Aliexpressでリン酸鉄リチウムイオン電池を買ってみた[その2]
はじめに
ベランダで使用する電子工作物の電源用として、32700サイズのリン酸鉄リチウムイオン電池を買ってみました。
ベランダでは夏に高温になったり、冬に低温になったりするため、安全性が高いといわれており、充放電できるリン酸鉄リチウムイオン電池を使用することにしました。
本記事では購入した電池の容量を確認していきます。
ちなみにAliexpressでリン酸鉄リチウムイオン電池を購入・受領するのは2回目で1回目は下記記事です。
結果概要
販売ページ記載の容量と比較して、測定された結果はだいぶ少なかったです。また、電流を流すとそれなりに電圧降下があり、内部抵抗が大きいと考えます。
大電流の用途には向かないと思います。とはいえ、電池としては動作するので省電力であれば使用できると思います。
販売ページ記載の情報
品質:新品
モデル:32700リチウム鉄電池
サイズ:直径32mm、高さ70mm
定格電圧:3.2V
フル充電電圧:3.65V
カットオフ電圧:2.5V
抵抗レベル:6~7moh
最大連続放電率:8c
定格容量:6500mAh
ライフサイクル:2000回以上、放電容量80%以上、深さ100%
受領まで
AliExpressには同じような電池が複数のショップで販売されています。過去2回、今回購入したショップとは別のところで購入を試しましたが、届かずに返金対応がありました。価格や送料が安すぎるところを狙いすぎていたのかもしれません。
今回は発送から11日で受領しました。販売価格は送料込みで418円で、AliExpressの割引クーポンを使用して購入しました。
梱包と外観
容量測定
電池容量の測定モジュールを使用して容量を測定しました。
このモジュールは設定した電圧に低下するまで抵抗に電流を流したときの積算電流量を記録できます。
電池は3.6Vの一定電圧で充電してから、放電させました。
まずは、7.5Ωのセメント抵抗を並列に接続して電池を放電してみました。(つまり抵抗値は3.75Ω)
電圧3.6Vから開始し、2.5Vになるまで放電しました。
室温15℃程度で測定。
電流は700~900mAぐらいでした。
容量測定の結果は以下です。
1回目:4070mAh
2回目:4060mAh
2回とも販売ページの6500mAhに大幅に届かない結果となりました。
6500mAhの6割ほどです。
放電は約5時間かかりました。
電圧は3.6Vから急に低下し3.2V付近が長く続き、容量が少なくなると急激に低下する傾向となりました。一般的なリン酸鉄リチウムイオン電池の傾向と思います。
実際に使用する際は3.6V⇔2.5Vの範囲ではなく、3.4V⇔2.8Vの範囲で使用すること考えているのでこの条件でも測定しました。
1回目:3888mAh
2回目:3785mAh
あまり変わらないですね。
容量が少なかったのは電流が大きすぎたことや接触抵抗が大きいことが影響したのかもしれません。
そこで、同じモジュールで抵抗を直列に接続して測定してみました。
抵抗値は15Ωで流れる電流は約200mAでした。
この条件で3.6V⇒2.5Vの範囲で容量を測定すると、4011mAhでした。
やはりこの容量が実力のようです。
測定中に気が付いたのが、電圧降下が大きいことです。
無負荷時に電池電圧が3.31Vの時に、800mAほど電流を流すと3.28Vに低下しました。
販売ページには抵抗6~7mΩとありましたが、この電圧降下からすると30~50mΩぐらいの内部抵抗がありそうです。
まとめ
公称よりも容量が少なく、内部抵抗が大きそうでした。値段を考えるとこんなものかと思います。
新品ではなく中古かもしれませんし、新品でも規格に外れたものなのかもしれませんね。
容量が少ないのは残念でしたが、省電力でなら使えそうです。
どれくらい繰り返し使えるのかはまだ分かりません。使い込んだらまた同じような測定をしてみたいと思います。
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