私は何者か、513
お昼に素麺。ピキピキに冷やして食べる。大好きなので、いっぱい食べる。
けれど、今日は、そんなに暑くないのであった。週末の家で、朝から、野良仕事。泥がくっついて、足は足枷をされたように重くなる。ベンハーか。草繁茂激し。そこいらに登場する、蛙、特に雨蛙の青が、いや、緑色が、とても、美しい。自然には勝てまい。
草のことを悪く言うつもりはない。草は、時に、大地を守るものでもあるのだから。葛の花などと、呼ばれて、昔から。ピナツボ火山の爆発した時、葛の蔓で、その辺りの地崩れを防ごうなんてプロジェクトがあったとか、なかったとか。
真葛原人の顔など忘れ果て
大変なことは、たいてい、乗り越えられるものである。少なくとも、結果は別にして。
日々に疎し。
自分の考える、大変なことと、他人の体験する、大変なことには、ずいぶんと乖離があるのだろう。
手を打てば高窓響く夏至の夢
何処からか、たぶん、わたしのなかからであろうか、転がり出ては、そこいらに打ち捨てられた、いや、捨てた覚えなどないが、そこに、ただ在るものたちよ。わたしを好きでいてくれるのか。わたしも好きだ。そうやって、生きてきたのだ。ロジックか。楷書か。紙の上で踊るのを、小さな穴から覗いていたんだ。
次の瞬間。
そこには何もなく。誰も無く。我のみ。
なんども、おなじ夢をみた。
わたしは何者か。
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