おけいこさんの手帳

心で「過去」と『今』を感じて、頭で『今』と「未来」を考える。 感じたこと、考えたこと、…

おけいこさんの手帳

心で「過去」と『今』を感じて、頭で『今』と「未来」を考える。 感じたこと、考えたこと、おけいこさんは手帳に書きます。

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ホンキで基本が大事だと、体が僕に教える

せっかくの晴れた日曜日も、風邪を引いてしまえばどこか勿体無いような気がする。風邪を引くなら平日に、思いっきり熱を上げて、声もガサガサになって、昼からガッツリと布団に潜りたいものだ。でも体はそんな都合よく風邪は引いてくれないようだ。 昨日から喉がおかしい感じはしていた。痛くもかゆくもないけど、なんか引っかかる感じ。まあそんな調子の日もある、くらいの気持ちで起きてみれば喉風邪をひいていた。それも絶妙に微妙な程度の風邪で、熱もなければ声も変わらない、ただただ喉が痛む。この風邪の心

    • 使命感

      4月も終わる。東北の春は今が盛りで、夕日に映える桜が見惚れるほどに美しい。桜の桃色が西日で見えずとも、目一杯にさく彼らには見惚れてしまう。花に背中で見せられる日が来るとは、思いもしなかった。 それもあと、一週間ほどの命か。 *** 社会人になって何日かが経った。 高校からずっと文系できて、この度ものづくりの会社に入った。会社の中に入って実際に働いてみるとなかなかの異世界である。物理法則に従いながら、そしてよく振り回されながら、技術の人たちは毎日格闘している。 この土

      • 会わない違和感

        何かを書こうとすると、文句というか意見というか、誰それへ申したいことが出てきそうになる。 それは例えば、SNS上でみた彼もしくは彼女の投稿について自分で思ったことだったりする。でも、それをわざわざその投稿にコメントをしようとも思わない。わざわざいわゆる「個チャ」なるものまで経由して直接言おうという気にはならない。 野暮なのだ。 SNS上で起きる議論に首をつっこむほどくだらないことはない。 一生懸命に自分の意見をコメントで書こうとしている自分が、惨めに思えてくる。 僕は

        • きっと乗り越えられる

          白球がミットに収まる。 パーンッという乾いた音が、この閑静な住宅街に響き渡る。 春休みは遠に過ぎたはずだが学校はどこもかしこもお休みで、日中は家の窓から子供達の遊ぶ声がよく聞こえる。大学の授業もオンラインで始まったとはいえ、春の陽気と彼らの声を聞くと、どうも僕はまだ春休み真っ只中のように思えてならない。桜は見に行けずとも、今年の春はいつもにも増して長く感じそうだ。 その野球少年たちはどのようなことを考えてボールを投げているのだろうか。投げられたボールがミットに収まる感じか

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        ホンキで基本が大事だと、体が僕に教える

          とある雨の日

          気持ちがいいほどざーざーと雨がふった今朝は、ふと傘をさしたくなった。 車社会なもんで、フード付きの服が好きなもんで。このところどうやら傘をさす機会がなかったらしい。今日のその時まで、そのようなことは考えたこともなかった。降りしきる雨の中を歩こうだなんて最後に思ったのは、いつのことだろうか。 これまではずっと折りたたみ傘を使っていた。無印良品で買った、えんじ色をした折りたたみ傘で、肌身離さず持っていた。リュックの飲み物を入れる場所にすっぽりと収まってくれるから、これが可愛い。

          部屋を味方に

          部屋の乱れは、心の乱れである。 何か誘惑に負けそうな時。イライラして何か悪いことを言ってしまいそうな時。 何かうまくいかないと安定しない心を持っている時。少しでも違和感を感じたのなら、部屋を見てみる。きっとどこか、改善すべきところがある。 それはもしかしたら本棚かもしれない。それはもしかしたらものの置き方かもしれない。はたまたそれは、床の汚れかもしれない。きっと部屋のどこかに不具合がある。 いくら探しても見つからないとすれば、それはきっと部屋の空気であろう。胸いっぱいにそ

          それははたして、幸か不幸か

          自分の本棚の発掘調査をしてみると、4年前の手帳が出てきた。 2016年と書かれた、紺色をした手帳。 昔からあまり長続きはしないタイプで、だからびっしりとその手帳に何かが書いてあるというわけではなかった。書いてあるとしてもたまに予定が書かれてる程度。その使い方は、今も変わらぬ。 手帳の余白や挟んであった紙に、色々と書いてある。あーでもない、こーでもない。自分のふと思ったことが書かれてある。書いてることに、少し驚く。 かつての僕が考えていたことは今考えていることとさほど変わらな

          それははたして、幸か不幸か

          原点回帰の本の旅

          不要不急の外出を避けなければならないこのご時世。 本屋によくいくこの僕は、ふと自分の家の本棚に目がいく。 そっか、こんなに本があったか。 いつの日からか身についた本を読む癖。そのおかげで僕の本棚は文庫やその他の本でいっぱいである。読みきったものから、読みかけのものまで、ずらりと並んでいる。いつか読む、いつか読む。そう思って、彼らは売らず捨てずにに残していた。 もしかしたら、今この時が彼らに手を伸ばすときなのかもしれない。 *** 昔はよく小説を読んだものだ。歴史物に

          原点回帰の本の旅

          四分の一人前

          このところ、なんとなく神経質だ。そのせいだろうか。家に一人でいる時、窓の外の風に揺れる電線をまじまじと眺めてしまう。じっと、何を考えるでもなく、ただただまじまじと。 僕だけではないのだろう。世の中のたくさんの人が、神経質になっている。テレビをつけると映るみんなどこかしかめっ面で、怒っている。矛先はあらゆる方向に向いていて、それこそ全員敵に見えてくる。そんな光景を見て、神経質にはなりたくない僕までも神経質になる。だから新聞やテレビからも、目を背けたくなる。現実というものから、

          温泉の未来予想図Ⅱ

          何かを汚いという感覚について、人々はこれからより敏感になるだろう。そのことについては、前回の記事で触れた。新型コロナウイルス を機に、”清潔”ということへの関心はより高まる。 そんなことを考えると、どうしてもそのことばかりを考えてしまう。 ”汚い”とは、なんなのか。 *** その言葉から最初に連想されたのは、土だった。 土。 ご飯をみんなで食べる時、ある人が体中に土をつけてきたとしよう。彼は汚いといえるだろうか。 多くの人が”汚い”と答えるだろう。 それはなぜか

          温泉の未来予想図Ⅱ

          温泉の未来予想図

          コロナ後の世界では、様々なことが変化しているのだろう。 コロナのこの時代を生き抜くために今やっているその行動が、”特別”なものから”当たり前”に変化する。欧米の人でもマスクをつけるだろうし、手洗いうがいは世界中の誰もがするようになるかもしれない。こうして新たな習慣が、生み出される。 新型コロナウイルスをきっかけに、清潔であることを人々は気にし始めた。今までそのことを気にしていなかったわけでないが、より気にするようになった。ある病院での感染は、どうやらタブレット端末を媒介と

          温泉の未来予想図

          味は知らないがミルクセーキを作る

          元気を出すにはやはり料理。 ということで、今日はミルクセーキを作った。 よりによって、ミルクセーキ。元々のMilk Shakeという名前が、どこぞの誰かが聞き間違ったのか、伝わる時に変化したのか、今のミルクセーキになった。まあ、気持ちはわからなくもない。おそらく田舎のじいばあたちが、DVDのことを”デーブイデー”と発音するそれと同じであろう。 材料はシンプルである。牛乳、砂糖、生クリーム、卵。これだけで良い。 家には生クリームだけがなかったから、買いに行った。スーパーは

          味は知らないがミルクセーキを作る

          互いに背を向け、彼方に目を向け

          今の状況を考慮して、正直に言おう。 僕は東京には行かない。というか、行くことができない。 無症状ながらにウイルスをばら撒き、知らないうちに感染を拡大してしまうのが、この新型コロナウイルスの怖いところだ。僕は就活生として、地方である地元に感染を広める可能性を大いに秘めている。感染を故郷に広めてまで、企業の説明会には参加しようとは思わない。感染を地元の高齢者に広めてまで、二次選考に進もうとは思わない。企業側からいまだに一切の連絡がないから、これまた驚きだ。だが、今この状況を考

          互いに背を向け、彼方に目を向け

          説明できない共通項

          父とはなぜか、昔から話が合う。考え方が、多分似ている。きっと僕が父に影響されたのだろうけど、どうもそれだけが理由ではない気がする。運命とか、ソウルメイトとか、その類の言葉を使うと怪しまれるかもしれない。でも、科学ではわからない何かが働いているようなことがこの世の中には、僕はあるような気がするのだ。 「我々は少し特殊だよね。」 父はそう言う。右に同じだと、僕は頷く。 どこらへんが特殊かと言うと、お金の使い方だ。端的に結論を言ってしまえば、僕たち親子は経済合理性を欠いている

          説明できない共通項

          体力が減ったというわけでもなく

          部屋に備え付けのカーテンの色は、オレンジ色。そのカーテンのおかげで、より一層今日の西日は燃えている。部屋はまるでみかんの中のようになり、オレンジ色に包み込まれた僕はその色を見ただけで酸っぱい舌になる。どうやら三月がもうすぐで終わるらしい。 今日は特に何もしていない。普通に朝ごはんを食べて、買い物に行って、知らないアニメを数本見て。そんでもっていろいろとおしゃべりをしていたら、すっかり夕方になっていた。元気が出たので来週も頑張るかと思えば、どうやら疲れが十分に取れていないらし

          体力が減ったというわけでもなく

          今こそ人間の悪い癖を直すとき

          人間は今日も、見えない何かを相手に振り回されている。それだというのに、雨は何も知らないかのように、ただただしとしとと、降り続いている。世間の雰囲気がどこかどんよりとしていると、こちらの空気までもどんよりとしてきてしまう。そんな時の雨の冷たさほど、気持ちがいいものはない。 人々はどこか、日常が消えゆくことに怯えているようだ。 毎朝、毎昼、毎晩。テレビも新聞も、Yahooのニュースの通知も、どこもかしこもコロナだらけ。不倫の話題以外のネタができたから、どのメディアも水を得た魚

          今こそ人間の悪い癖を直すとき