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私は何者か、番外編 、a dozen 俳句 17


どの星も美しい今日のこの夜

モバイルのなかの野分よ行きくれて

季語記号揮毫老いては菊一輪

語気強し滑る言の葉白菊へ

またひとつ増える歳のこと曼珠沙華

先頭のひとが見えない薄原

足音を忘れてきたと彼岸花

朝露を纏い蜘蛛の巣の首飾り

帰るとき水の音して秋の夜

素肌にTシャツ最後の夏の光

晩夏光なにかを捨ててまた拾う

忘れてたそれはおおぐまのしっぽね


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