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逆止弁故障で水の回り込み発生とリフォーム


弊社の仕事、映画や音楽とは全く関係ない記事ですが、古民家や旧家に住んでいる方もいずれ経験するであろう記事です。「水の周り込み」は検索かけても全く出てこないので記事化いたしました。

2階リフォーム前

給湯器故障?

弊社の建物は今年築35年の店舗兼住宅。そこを12年前に購入してスタジオを構築しました。給湯器は10年前に新規購入して定期的にメンテもお願いしているのでまだ使えます。ところが1年前位から風呂場のシャワーがごく偶に「ぬるくなる現象」が起き始めまして、リンナイさんに給湯器の再メンテに来て頂きました。今回のメンテの結果「給湯器は壊れてません」とのこと。給湯器は故障やエラーが内部保存されるシステムのようですが、そこに該当するエラーがないとのこと。そこで給湯器浴室内リモコンの裏モードを教えて頂き、給湯器から何度のお湯が出ているか表示されるようにして頂きしばらく様子を見ることにしました。

1階リフォーム前

またシャワーがぬるい!

ある日またシャワーが「ぬるく」なったので、給湯器リモコンの温度を見ると、設定温度43度、出力温度も43度となってます。でもシャワーはあきらかにぬるく体温程度でした。その様子を伝えリンナイさんに来て頂くと、やはり給湯器はエラーも出て故障していないとのこと。そのかわり重要なご意見をいただけました。

外した1階の洗面台と水洗具

水の回り込み

リンナイ担当様曰く「家内どこかの水栓具が原因の水の回り込みだと思います」とのこと。これはワンレバーで温度が変更出来るタイプの混合水栓の逆止弁が壊れた際に起きる現象だそうで、水道管からの勢いのある水が、給湯器や家内温水配管中に逆戻りしていくというものです。これを調べる為に、4箇所あるワンレバー水栓具の元栓を閉めたり開けたりして調べることにしました。

外した2階のTOTOデリシア、これが壊れてました。

調べ方

1.ワンレバー混合栓のお湯の元栓を閉める。
2.レバーを最高温度にしてお湯を出す(元栓が閉まっているので出ないはず)
3.水が出た場合は逆止弁の故障を疑う
(元栓が古い場合は、元栓パッキンの可能性もあり)

修理と交換

キッチンの混合栓は故障してませんでしたが、12年経過したので安全対策として以下の部品を取り替えました。部品が出ればこの程度の出費で済みますが、水道屋さんに頼むと数万とられるそうです。

故障は2階洗面所

故障箇所を発見いたしました。2階洗面所、TOTOデリシアという水栓具で3ホールタイプの古いものです。お湯の元栓を閉めて、水栓具の最高温度Hに回しても水が出てしまいます。ここからお湯の水道管に冷水が戻っていったという訳です。ここは常に最低温度のCにしておりましたが、娘が顔を洗う時に40度位に回してそのまま放置。その間に水道からお湯の方へ少しずつ逆流していく。という訳です。

2階リフォーム後

リフォーム

このTOTOデリシア、逆止弁が7500円でデットストック品がありました。これを取り替えればひとまずはお湯が回り込むことはないでしょうが、35年経過しているので、サーモスタットもおかしいかもしれません。洗面所の掃除担当は自分なのですが、古い洗面器は光沢が落ち、メッキも鈍い光を放ち、カウンターは落ちない染みだらけです。そこで洗面台ごとリフォームして頂くことにしました。

1階リフォーム後

リフォーム

洗面台をリフォームするにあたり、全て外して現代のユニットタイプを入れることも検討しましたが、設計士の意匠が崩れてしまうので、ドア類は塗装し、アイカパネルを入れ、カウンターと洗面器水洗具を交換すると行った方法をとりました。指示はフォトショップで色味を加工して、いつもの工務店にお願いしました。漆喰は後日塗布予定です。

まとめ

シャワーがぬるくなり、給湯器が壊れて無い場合は、水栓具の逆止弁を疑いましょう!


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