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私は何者か、487
それはもうぐうの音も出ぬほどの偶数であったり、奇想天外な奇数であったり。さもありなん。
静か過ぎる水曜は、火曜の翌日で、木曜には一日早い。かと言って、なんの変哲もない一日に他ならず、蘊蓄なのか、筮竹なのか、啓蟄はとっくに過ぎて、お庭に低く飛ぶ、ウツギノヒメハナバチの類を、あの、距離において相当なキャリアである雀が、群がって襲いかかり、啄む。見てはいけないモノであった。見たくないモノでもあり。その日を境に花蜂をほとんど見かけなくなり、お庭は静まりかえっている。開店休業。閑古鳥。自然淘汰とは言え、悲しいものである。
静まりかえって、けれど、その時の凪は、いつか、誰のためにか、動き出すことであろう。
それだから、なんとか、騙し騙しで生きてこられた。
謳歌。
するか。
自らの生を。
スズメに啄まれる前に。
当たり前すぎて、もったいないぞよ。
わたしは何者か。
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