見出し画像

どうせ2日で終わる日記-56-(最近食べたもの)【6/6-6/12】

マナ

最近食べたもの

ここ最近この日記で毒にも薬にもならない妄言戯言その他有象無象の言の葉たちを俎上に載せてきた訳だが、本来日記とは読んだ本の話や見た映画の話、美味しかった物の話など、日々のささやかな喜びを分かち合う場なのではないだろうか?
そんな疑問を腹の底に沈ませながらこの一週間を過ごしていた。
そういった訳で今日は久々に最近食べたものでも紹介する。

まずはこれだ。

そう、日本国民誰もが知っているかの有名な駅弁、崎陽軒のしうまい弁当だ。
なぜこんなものをわざわざ今更紹介するのかといえば、それは僕が人生で一度もこの弁当を食べたことが無かったからに他ならない。
テレビでもYouTubeでもTwitterでも、一日十回をゆうに越える頻度でお目にかかるこの馴染み深い配置も、実物を見たのは初めてだった。
そのため、「以外とこんなもんなんだな」などと売れっ子芸人を街中で見た時と同じ感想を抱いてしまった。

ともかく、僕にとっては人生初の崎陽軒だった訳だ。
味の方は僕が言うまでもなく各々で知っていると思うのであえてここで触れることはしない。
ただ、魚の切り身のような一戦級のおかずがバランの後ろに幼児のように身を隠していたことに、このしうまい弁当のベテランとは何ぞやという気概を見せつけられたような気がした。

この豪胆さをコンビニ弁当は持つことはできない


さて、次は今週知り合いから頂いたものだ。

椿屋珈琲の金のチーズケーキだ。
椿屋珈琲という店に関しては寡聞にして存じ無かったのだが、どうやらかなり有名らしく、調べてみると少しお高めのオサレな喫茶店であった。
そこが販売している冷凍のケーキ、というのがこのケーキの正体らしい。
こういった所謂有名店などに関するアンテナが低いのには我ながら常日頃ほとほと呆れ返っているが、これを貰った際にも同じ認識を覚え、自分の醜態に暗澹たる思いを抱いた。
しかし、そんな思いも全て消しとばすほどのパワーをこのケーキは持っていた。

この重厚感を見てくれ。
写真じゃ伝わりづらいかも知れないが、チーズケーキとはかくも硬くなるものか、と驚きを覚える程にはギッチギチに詰まっていた。
恐らく重力崩壊を起こす寸前まで圧縮したに違いない。
ここまで密度も高くなると、勿論その味も段違いに濃くなる。
これまでこれ程濃いチーズケーキを僕は食べたことがない、と断言できるほどにはこのチーズケーキは濃厚で味わい深く、満足感が天元突破していた。もしかしてドリルじゃないと食べられないのだろうか?
以前の日記で誕生日ケーキをまだホールで食べている僕だったが、その僕を以ってしても、この四半分で十分だった。

お高めのケーキらしいが、お土産やプレゼントに渡せば好評間違いなしであるため、お悩みの方は是非とも椿屋珈琲店へ。回し者では無い。

さて、それでは最後の紹介といこう。

貴腐ワインをご存知だろうか?
特殊な菌により収穫前の状態から半分熟成させたような葡萄を素材に用いていることが特徴のワインだ。
その中でも特に評判の高いのが世界三大貴腐ワインと呼ばれるものたちだ。
このトカイはそのうちの一つで、ハンガリーを中心に広く作られている。
それを今年も買った。

今年も、ということで、実はこれは毎年買っている。
そこまでお酒を飲む人間では無いのだが、貴腐ワインは甘さが特徴的であるため、お酒の辛さが苦手な僕でも簡単に飲めてしまう。
そして何よりもいいのが、この貴腐ワイン、実はお手頃価格で購入することが出来る。
実際、このワインもアマゾンで二千円程度で買うことができる。
スーパーのオリジナルブランドのワインでも千円くらいすることを考えると中々に破格なのではないだろうか?

キンキンに冷やして飲むのが旨い

勿論高いものはそれなりに高く、また品質も良いのだろうが、酒に疎い自分としてみてはこのお酒でも十分楽しめることができる。
非常に糖度が高く、口当たりも爽やかなので飲み過ぎには注意せねばならないが。
ただし、今回僕が買っているワインは、貴腐ワインの中でも比較的甘く無い方らしいため、貴腐ワインを飲んだことのある方にすればそうでも無いかも知れない。

やはりまだお酒に5000円も出す勇気も金銭的余裕も無いため今は買わないが、いずれ有名なシャトーのものを買ってみたいものだ。
…将来的な欲望はともかく、世界三大と呼ばれるワインをこうして気軽に買えるのだからこれ程コスパの良いリッチさは中々無いだろう。
ちょっとリッチになりたい時は、是非ともこれを試してみて欲しい。

という訳で一通り紹介したいものは紹介した。
他にもいくつか紹介できるものはあるのだが、それはまた別の機会にまとめて紹介できればと思っている。

この日記を始めてから、「これは日記に書こう」と食べる前に思いついて写真を撮っておくことが多くなった。
食前に写真を撮る習慣はあまり無かったのだが、こういう習慣ができるとふとした時に写真を見返してささやかな思い出に浸ることができることに気が付いた。
当たり前だろうなどと怒らないで欲しい。大言壮語がこの日記の根幹なのだから。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?