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どうせ2日で終わる日記-43-【2/21-2/27】

マナ(前置きは省略する、の意。詳しくは過去の日記参照)。

オタクドボンクイズ

二週にわたってクイズの話になってしまったが、クイズがいくらやっても飽きないようにクイズの話もいくら話しても飽きないので、問題は無いだろう。

今週は2日ほど締切などを気にせずゆっくりできる日があった。
そういう訳でゲームをしたり本を読んだりと悠々自適な生活を送っていた……訳ではなかった。

僕はその二日間をフルに使い、クイズを作っていた。
まあクイズが趣味な僕にとってはそれも趣味みたいなものなのだが、作っている途中で半ば引けなくなってしまったという面もあるので、完全に趣味の範囲かと問われれば少しばかり首を傾げてしまう。
それで、何のクイズを作ったかと言えば、まあタイトルにも書いてあるのだが、ズバリ「オタクドボンクイズ」を作った。

ドボンクイズについては説明は要らないだろう……と思っていたのだが、友人数人に聞いたところ誰もこの言葉を知らなかったので、一応説明しておく。『Qさま!』なんかを見ている人は分かるかもしれない。
ドボンクイズとは、例えば「日本で最も大きい都道府県は北海道である」とか「日本人で初めてノーベル賞を受賞したのは湯川秀樹である」とか、そういったある事実が書かれた文章が選択肢として複数並んでいるクイズだ。
その選択肢の中には、例えば「ミッキーマウスの生みの親はスティーブジョブズである」のように嘘=ドボンが混ざっている。
解答者はその与えられた選択肢の中からドボンの選択肢を回避して正しい選択肢を選び続ける、というのがドボンクイズだ。
万が一ドボン選択肢を選んでしまったらその時点で基本は失格となる。

さて、そういう訳でこのドボンクイズの形式を用いて、オタク的なトピックのクイズを2日もかけて作った。
本当はここまで時間をかけるつもりは無かったのだが、熱が入ってしまったというか、後に引けなくなったというか、まあともかくそういった僕の内面的な事情により思ったよりも本気クイズを作ってしまった。
それに、そうした個人的な事情を抜きにしても、このドボンクイズは作るとなると意外と大変だ。
ドボンクイズを見たことがある人は分かるだろうが、ドボンクイズで出題されるような問題は基本的にマニアックな知識――物の名前を聞くような単純なものではなく、その物に関する豆知識のような形式をとることが多い。
しかも、ただマニアックなだけでなく、周辺情報から推測できたり、解説を聞いて「へ~」と少し感心するような内容であることが好ましい。まあクイズの作問自体良い問題というのは得てしてそういう傾向にあるが、このドボンクイズはその傾向が強い気がする。
だからこそ、出題する知識選びや言葉選びが非常に重要になってくる。
そういう訳あって、これほどの時間を費やしてしまった。

しかし、それだけ時間を費やした甲斐あってか、それなりに満足のいく問題を作ることができた。
当初の目的は僕の友人に出題することであり、それは達成したので終わりで良いのだが、それなりに出来が良いので、どうせならとここに残すことにした。
是非皆様も一度チャレンジしてみて欲しい。
全部で11の選択肢があり、この内2つがドボンだ。
一応ちゃんと裏取りはしたのだが、元々外に出す用では無かったので間違っている部分があるかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。

【オタクドボンクイズ】

①藤子・F・不二雄作品に登場する「ラーメン大好き小池さん」には実在のモデルがいる
②アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』はアニメ『らき☆すた』より前に放映されている
③現在日本で最も売れた映画(歴代興行収入1位)は『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』
④ゲームの『東方Project』と『ポケットモンスター』は同い年
⑤明治大学の博物館には日本初の萌えエロ漫画同人誌が収蔵されている
⑥映画『風の谷のナウシカ』の舞台のモデルがオーストラリアにある
⑦漫画『北斗の拳』に名前を由来する遺伝子がある
⑧手塚治虫は紫綬褒章を受章していない
⑨『オーバーロード』と『魔法少女リリカルなのは』はコラボしたことがある
⑩漫画『ゆるキャン△』に登場する主人公・各務原なでしこらが通う「本栖高校」のモデルとなった学校には実際に野外活動部が存在する
⑪コミックマーケットの最大来場者数(一会期)は練馬区の人口より多い





以下答え





【解答】
ドボン:⑥、⑩

【解説】
①「ラーメン大好き小池さん」は『オバケのQ太郎』に登場以来数々のF作品に登場するが、このモデルは当時トキワ荘で共に生活していたアニメーターの鈴木伸一。同氏は現在は杉並アニメーションミュージアムの名誉館長も務めている。
②アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の第一期は2006年4月から、アニメ『らき☆すた』は2007年4月から放映された。ちなみに、らき☆すたのアニメ内で泉こなたが涼宮ハルヒに扮して踊るシーンがある。
③爆発的ヒットを記録した映画『鬼滅の刃 無限列車編』は2020年12月に日本の歴代興行収入で、これまで1位の座に君臨していた『千と千尋の神隠し』の316億円を抜き、1位を獲得した。なお、現在は興行収入400億を突破している。
④初代ポケモンシリーズ『ポケットモンスター赤・緑』は1996年に発売されている。一方、初代東方rojectシリーズ『東方靈異伝』も同じく1996年に発売。共に2021年に25周年を迎えている。
⑤日本初の萌えエロ漫画同人誌『シベール』は1979年に漫画家・吾妻ひでおを中心に制作された。同誌はロリコンブームの火付け役となり、日本の萌え文化を語るうえで欠かすことのできない存在である。明治大学にはコミックマーケットの第二代代表米澤嘉博を記念した博物館を設立、同士が中心に集めた漫画や同人誌などを収蔵しており、その中にこのシベールがある。この博物館では2011年に吾妻ひでおの特別展を開催している。
⑥ドボン!オーストラリアの世界遺産「ウルル=カタ・ジュタ国立公園」のカタ・ジュタが『風の谷のナウシカ』のモデルではないか、と言う噂が一時期たったが、後に公式ブログで否定している。
⑦『北斗の拳』のキャラクター・サウザーは内臓逆位であることが作中で語られているが、このサウザーに因んでショウジョウバエの内臓逆位に関わる遺伝子が「サウザー遺伝子」と名付けられた。この他にも、胚発生に関わる「ソニック・ヘッジホッグ」というタンパク質や視細胞に関わる「ピカチュリン」というタンパク質もある。
⑧これまで紫綬褒章を受章した漫画家は数多く、『のらくろ』で知られる田河水泡から『サザエさん』で知られる長谷川町子、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげる、『天才バカボン』の赤塚不二夫、『犬夜叉』の高橋留美子など多くの漫画家が受賞している。しかし、手塚治虫は紫綬褒章を辞退していることが、孫の手塚るみ子によって語られており、そのため受賞はしていない。
⑨丸山くがねのライトノベル作品『オーバーロード』原作のスマホゲーム『オーバーロード MASS FOR THE DEAD』が2021年11月に『劇場版魔法少女リリカルなのは Detonation』とコラボした。なお同映画は2018年公開の映画である。ちなみに、同ゲームは何故かスレイヤーズやベルセルクともコラボしている。
⑩ドボン!「本栖高校」のモデルとなった「旧下部小・中学校」は既に廃校となっており、現在は使われていない。なお、NEXCO中日本や地元の団体の協力を得て、甲斐常葉駅から「本栖高校」表示の旧下部小・中学校までの案内標識が設置されるなどのコラボも実施された。
⑪コミックマーケットの過去最多来場者数は2019年冬コミC97の75万人。一方練馬区の現在の人口は約73万人とC97より2万人程度少ない。ちなみに練馬区は東京23区では世田谷区に続き人口第2位。


いかがだっただろうか。
問題文をシンプルにしたため、若干曖昧な文章になってしまった部分もある。
特に⑩は少し迷った。
下部小・中学校は既に廃校となっており、そこに野外活動を行う部活動があったかどうかの情報が得られなかった。
だから「存在する」と現在であることを限定したのだが、若干イジワル問題の様相を呈してしまったかもしれない。
ただ、全体を通してみれば今の自分にしてみればそれなりのものが作れたんじゃないかと思っている。
知っている人からすれば簡単かもしれないが、少なくとも自分の友人に出してみた限りではそれなりに難しかったようなので多分平気だろう。


そういう訳で今日の日記はここまで。
上に貼ったクイズもまだまだ改善の余地があるので、この日記と共にクイズもブラッシュアップしていけたらと思っている。
来週はまだ少し忙しいが、日記を更新でき無い程ではないと思うので、また来週お会いしよう。

それでは。

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