ原合戦も投票で決まる…民主主義だ…
ご本人からのコメントが…松潤家康www

6.まとめ

駐車場への通路に旗。何から何までスタイリッシュでかっこいい!

想像以上に楽しかったです!!
入館料500円という安さに不安を覚えたのも一瞬、かなりクオリティが高く、大人も十分楽しめます!夏休みなのでご家族が多かったですが、平日ということもありそれほど混雑もなく、展示品も他の人とタイミングをずらせばじっくり見ることができました。

建物も新しくて綺麗でした。私は混雑を避けて行きませんでしたが、お土産ショップの隣にはレストラン、カフェもあるため、ゆったりと過ごすことができます。漏れ聞こえてきた「石田三成パフェ」の声が気になり調べたところ、ネーミングが秀逸でとてもよかったです。

(例)
石田三成もこもこ抹茶パフェ
戦国武将バトル対決 徳川家康 味噌小豆ミルク
小早川の寝返り 裏切りカルボナーラ

岐阜にしては電車でのアクセス性も最高なので、遠方の方も、お近くの方もおすすめです!長くなりましたが、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました!

7.まとまらなかった蛇足

とりとめもない雑談を脈絡なくつらつら書いておきます。読まなくていい

<大谷吉継…>
・病気で失明して体もろくに動かないのに、三成との友情のため戦場に入るのいいやつすぎて死にそう私が。
・最期の自刃と、家臣が病にむしばまれた主君を人目につかぬ所に埋め、そこに行き当たった敵将に勝負を挑まれ、「主君の姿を敵に晒されるのは我慢ならないので黙っていてほしい。そうすれば勝負でも何でも受ける」と懇願し、それを承知した左近もいいやつすぎる。
・もちろん戦国時代のことなので、江戸時代のオタクたちが日本人好みのエピソードをしつらえた可能性も高いわけだけど、まぁそれはそれとしてそういう話は大好きです。
・吉継の首のありかを約束通り言わなかった左近好きすぎるし、それを見た家康が「その気持ち、これからも忘れたらあかんで…」みたいなこと言って許すばかりか良い槍を与えたらしい。家康、関ケ原で民衆に狼藉すんなよ!!と禁制もきっちりしてたらしいし、なんというか、よく考えてるな…
大平の世をもたらすべくしてもたらしたんだな…
・戦国全く素人だし、後の世の創作も多いと思うけど、やっぱエピソードとして惹きつけられるね。

<島津ぅ…>
・アニメ「ドリフターズ」を履修したので島津がヤバいことは何となく分かっていたが、関ケ原の島津マジ何してんのか意味分かんなくて笑った。
・島津義久60代!!??徳川家康61!!????こわ…自分が戦うわけではないけどそれにしてもよ
・「5000の兵で20万の明・朝鮮軍に打ち勝った」ホラーじゃん…「鬼島津」ほんとだよ…薩摩の男どうなってんだ…全滅させたわけじゃないだろうけどそれでも退くわ…

・映像の演出がよかったんだろいし、後世になるにつれ「キャラ付け」が濃くなっていっただろうから、武将たちの個性が強くておもしろいね…。当時と現代の戦争観は違うけど、無数の人死にの上で江戸時代が幕を開けたことは忘れちゃいけないよね…。
・関ケ原を管理してた人に後始末任せて家康たちは帰ったみたいな書き方されてたので、ほんまお疲れ様…。そういう時代といえば時代だったんだろうけど…。
・今回は記念館だけであんまり古戦場候な場所には行けなかったけど、関ケ原はやっぱ「出る」らしいですね…。ほんと広い原っぱみたいなところでイベントや模擬合戦とかもやってる映像を見たことがある気がするので、コロナでどうなってるか知らないけど、また行ってみたいですね。

以上!