見出し画像

教科書では決して学べない、先人の知を辿る旅が始まった。

令和2年8月17日から19日に12月開催の第一回文化合宿にむけた事前ワークショップがおこなわれました!
参加:45名(国分中央高校ダンス部・高校生ミュージカル「ヒメとヒコ」キャスト・劇団ニライスタジオ)
場所:国分中央高校ダンス部練習場
講師:松永太郎(演出家)・楢原じゅんや(ミュージカル俳優)

松永太郎| おおすみかのや文化合宿実行委員会副委員長
大隅の新しい郷土芸能を若者たちで創作しよう。そんなプロジェクトがこの夏、始まった。
8月2日に鹿屋市高須町出行われた御祇園祭りで、長年続く郷土芸能「刀舞(かんなめ)」を観覧した楢原と松永。その血湧き肉躍る郷土芸能の感動を、若い世代にも伝えていきたい。そんな想いを具体的に実現していくため、まずは踊る楽しさを感じる、そして自らの踊りを自らで作ってみる、そんなワークショップを企画した。
二泊三日の日程で行われたワークショップは猛暑の最中。楢原が提案する「祭りの舞」は、踊手の内なる祈りの心を重視する。決して体操ではない、「想い」が身体を動かす。そんなアプローチに参加した若者たちは必死についていく。稽古場はうだるような暑さであるにも関わらず、その温度を忘れさせるほどの熱気であった。乾いたスポンジのように、みるみると吸収し、そして新たな意見を素直に提案していく若者たち。長年伝承されている郷土芸能も、最初に作られた時には、こんなやりとりがあったのだろうなと感じさせられた。共に演目を作るとことは、郷土の先人たちへ想いを馳せる作業なのかもしれない。どんな生活をし、どんな想いで舞を編み出していったのか。教科書では決して学べない、先人の知を辿る旅が始まった。 


松永太郎
1974年鹿児島県曽於郡松山町(現 志布志市)生まれ
県立鹿屋高校~筑波大学を経て、沖縄に移住。2006年より故郷の鹿児島を中心に演出家として活動をはじめる。鹿児島や黒潮文化を題材としたミュージカル「ヒメとヒコ」や「ヤジロウと海乱鬼」「えらぶ百合物語」などを手がける。2015年の第30回国民文化祭かごしま2015では、総合開会式・閉会式の演出を務め、鹿児島の歴史と若者の挑戦を交えたミュージカル「花戦さ」を演出した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?