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疎開先から家族へ(封書1 4月9日差出)

疎開先から初めて便箋と封筒で差し出された手紙。まず最初は父宛て。

次は母宛ての手紙。

続いて祖母宛て。

妹宛て。

弟宛て。

入っていた封筒は他所で使われた封筒の使い回しです。封筒や便箋、紙も非常に貴重なものであった時代と聞いています。封筒裏面に「京都府廳付属食堂」と印刷されております。他にも何通かこの封筒が差し出されていますので、まとめて頂いたものなのでしょう。我が家は牛乳屋さんでしたので、食堂に出入りしていたのかもしれません。商売のお話はまた折をみて書くつもりです。
今回もどの手紙にも共通して家族への気遣いが感じられます。とくに弟宛ての手紙はカタカナを中心に表記されており、昭和22年頃までのカタカナ先習であったことを感じます。6歳下の弟が読めるよう文字で配慮し、そして喜ばせたようと考えたのかここにも軍機の絵が描かれています。

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