見出し画像

20.05.07 ていねいな暮らしはまだ遠い

「ていねいな暮らし」に憧れる。
漢字の「丁寧」では少し硬い。ひらがなで書かれた、柔らかな「ていねいな暮らし」が良い。

例えば朝起きてコーヒー豆を挽き(実際はコーヒー飲めない)、こんがり焼いたトーストに目玉焼きを乗せて「ラピュタパン」を作る。例えばベランダにプランターを置いて野菜やハーブを育て、スープやお茶にしていただく。
そういう暮らしをしたいと思う。

先日、「凪のお暇」7巻をようやく買ったので6巻から読み返した。新しく漫画を買ったら、前の巻から読み返さないとストーリーを思い出せない。この時点であまりていねいな暮らし向きの人間でないことがわかる。
6巻の半ばで、凪の上の階にすむ吉永さんが胃痛の凪ちゃんに「お出汁ドリップ」なる飲み物を作ってあげるシーンがあるのだけど、そういえば前回6巻を読んだ時にもこれ気になったのだったと思って作ってみた。

吉永さんを見るに、コーヒーをドリップするときの逆三角形みたいなやつを、溜める用のティーポットみたいなやつにオン。ドリップするときの紙を乗せ、良いかつお節をたっぷり入れる。そこにお湯を注いでできあがり。
コーヒーを嗜まないので諸々の用具の名前が分からず申し訳ない。

いざ作ってみる。
逆三角形のやつを探すのが面倒だったのでマグカップにそのまま紙をオン。かつお節を入れてお湯を注ぐ。逆三角形を使わなかったので紙が濡れて端っこからヘナヘナになり苦戦した。旦那さんを召喚し、紙の左右を支えてもらうことで事なきを得た。

金色のしずくがマグカップに落ちる。いい香りが立ち込める。
湯気のたつマグカップを口もとに引き寄せ、ふうっと息をかけて熱を逃す。

結論から申し上げるにめちゃくちゃ薄かった。
敗因は適当に作ったため出汁が十分に出なかったことか、はたまたスーパーで買ったかつお節を少しケチってしまったからか。どちらにしても凪ちゃんの胃を優しく包んだ吉永さんのお出汁ドリップにはならなかった。薄いからとだしの素(顆粒タイプ)を少し入れたのも全くていねいでなかったと反省している。

「ていねいな暮らし」はまだ遠い。


凪のお暇おもしろいのでおすすめ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?