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妖の唄~推しに生きる妖~

最初自分が妖に成れたと気付いたのは死んだはずの自分が動いて居て、尚且つ誰にも見えて居ない事に驚いた日だった。

異世界転生とやらか?と、頭を悩ました所で気が付けば隣にサングラス姿の麒麟と名乗る生きていた頃には出会った事の無いイケおじが座って妖について説明してくれていた。

恋に落ちるのは一瞬だった。

しかし、妖の仕事も与えられる内に忙しくなり、麒麟の事を影からこっそり見るのが習慣となっていた。

姉様方とお酒で楽しそうな麒麟さん。
死神すらボコす麒麟さん。
人間にさり気なく優しい麒麟さん。

今日も推しが尊い。
いつか妖として上達したら、お酒の席に……いや、あれだけは魔窟だ。
そう、いつか妖として上達したら、デートして貰う権利を奪いに行こう。

さて、その為にも今夜も夜の徘徊、パトロールして来ます。
私に人生変えられたい羊ちゃんは何処かしらね♡

麒麟さん惚れ惚れ覗き見中

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