スタジオスピーカーの調整
スタジオスピーカー、B&W805D2の調整を、2日間かけて行いました。
壁を追加するとか、設置物を動かす等のアコースティック的な調整は少しにして、イコライザーで調整する方法です。
スタジオは常にテーブルの上に置かれる物が変わったり、座る人数が変わったりしますので、アコースティック調整をしても、キリがないのです。
ルーカスのTHXもこの手法で、イコライザーで調整をします。
イコライザーは?
弊社はコスパが良い以下のものでイコライザーをかけてます。
まずは自動調整をかけて、調整の方向を確かめてから、マニュアルで微調整していきます。
ProToolsからピンクノイズを出し、以下の測定器を見ながら、再度微調整をします。
イコライザーの方法は?
スタジオなので精密な調整と測定が必要です。
左と右、別々に行い、その後左右同時に出してセンターの音幅の小ささも確認します。
この際、測定器がモノラル対応だと、細かい調整ができないので、この機器のようにステレオ対応で左右の合計値を確認します。
人間の耳も2つありますので、この手法が確実です。
イコライザーの狙いは?
測定調整は、全帯域フラットが教科書上の理想ですが
実際はそんな調整のスピーカーでは音楽は聞けた物ではありません。
なので、調整測定後にいつも基準として再生している音楽で微調整と確認を行います。
測定結果
弊社の左右の測定結果です。
常に揺れ動いているので、左右で違う値が出てますが、許容範囲ですね。
写真上が左で、下が右です。
このように、2K-3KHzが少し減り、63-250Hzが多めに出る聞こえ方が自分にはしっくりきます。
ここまで左右を追い込めると、センターが本当に小さく
ボーカルが真ん中にキチッと定位します。
他のスタジオはどうしてる?
この調整をしてないスタジオが圧倒的に多いのですが
左右の特性が違う為に、センター定位がかなり大きく
だだっ広い音になっているスタジオがとても多いです。
スタジオの作りを考えても、ハードバッフルという硬い壁にスピーカーをインストールする方法だと、どうしてもセンターが広くなってしまうので
吸音材でデッドニングされた壁に埋め込んだり、スタンドでスピーカを設置する方法が現在の主です。
とか書きましたが、、、
現在スピーカーで聞いている人は少ないですよね。
なので弊社はヘッドホン試聴にも気を配ってます。
ここらへんはまた次回。
サポート頂けますと、書くスピードが上がります、 皆様是非よろしくお願いいたします。 これからも、より為になる記事を書かせて頂きます。