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どうせ2日で終わる日記【26日目】

マナ

ラフの描き方

こんなタイトルだが別にノウハウとかそういうのではなく、単純に僕のお絵かきに関する近況報告だ。

昨日日記を書いた後、実はなんだかんだであまりうまく眠れず、2時間寝ては2時間起きて、みたいな見張りの交代くらいの頻度の睡眠を朝まで繰り返していた。
それでどうせ眠れないのなら、ということで気分よく朝から絵を描くことにした。
よく夜は趣味の時間として創作活動などが捗る時間だ、という一般的な言説があるが、僕の場合創作活動は体力と希望のある夜にやった方が捗る。夜はインプットの時間としてできれば使いたい。
まあそんな訳でまだ空が白み始める前から絵を描くことにした。

これは僕がここ最近考えていることなのだが、何か作品を作るうえで、僕は常にそこにある表現に僕にとって意味のある何かを持たせたい。
以前は別にそこまでの事は考えていなかったのだが、漫然と絵を描いている内に何となくそんな気分になってきた。まあ逆に言えばそれ以上のことは無いのだが。
この意味というのは別に何か僕の内的な自己を表現する何かであるとか、僕の記憶の切り取りだとか、社会的なメッセージだとか、そういった高尚なものだけを指している訳ではない。
それよりももっと広範の、僕がその絵を描く過程で何らかしらの新しい思考を行ったという履歴が絵に残ればいい、程度に考えている。
だから、例えば「新しい構図に挑戦しよう」だとか「こういう手法を取り入れてみよう」だとか「こういう絵を描きたいけどより良く表現するにはどうすればいいだろうか」というような、ある種試行錯誤のようなものが残ってくれればいいなと考えるようになったのだ。
別に漫然とお絵かきをするのがダメだと思うようになったとかそういう意識の高い理由はない。どちらかといえばもう少し低俗な、「僕も偉大な音楽家や画家や文豪みたいに自分の作品にエンタメ性というもの以外の何か意味を持たせたい」という気取った欲望と「でもそういった意味付けは難しいしそれなりに体力を使って面倒くさいのでもう少しインスタントにしたい」という欲望がアウフヘーベンを起こした結果生まれた意識なのだと思う。
なのだと思う、というのは別に僕もこれといった理屈からこの意識を生成したわけではなく、自然発生的にそうしたいと考えるようになったからだ。それに後付けで僕が考察を加えただけに過ぎない。

まあダラダラ書いたが要するに同じような絵を手癖で書き続けることはやめた、ということだ。そもそもそんな書いてないだろみたいなチクチク言葉は僕が泣くのでやめていただきたい。
で、今回絵を描く最初――ラフの段階を線画ではなくいきなり色塗りから始めてみることにした。

これが結構面白くて、手段の一つとして取り入れるに値するくらいだった。

特に何が一番良いかって、完成形に視覚情報が近い状態でラフが出来上がっているので、最後まで書き上げるというモチベーションを維持しやすいという点だ。これが一番費用対効果(?)が高い。
他の人は分からないのだが、少なくとも僕の話をすれば僕がネットに投稿する一枚のイラストの裏には10枚の未完成のイラストがある。そしてその内の7割くらいはラフか下書きで終わっている。
という訳でこの手段はもしかしたら僕の投稿頻度を上げてくれるかもしれないと少しだけ期待している。

勿論ここから輪郭も色味も修正するし、線画も上から書くため時間自体は少しかかるかもしれないが何となくいいイラストが書けそうな気がしている。


それでは。

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