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光輝の夜明け、ヘリオッド/Heliod, the Radiant Dawn 100枚解説

あいさつ


こんにちは。おきあみと言います。昔はとあるDCGコミュニティの村民でしたが、巡り巡って最近はもっぱらcedhと呼ばれるハイパワーな統率者戦ばかりをやっています。

そしたらここ最近ずっと擦っていた白青ヘリオッドで優勝しました。
大会自体はいつもの数回の予選から準決勝、決勝へとコマを進める形ではなく、定員16名で一回戦がいきなり準決勝、勝者がそのまま決勝卓に行くという特殊なものだったので実績と呼ぶのは気が引けてしまうのですが、まあともかく勝ったんです。

それで画像にもある通りデッキリストを提出をしたんですが、どうやらこのリストが晴れる屋HPに掲載された初めての白青ヘリオッドのリストだったようです。
このままだとまるでこのリストが白青ヘリの模範のようにも見えかねないので、僕自身の考えや意図を整理する意味も込めて、言い訳100枚解説を書いておくことにしました。
参考にしていただければ嬉しいですが、このリスト自体は全くもって未完成なものなのでアドバイス・提言・叱咤・激励などもいただけますと幸いです。


序文

当記事では僕の光輝の夜明け、ヘリオッド/Heliod, the Radiant Dawn(以後白青ヘリと呼称)のデッキリストの一枚一枚の採用意図や役割を解説することを目的としています。
当デッキはパワーレベル9帯、晴れる屋の区分の"the game"で勝利することを目指しています。

リスト

https://www.hareruyamtg.com/decks/608939?utm_source=deckembedder&utm_medium=embed&utm_campaign=608939

埋め込みリスト、作るの完全に忘れてたんですが、晴れる屋さんが公式記事用に作ってくれました。いってつさんありがとう!


統率者

光輝の夜明け、ヘリオッド

表面。ETBはインクのシミだが、まれにウルザの物語や神秘的負荷や精霊界との接触や激しい叱責や打ち消されたリス研を回収してキャッキャ喜んでいる。特に精霊界との接触との相性の良さは際立っており、除去に対応して魂力でヘリオッドを逃す→表面ETBで回収という動きが可能。変身は解けちゃうけど。
破壊不能は失ったがエンチャントタイプは持っているのでディッチャ系統で割られ母性樹で砕かれ摩耗/損耗でついでのように破壊される。スワンソングも当たる。
変身には(3)(青/Φ)が必要で、裏面の強力な効果を得るためには合計で(5)(青/Φ)(白)(白)を払う必要があり、Φをライフで払ったとしても7マナも必要になる。逆にいえば裏面にならなければ全く脅威ではないため表面のまま準備が整うまで放置するプレイもありだと思う。

歪んだ日食、ヘリオッド

裏面。7マナもの重税と2点のライフを払った先に待つご褒美。
自分の全ての呪文に瞬速を付与し、そのターン中の対戦相手全員の合計ドロー枚数分自分の唱える呪文の不特定マナを軽減する。
ドローに塗れた現代cedhをメタっているとも言えなくもない能力。
対戦相手のドローをカウントすることはもちろん、相手の恒常的ドローソースのmay表記の有無にも気を配らなくてはならない。センチネルは強制だからあえて払わず引かせて軽減を発動させるプレイもあり。
当然とえいば当然だが不特定マナを支配すると今度は色マナが最大の敵になる。キャスト→変身の過程で使った大量の無色マナの価値は急に暴落し、捻出できる色マナの残数に常に気を配る必要性が発生する。表面が白2つを要求するが、変身後はもっぱら青が欲しくなるので2色ランドはかなり際どいところまで積んでいる。

二つの能力は噛み合っているように見えて実は食い合わせが悪い。瞬速付与はマナを起こした状態でターンを渡しベストなタイミングを待つ権利をくれるが、ターン終了時までしか続かない軽減が「ベストなタイミング」に別軸の意味を与えるからである。相手がドローを重ねたタイミングで焦り判断をミスって妨害をモロに食らって負けたことは数知れず。

除去に弱い。常在型能力なので当然ながら場を離れた瞬間に能力は解除されるし、再び出し直すのも莫大なマナがかかり大きな隙を晒すことになる。
カードアドバンテージの面では全く貢献しない効果なのでその辺はメインデッキ99枚で補う必要がある。
コピークリーチャーの流行もやや向かい風。裏面をコピーされたらゲームが破壊されるから。

固有色

白青。おそらくcedhでは最も弱い色の組み合わせの一つ。最近のcedhメタで見かけるジェネラルは勝利械くらいか?
とにかくマナ加速が苦手で赤や黒のように瞬間的な加速ができるわけでもなく、常にアーティファクト頼りになるので緑と違いヌルロや波止場の煽りをモロに喰らう。
サーチはインスタントソーサリーとアーティファクト、エンチャントに点在している。
カウンターと沈黙系統の両方を扱う最低限の色である。
ここ最近のトレンドとしては、クリーチャー・アーティファクトコピーを扱えることが強みの一つと言える。指輪もオークもコピーできるぜ。
2色とコンパクトにまとまっているため、強力な効果を持つ無色土地や色拘束の強い呪文を扱えることも強みの一つと言えるかもしれない。

基本戦略

裏面の強力な瞬速付与・コスト軽減効果を用い、Xドロースペルや高マナバリュー呪文によるアドバンテージを得たり、相手の隙をついたインスタントタイミングでのコンボによる勝利を狙ったりする。裏面に頼らない勝ち筋もないわけではないが、基本的には裏面を維持できることを前提としたコンボをメインに据えている。

このデッキ特有の必殺技にツイスター系統の効果がある。対戦相手に一気に7ドロー*3の合計21ドローをさせることで、21マナもの大幅の軽減を狙う。飽くまで「大幅な軽減」であって即勝利に繋がらないことは頭に入れておかなければいけない。その大幅な軽減を強く活かせるカード(Xドローなど)があって初めて勝ちにつながる。

このデッキは白青ヘリの中では比較的スタンダードなタイプで、その中でもツイスター系統やXドローの減量など、白青ヘリ本人への依存度を下げた構築となっている。元々自分が組んでいたものを、smallsことJonathan SmithsのNaCl cEDH 1k優勝時のレシピの要素を取り込んでこの形となった。


ゲームプラン

ターボ、ミッドレンジ、コントロール、スタックスなど、一般的に使われるcedhのデッキタイプ区別を当てはめると、いわゆるミッドレンジに当たる。ほんまか?ターボとの相性は劣悪だが、インスタントタイミングに仕掛けに行けるおかげでミッドレンジ同士の競り合いが比較的得意。ほんまか?

勝ち筋

Xドローだなんだと言いつつ、最終的に目指すのは以下のコンボ。

1. 神秘の炉+師範の占い独楽+裏面(要求最低軽減値1)
2. 切望の宝石/彩色の宇宙儀+転覆+裏面(要求最低軽減値5)
3. 船砕きの怪物+マナファクト2枚
4. 時を解すもの、テフェリー+ディスプレイサーの子猫+収支プラマイ0以上のマナファクト

これらのコンボで何かしらの無限マナ・無限キャストまで行き着き、盲従の強請効果での無限ドレインでフィニッシュを狙う。

クリーチャー

12枚。

<恒常ドローソース系>

エスパーの歩哨
恒常的ドローソース1。早く出せれば出せるほどつよい。着地さえすれば一枚も引けないということはほぼなく、なんだかんだ賞味期限も長い。オパモカウントに貢献してくれるのも嬉しい。レインジャー長から持ってこれる唯一の生物。統率者が引けない分プレイアブルなドローソースは基本的に全て入れている。

オグマの文書管理人
恒常的ドローソース2。少しムラがあるがそれでも十分引ける。

フェアリーの黒幕
恒常的ドローソース3。このデッキに大量に搭載されているタイムツイスター系の効果とシナジーがあり、みんなが7枚引いているところ1人だけ10枚引けたりする。起動能力は4マナ払って3枚引かせる=3不特定軽減なので割に合わない。

<スタックス系>

ドラニスの判事
流石に最強。相手を足止めするための(自分が勝つタイミングで貢献しない)スタックスはできる限り抜いているが、こいつは別格。ヘリオッド自体が除去に弱いので除去を吸ってくれるだけでも十分仕事はしたとみなしている。これに限った話ではないが、スタックスに瞬足を付与する動きが強い。ブリーチに対応して出してあげよう。

イーオスのレインジャー長
白を選ぶ理由。攻守に優れすぎている。このデッキでは自分のターンより相手のターンの方が勝ちやすい都合上、撤廃者やミュレルは採用していない。相手にいると本当に困る(軽減のためのツイスター系を打っても上から起動されるだけで軽減が全てパーになる)のでうまくかわすプレイスキルを磨きたい。

塔の長官、ボロミア
カウンター合戦における限定的な沈黙としての性能を期待して投入。序盤に置いてマナクリプトやモックスを止めることもできる。邪魔になった時に起動型能力で退かすこともできるが、破壊不能付与がヘリオッドを守ったことは今のところない。

さまようアルカイック
カウンター合戦におけるスタックス効果を期待して投入。最近序盤にポン置きしても強かったので味を占めてしまった。軽減されれば嬉しいが軽減されなくてもプレイアブルな絶妙なサイズ感。

<除去避け系>

呪文滑り
除去避け。無色なので軽減されていればタダで出せる。能力も曲げられるので魂力にも対応可。なんだかんだ便利なカードではあるが、初期からずっと再検討されることなくリストに居座り続けているので疑う余地はあるかも。

<クローン系>

幻影の像
最軽量コピークリーチャー。強力な相手の生物をコピーするのはもちろんのこと、このデッキのコピークリーチャーの真骨頂は裏面への除去に対応してのキャストで即座に二代目裏面を作れることにある。なので実質ヘリオッドに対する除去避け札でもある。

ファイレクシアの変形者
マナクリプトになってよし、指輪になってよし、オークになってよし、ティヴィットになってよし。Φマナをライフで払えば軽減中はタダで出せる。最強。

<その他>

ディスプレイサーの仔猫
ブリンクによるシナジーはほとんどないが呪文を唱えながら色マナを起こしているだけで強いので採用。3テフェと合わせてのテフェ猫コンボは白青で唯一採る価値がある汎用コンボ。

船砕きの怪物
単体で勝ち筋になりうる化け物。無限マナにつなげたり邪魔なスタックスを退かしたりする。他のデッキだとマナの掃き出し先がなくて勝ちに直結しなかったりするが、このデッキだと
1. 盲従
2. 転覆
3. ドロー効果のあるマナファクトによる無限ドロー
4. Xドロー
5. (裏面があれば)独楽による無限ドロー
6. コピーによる盤面制圧
などよりどりみどり。ヘリオッドがどうしても出ない時はボケーっとしながらこれを引くのを待つしかない。

ソーサリー

11枚。

<サーチ系>

商人の巻物
使いづらいソーサリータイミングの限定的サーチだが裏面がいればあら不思議、後見もXドローもリフトもインスタントタイミングで手元まで持ってくる攻守揃った強力なサーチになる。基本はツイスターの後に打ってXドローを探しに行きたいが、十分な妨害が揃っていると確信できるなら巻物→ツイスターとスタックに積むことでキッチリ軽減値を貯めたところにXドロー(相応の報い)を降臨させることができる。
白青は黒や緑に比べればサーチが弱い色だが、白青ヘリは重要なカードが白青でサーチしやすい+瞬速付与によってアンプレイアブルなサーチも無理やりプレイアブルに水増しできる点が強いと思っている。

加工
使いづらいソーサリータイミングの以下同文。追加でファクトサーチを取るとしたら作り直しが良い。Transmute artifactは追加コストなので軽減できないので。

方程式の求解
使いづら以下同文。こちらはソーサリーも持ってこれるのでタイムツイスター系統も探せるのが強い。

<軽減・ツイスター系>

繁栄
オタクカードかもしれない。シンボル1つでXドローと燃費はいいが、ドローするのはYouでもTarget playerでもなくEach playerである。基本的にはX1~2で合計3~6ドローさせて軽減を発動させるために使うが、稀に沈黙とツイスター系の両方を打った後などに純粋なXドローとして使うこともある。その場合みんなでX=22ドローすることになる。何?そんな使い方しない!という自信があれば金言か取り引きで良い。
イラストはポータル版がかわいくて好み。

一日のやり直し
ほぼタイムツイスター。ついうっかり自分のターンに打たないよう気をつけなければならない。
オークの弓使いを対応して出されても慌てず騒がず解決後のオークの誘発の上から動けば良い。もちろんそのまま勝つことができなければ僕は死ぬが……

意外な授かりもの
ほぼウィールオブフォーチュン……の気分で打つと弱くてちょっとガッカリする。

永劫のこだま
重めのタイムツイスターだが、セカンドチャンスをくれる。
先述のサーチの併用をしない限り、タイムツイスター後は既に盤面にあるパーマネントと配られた7枚と膨大な軽減だけで戦わなくてはならない。しかも対戦相手はツイスターをめぐる攻防で手札を消費していたとしても綺麗に7枚で立ち塞がってくる。自分の手札も回復はするが、ほとんど土地だけ、みたいな7枚の可能性もあるし、軽減効果はターン終了時には消えてしまうのでとりあえず手札から出せるやつだけ並べてボーナスタイム終了、なんてこともある。そう、実はこのデッキのツイスターはみんなが思うほど強くない。なのでセカンドチャンスをくれるこだまは多少重くても採用する価値があるし、ツイスターで初めて達成できるレベルの大量軽減に依存しないコンボは必要である。

時のらせん
重めのタイムツイスターだが、土地が起きるので色マナ問題の解決に一役買ってくれる。軽減するのでキャッシュバック分で逆に得をする可能性もあるが、6枚も土地が並ぶこと自体がそうそうないかも。ツイスター系統では一番弱いので減らすならまずこれ。

追加でツイスター・軽減系を採用するならゲームプラン→テフェリーの細工箱→時の逆転・先細りの収益の順番だろうか。知性の捧げ物も軽減のスケールがちょっと違うが悪くない。本家タイムツイスターをお持ちでしたらぜひ入れてください。それか僕にください。

<Xドロー系>

創意の熟達
インクのシミのついた天才のひらめき。ひらめきとの唯一の差別化点は偏向はたきされないこと。それだけ。気にしないなら夢まみれとかにしてください。

<除去系>

遺棄の風
全除去を取りたいがヘリオッドを巻き込みたくない……のジレンマから採用に至った。英語圏ヘリオッドサーバーでは高評価だがまだオーバーロードで打ったことがない。弱かったら種類を問わないパーマネント除去にでもしようかと思っている。

<その他>

海門修復
土地にもなるし、ツイスター後に青3マナも使って手札補給することもできる。青3つも使ったら色マナが枯渇するので本当に限界ムーブだが。

インスタント

20枚。

<サーチ系>

悟りの教示者
いつもの。トップに積むのでシャッフルしないウィール系の効果とも相性が良い。

神秘の教示者
いつもの。トップに積むので以下同文

<Xドロー系>

相応の報い
ヘリオッドのオリカ。青マナ3つ要求するXドローだが、対戦相手のうち1人が4枚以上ドローしていると青マナ3つが軽減される。ツイスター系統の後にサーチするなり引き込むなりしてタダで22ドローすると流石に勝つ。何気に
1. インスタントで
2. 青マナを二つ以上要求せず
3. 偏向はたきされない
を満たすのはこれだけである。

<カウンター系>

否定の契約
断れない提案
狼狽の嵐
精神的つまづき
白鳥の歌
秘技の否定
マナ吸収
激情の後見
否定の力
精神壊しの罠
意志の力
いつものメンツ。特筆すべきは微弱ながら裏面とシナジーがありクリーチャーも消せる秘技の否定と、シンボルが濃いが大量の無色マナをヘリオッドキャスト→変身につぎ込めるマナ吸収くらいか。勝つまでに時間がかかるデッキなので防御手段は必要。

<沈黙系>

沈黙
本家本元。最強。除去耐性のないジェネラルに加えてソーサリーであるツイスター系統やアーティファクトを複数回キャストすることによるコンボなど、介入しやすい要素が多いデッキなので常に手元に欲しい。

中断
最強がもう一枚欲しくて入れた。勝ちの一歩手前で魂力でヘリオッドを処理されたトラウマから起動型も止められる中断を選んだが、流石に汎用性の面からもオアリムの詠唱でよかったかも。

<除去系>

剣を鋤に
いつもの。白の嗜み。

サイクロンの裂け目
いつもの。軽減すれば超過も楽ちん。ヘリオッドを場に残せる全体除去/バウンスの中では最もシンボルが薄い。

断絶
除去というよりは軽減状態で唱えて土地を起こすことによるマナ増加を強く見ての採用。マナ増やすついでにスタックスも退けられたらお得じゃんね〜くらいの気分で入れたが打ち消されたり立ち消えたりして逆にピンチになったりしてる。

転覆
除去でもあるがコンボパーツとしての側面が強い。十分に軽減された状態で青マナ3つ以上を出せるマナファクトをバイバック込みバウンス→再キャストを繰り返すことで無限マナ・マナファクトによっては無限ドローまでいける。当デッキに搭載している切望の宝石なら6軽減で半無限マナ無限ドロー、5軽減で無限ドローのみ、彩色の宇宙儀なら5軽減で無限マナ無限ドローまでいける。これは(白青ヘリをまともに理解している)対戦相手の自発的なドローではなかなか達成し得ない数字である。恒常ドローソースの強制効果などを絡めればいけるかもしれないので目を光らせておくこと。

アーティファクト

21枚。

<軽減・ツイスター系>

記憶の壺
軽減役の中では最強。無色なので色マナを消費しない上、置いてしまえばいつでも好きな時に起動できるし、シャッフルをしないので教示者系との相性も良好。おまけに最初に脇に置いた手札はエンドステップに戻ってくるので、戻ってきた後に優先権を得てプレイすることができる(はず)。自分だけ手札を混ぜずにそのまま7ドローしていいツイスターのようなもの。

<マナ加速系>

金属モックス
宝石の睡蓮
水蓮の花びら
魔力の墓所
モックスダイアモンド
オパールのモックス
太陽の指輪
いつもの連中。モックスダイアのみやや懐疑的だが、未来独楽などで軽減0~1での無限ドローに入った場合はむかつきと同じく0マナファクトが必要なので積んでいる。

魔力の櫃
無色3マナはそのままヘリオッドの変身に使用できる。変身後は無色マナの価値が暴落するので、タップしたままでもあまり困らない。

秘技の印鑑
アゾリウスの印鑑
友なる石
発展のタリスマン
アンタップインで色の出る2マナファクトを限界まで。裏面がいれば気軽に出せるようになる。色マナカツカツ状態でツイスターを打った後に引くと沁みる。

完成化の杖
恒常ドローソース4。ライフは痛いが色が出てドローが出来るだけでこのデッキでは500点。

機械神の彫像
マナファクトでありコピークリーチャーである。ヘリオッドをコピーすれば生物除去が当たらなくなる。コピーでありながら青が出るのが本当に沁みる。

切望の宝石
デカマナファクト1。ETBで3ドローできる金粉の水蓮。統治者のような形で戦闘ダメージを与えてきた相手にコントロールが移る効果があるが、インスタントタイミングに唱えることでそのリスクをある程度軽減できる。相手にターンを渡す前に勝てればノーリスク。ツイスター後にXドローはないが加工ならある時はとりあえずこれを置いて悪あがきする。猫と並べば宇宙。瞬速付与も相まってそのまま勝ちに行ける。

彩色の宇宙儀
デカマナファクト2。自らも5マナという莫大なマナを出しながら価値の暴落した無色マナに再び価値を与えることができる。デカマナファクト系統で次に追加するとしたらエルドレインの玉座か。

月銀の鍵
実質マナファクトとしてカウントしている。本来は厳かなモノリスなどの枠なのだが、コンボパーツになりうるデカマナファクトを探せる手段を増やしたくて入れている。機械神の彫像を探せることは覚えておくべきかもしれない。

<コンボパーツ>

師範の占い独楽
神秘の炉
いわゆる「未来独楽」の組み合わせ。軽減役を裏面が担う。未来予知効果はより汎用性の高い現実チップがあるが、コンボとしての奇襲性・速度を高めるために神秘の炉を採用している。英語圏ヘリオッドサーバーではこの2枚にコンボ以外の用途を見出しにくいことから未来独楽コンボ自体を搭載しない動きもあるが僕は必須だと思う。理由は以下の3つ。

1. 統率者とサーチの容易なアーティファクト2枚の組み合わせで完結すること。特に独楽はウルザの物語でもサーチできるので、ヘリオッドで回収したウルザの物語2周目で独楽サーチ→そのまま勝ちは定番ルートである。
2. 先置きが通用すること。ツイスター前に片方を設置→ツイスターでの手札リフレッシュ後にもう片方設置でも問題なく成立する。片方がインスタントである転覆マナファクトは順番によっては失敗する。 
3. 大きな軽減を必要としないこと。警戒されている/そもそも相手がドローしないデッキだったとしても、ドローステップの一枚だけでコンボに必要な条件は満たしている。

個人的にはこのコンボを抜くことは考えづらい。なんならメインの勝ち筋だと思っている。

<恒常ドローソース系>

一つの指輪
恒常ドローソース5。なんかいっぱい引ける。最強。まだ試したことはないがインスタントタイミングプロテクション付与は実用性はともかくおしゃれでいいと思う。

エンチャント

6枚。

<恒常ドローソース系>

神秘的負荷
恒常ドローソース6。自分で墓地に落ちるので表面で拾いに行ける。その後は累加アップキープをリセットしてプレイし直すもよし、ピッチの餌にするもよし。

リスティックの研究
恒常ドローソース7。説明不要。最強。

<スタックス系>

盲従
波止場を最低限足止めするスタックスピースであり当デッキの最終的なフィニッシュ手段。最強。

息詰まる徴税
マナ加速手段としてもそこそこだが、ツイスター系統と組み合わせると今後そのゲームで色マナに困ることはなくなる。

<除去避け系>

偉大なるオーラ術
最強の恒常除去避け札……ではあるが最近懐疑的になってきている。これよりもフェイズアウトなどを絡めた全除去対策を入れるべきかもしれない。

精霊界との接触
魂力による除去避け性能は上に書いた通りだが、普通に対戦相手のスタックスに打っても強い。

プレインズウォーカー

1枚。

時を解すもの、テフェリー
実質撤廃者。白青の特権。スタックスを退かすバウンスにドローまでついてくる……が、相手のターンに勝つ白青ヘリではあまり恩恵はない。+能力に至っては完全に死んでいる。

土地

28+1枚。
足りてるかというと微妙なところで、何なら先日まで29+1で通していた。まあ1枚くらいは誤差もしれない。
土地は初手にないと困るが、ツイスター後に引く土地が眩暈がするほど弱いのでできるだけ切り詰めたい思いがある。

2色土地

乾燥台地
溢れかえる岸辺
湿地の干潟
吹きさらしの荒野
霧深い雨林
汚染された三角州
沸騰する小湖
フェッチ。限界まで投入。ツンドラを持って来れるので最強。

Tundra
神聖なる泉
基本土地タイプを持つもの。

アダーカー荒原
統率の塔
氷河の城塞
連門の小道
秘境の門
雲海
金属海の沿岸
持たないもの。チェックランド・ファストランドなどかなりギリギリだが、それでも色マナの安定のために積んでいる。フィルターランドは島しかなくとも表面を、平地しかなくともダブルシンボルのツイスター系をキャストできるので重宝している。白青にもキャノピーランドください。

真鍮の都
マナの合流点
痛い。

単色土地

天上都市、大田原
強い。起動型能力なので軽減できないのが残念。永岩城はうっかり突っ込んできたドラニスやセンチネルを打ち取れた成功体験が強烈すぎたので抜けずにいたが、流石に平地タイプも持たない白単色土地が弱すぎて解雇した。

島3
平地2
基本土地。条件なしでアンタップインするので偉いが、片方のマナしか出ないのが予想以上に不便な時がままあるので要検討。

無色・特殊土地

宝石の洞窟
定番。白青では貴重なマナ加速手段な上、2色土地になるのもありがたい。他のカラーリングならいざ知らず白青なら抜く選択肢は基本ない。

古の墳墓
定番。痛いが強く、墳墓→2マナファクトの上振れも素晴らしい。

発明博覧会
ウルザの物語
アーティファクトをサーチできる土地。ツイスターをした後に残されるのは新しい手札とすでに場にあるパーマネントだが、そのパーマネントでサーチができるのは非常に便利。博覧会の起動には価値の暴落した無色マナが急にイキイキし出す。

まとめ

機械兵団の進軍から数ヶ月に渡り弄ってきたデッキだが、「一芸はあるが決して強いデッキではない」という感想。ヌルロ・キャスト回数制限・カウンターが当たりやすい大ぶりな呪文・除去に弱いジェネラルと弱点のオンパレードだが、それを上回れる(こともある)ほど裏面が強力。初見殺ししてる瞬間が一番強い。また、cedhでの経験の浅い自分にとっては、やることが明確で運が良ければ勝てて成功体験を積めるのが良かった。マナ加速連打して裏返してツイスター打ってXドローで勝つのは猿でもできる。
現状の白青の統率者の中では一番面白味とc適正のバランスが取れていると思うので、擦りがいはあると思う。

ここまで読んでいただきありがとうございました!質問・ご感想はTwitter(https://twitter.com/okiami435)に投げてくれると一番反応が早いです。

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