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【レポ】関ケ原古戦場記念館(島津家の関ケ原展)

2022年に開催された、岐阜県関ケ原古戦場記念館の企画展、「島津家の関ケ原」が12月4日で終了するとのことで、駆け込みで行って参りました。

漫画「ドリフターズ」(関ケ原合戦で討ち死にしたとされる島津豊久が異世界転生をする作品)のアニメを見てとても面白かったので、原画展の開催は嬉しかったですね。なかなか過激…というか、島津豊久はじめ織田信長等の日本の偉人たちが作品内で物騒すぎるので、「記念館さん、大丈夫ですか???」と心配になりましたが…無事に終了して安心しました(どの立場?)。

通常展示の隣のお部屋に企画展示のお部屋があり、こちらも撮影禁止のためお写真はありませんが、すごく!!内容が充実していて面白かったです!
島津義弘にスポットを当て、その生涯、人となり、遺したもの等、多くの資料や解説展示から読み取ることができる、密度の高い展示でした。

島津ゆかりの鹿児島県が、宝暦治水の縁で岐阜県と姉妹都市?になっているようで、その記念式典の写真もありました。そのご縁で鹿児島の島津の貴重な資料をあれほど多くお借りできたのかもしれませんね。
人と人とのつながり、今も続いていますね。

関ケ原名物(?)「すてがまり」を最初に聞いたときは「どうして!?」と島津の蛮族ぶりに戦慄したものですが(誇張)、義弘自身の心境を記したとされる書物に「自分たちの背後には大きな山があり、老齢の私には越えるのが難しく…」等のエピソードも記されていたのが印象的でした。
「島津は後ろには退かぬ!」という英雄譚として語り継いでも良さそうなものを、真偽は不明ですが、そのような情報が残っているというのはおもしろいですね。

改めて、「鹿児島から岐阜に来て、そして追われながら鹿児島まで帰ったのか…」という事実。それだけでも島津のタフネスには驚かされます。関ケ原後、負け戦であったにも関わらず、家臣を労わって感状(たしか)を出していた義弘殿のエピソードも、旅路の過酷さを物語っている気がします。

義弘殿の生い立ちをまとめたDVD映像も上映されており、とても分かりやすくて良かったですね。文章をたくさん読むのはやはり疲れるので…。ゆるキャラのネコチャンたちがちょっとシュールで気になりました。

主君を追って自害するのは禁じられていた時代に、義弘殿が亡くなった際13名の者が後を追ったというエピソードも、義弘殿がいかに慕われていたかが分かるお話でした。また、夜中に集団で騒いでいる若者を集めた学習場所を作ったり、島津が支配した朝鮮の土地は最低限の生活が保障されていたりと、実際の程度はさだかではないにしろ、人格者としての義弘殿の人物像を知ることができました。ネコチャン好きだったり…(だからDVDもネコチャン?)。
今回の展示を見なかったら、私の中の島津義弘殿はいつまでもエクストリーム帰宅おじいちゃんのままでした。それはそれでおもしろいんですが。

原画展ももちろん素晴らしかったです!偉人VS偉人という、少年漫画のめちゃ熱シーンが展示されていましたが、これ年配の方にはちょっと退かれないかな?と心配しつつ1枚1枚食い入るように眺めまわしました。全部。近くに待機されていた案内のスタッフさんに不審がられた自信しかないですすみません通報しないでください。

個人的に漫画を描くのが好きで、学生時代まではGペンやベタでアナログ原稿をしていたので、漫画原稿の原画を見ると本当に楽しくて、ずっと眺めていられますね。「本当に人間が描いたのか…」「このトーン全部削ったの???」「この集中線全部描いたんですか!!??」と、アナログだからこその人の技術力が伝わってきて感動しました。記念館さん本当にありがとう~!!

余談ですが、DVDで「島津の精神が後の明治維新を担った人物たちに繋がっていく~」というナレーションをバックに島津豊久が「おまん島津になんぞ恨みでもあるんか?うちは恨み買うことが多いからのぉ~」と土方歳三を煽るシーンが展示されているという混沌としたロックな空間でした。

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いや~今回の企画を通して、これまで部分的にしか知らなかった「島津義弘」の魅力を存分に味わい、知識が増えました。
そうなるとどうなる?

知らんのか。

鹿児島に行きたくなる。

ちょうど熊本城武将隊に島津義弘様がいらっしゃってですね???先の関ケ原のイベントにも出陣され、その圧倒的雄々しさのパワフルな演武に魅了されてしまったため、これは鹿児島ないし熊本城へ行かねばならぬというわけです。
武将隊沼怖い。地元だけで充実すると思っていたら全然そんなことない。関ケ原組も遠征するし、関ケ原にも遠征してくれる各地の武将様にも出会えるのでその地元にも遠征したくなってしまう(武将隊界隈で「援軍」と言う)。こんなハードな沼だとは思っていませんでした。しかし旅行へ行きたくなりますね…!人生楽しい!もっと稼がねば…!

そういうわけで、大満足の企画展でした。行く度に新たな扉が開かれていきますね…。もう社会人もそれなりの年数になってきて、オタクも二次創作から一次創作まで一通りやったかな…と思っていたのに、まだまだ楽しませてくれますね人生ってやつは…!

家庭的なシンプルなオムライスめちゃくちゃおいしかった!

10時頃に到着して、13時近くまで楽しみました。いすぎ…今回今年3回目なのにな…。土曜日でしたが、シアターも予約なしで見ることができ、展示もじっくりまわることができました。次の週に関ケ原ファイナル(関ケ原合戦2022の〆)が控えていたこともあってか、かなり回りやすかったです(ファイナルは仕事で援軍できず…)。
お昼は記念館のお隣のレストランでご飯!お目当ての合戦弁当は(展示をくまなく見ていたため)完売でしたので、大好きなオムライスを!

おや?左端に…?

今回、この日に突発で記念館遠征をしました。もちろん企画展が終わる前に行きたかったからなのですが…

関ケ原組の島左近様が通常出陣されるとTwitterで拝見して…!!!!

すっかり武将隊、特に関ケ原組にハマってしまいTwitterもチェックしておりまして…もしかしたらお会いできるかも…でも笹尾山にも行かれるそうだし…声をかける勇気もないし…という気持ちを企画展の興奮ですっかり吹っ飛ばして展示室を出て外の芝生広場を見やると

左近様普通におるな。

「通常出陣」のおもてなしなのでそらそうかもしれませんが、本当に「甲冑人形かな?」と思うほどナチュラルに仁王立ちされていて動揺しながらオムライスの券売機ボタンを叩き押し、左近様が見える窓際の席に着席。行動が完全にストーカーのそれ。
駆け寄るお子様やお客さんの撮影に全て応じる左近様。「通常出陣こそ本来」と仰っていた左近様の「おもてなし」のお姿を、オムライスを食べながら泣きながら目に焼き付けておりました本当にありがとうございます。

記念撮影を恥ずかしがる女児に「がおーっ」と槍をふりあげておどけて見せたらガン逃げされた左近様が良すぎて死にました(全身漆黒で兜、頬面、深紅の角(?)で長物を持った大男は冷静に考えればまぁ怖い)。

たいへん良いものを…見せていただきました…いやこれはオムライス一つで見ていいものではないとカフェに注文へ走る。12月の関ケ原は寒かったので、あたたかい飲み物を頼む予定でしたが…

石田三成様と大谷吉継殿の茶会での友情エピソードにもとづき作られたメニュー。コラボカフェじゃん…戦国武将、合法的に供給過多で最高

ズッ友概念抹茶オレありがとうございます。それください(コート着て凍えながらすする)。

お土産もバッチリ!上と左下は布教用です。右下の奥飛騨酒造さんの日本酒仕込みの梅酒もとても飲みやすかった!

今回も楽しかったね!ハム太郎!

貴様なんだそのカードはぁ!!!!!!!

岐阜関ケ原古戦場記念館年間パスポートであります!!!!!!!!

作ったな。いよいよ作ったな。
うすうす感じていたけどハマってるよね?武将隊、ハマってますよね???記念館君何回目?3回目だよね???今年下半期ですでにね。

ということで、記念館年間パスポート(1200円)を購入して参りました。入館料が500円なのでとってもお得!(企画展のときは通常料金との差額のお支払いが必要)
ついでに武将隊用のTwitterアカウントも開設してしまいました。人生何があるか分かりませんね。

これは特に関係ないけどいい感じの自販機があったのでぱしゃり

こうした実在の人物(?)ジャンルにハマるのはおそらくはじめてですので、失礼のないよう手探りの状態ではございますが、これからもマイペースに楽しませていただきたいと思います。

ここまでお読みいただいた方、ありがとさんじゃったー!!