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#7 ほんせき

本籍(ほんせき)と聞いて、あなたなら何と答えるだろうー。

本籍は戸籍(出生・死亡・婚姻・離婚・縁組などの身分関係を登録・公証するためのもの)のある場所をいう(引用元:吉岡町HP https://town.yoshioka.gunma.jp/faq/todokede/002579.html)。
引越経験者や結婚した方であれば、住所変更のほかに一度は触れたことがあるのではないか。
つい先日まで本籍について未知だったわたしが、これから本籍と向き合うことになるであろう方へちょっぴり語ろうと思う。

先週の金曜日、本籍地にとある証明をいただく必要があったわたしは、現在住む市町村の役所に真っ先に向かった。本籍は戸籍と「籍」の字が被っているので、わたしはなんとなく戸籍を扱う課を訪れた(←わたしの市町村では市民課だったが、市町村によって呼ばれ方が異なり戸籍住民課だったり区民課だったりする)。
若めの担当者に申請書類を渡すなり「少し確認させてください」といわれカウンター席で待っていると、しばらくして上司と思われる2名(Aさん、Bさん)とともに戻ってきた。

「○○さんは、ご結婚されていますか。」

Aさんの開口一番がそれだった。
20代半ばとはいえ四捨五入すればアラサーのわたしは負けじと

「いえ、まだです!」

と元気よく(嘘です)、答えた。結婚して落ち着いている人に見られたのか、実年齢よりも老けて見られたのか、はたまた本籍地をあぶりだすためのテンプレート質問だったかは不明だが、とにかく役所の方の話を聞くことにした。

続けてBさんが話し始める。

「現住所は本籍地となっておりません。恐らくご実家の住所が本籍地だと思われます。ご実家の住所はご存知でしょうか。」

そこではじめて、引越の時に住所を変更しただけで本籍地を動かしていなかった(転出・転入届のみ提出していた)ことを知った。そう、本籍地は転籍届(または婚姻届、離婚届)を提出したときにだけ変わり、引越をしたとしても届けでない限り実家の住所のままなのだ。
思い返せば、引越先で運転免許証の更新をした際、免許証記載の住所は現在の居所だったが、暗証番号などが記載されている登録カードには本籍として実家の住所が記載されていた!

本籍地がわからなくなったら、
わたしのように運転免許証のICチップ情報を確認するもよし、
本籍地記載の住民票を請求したり、ご親族に聞いてみるのも良いだろう。
(参考:江戸川区HP 
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e031/qa/kurashi/todokede/kosekishomei04.html

本呟きが、本籍に悩める子羊に少しでも届けばいいと思う。
本籍地がわからなくなって役所に駆け込み、
結婚相談所でもない公の場で結婚について語らずに済むように。

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