私と夜と生ハムと
そう、私は夜に生ハムを食べる女。
とはいえ毎日ではありません。
…心が荒んだ日。
…仕事を頑張った日。
…いいことがあった日。
理由は様々です。
そんな日に私は、生ハムを2切れ食べるのです。
スーパーで買ってきたものでも、ちょっとオシャレなデパ地下のものでもなんだって良いのです。
それが生ハムならなんだって良いのです。
家の冷蔵庫に生ハムが入っているという事実だけでも充分に幸せを感じられるのです。
その幸せをかみ締めながら仕事から帰り、
夕飯も風呂も済ませます。
ここからが夜の生ハムタイムです。
適当にぺろっと剥がして皿に乗せます。
本当は丸ごといってみたいけれど、そんな贅沢はまだ早いのでそっと2切れほど皿に乗せます。
私はお酒が弱く飲めません。
ですのでお供は緑茶です。正直飲み物にこだわりは無いので、時々感じる(あれ、しょっぱいな…)という感覚を流せれば良いのです。
生ハムを目の前にした私はもう喜びで頬が緩みます。
またこの時の写真を撮ったことはありません。
映えるような盛り方もしていないので他人に見せられるものでも無いのです。
私だけが見れたら良いのです。
そうして私は生ハムを食します。
生ハムだけを食べているというこの贅沢感に心があたたかくなります。
以上、私と生ハムの夜でした。
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