見出し画像

■作者不明の寓話「二匹のオオカミ」


おじいさんが孫に語って聞かせた。

「わしの心の中には、
オオカミが二匹住んでいる。
この二匹はいつも激しく戦っている。
一匹は悪いオオカミだ。
短期で、欲張りで、嫉妬深く、傲慢で、臆病だ。
もう一匹は良いオオカミだ。
平和を好み、愛情深く、謙虚で、寛大で、正直で、信頼できる。
この二匹はお前の心の中でも、
他の全ての人の心の中でも戦っているのだよ。」

孫は少し考えてから質問した。
「どっちのオオカミが勝つの?」

老人は微笑んでこう答えた。

・・・

「それは、お前が餌を与えたほうだ。」

ーーー

さて今日は
思考が体に与える作用」のお話。

■「プラセボ」と「ノセボ」


病気のとき、

「薬を飲んだだけで安心した…」

という経験はありますか?そのような作用を
プラセボ効果」とよびます。
・・・

『プラセボ効果』
偽物の薬を飲んでも、
「薬を飲んだ」と思うだけで心理的作用が働き、
本物の薬を飲んだ時と同じ効果が出る。
(別名:偽薬効果)

『ノセボ効果』
偽物の薬を飲んでも、
「薬を飲む」という行為によって引き起こす
暗示のような心理的副作用のような症状。

・・・

要は、

偽物の薬を飲んで、

「なおった!」と勘違いするのは、プラセボ。

「副作用かな?気持ち悪い。」と勘違いするのはノセボ。

ノセボ効果によって、
薬の効果が30%も低下することが分かっているそうです。

脳が信じたことが体に作用する、ということですね。

・・・

さて、
これをお店に置き換えてみましょう。

わかるとは思いますが、お店では当然、

みんなの商品トークにより、
お客様にプラセボを感じてもらうことが大事です。

「日本一を3回とった唐揚げ」
「創業60年の老舗と同じレシピのメンチ」
「北海道のキャベツを使った餃子」

などなど
しっかりと商品のストーリーを伝えて、

お客様が「より美味しく感じれる」トークをしなければ、意味がありません。

お客様の脳にどのような情報を与えるか?ということですね。

試食会を散々繰り返し提供している商品なので、味には絶対の自信があるわけですが、皆さんのトークでさらに美味しくして欲しいわけです。

より高度な話をすると、

お客様に合わせて「トークを変えること」が大切です。

情緒的なことが好きそうなお客様なら、メンチみたいなトークだし、

普段から産地にこだわっていそうなら、餃子のようなトークだし、

とにかく
相手のペースに合わせることは、サービスの基礎ですよね。

またこれはバランスなのですが、

全ての商品に対して商品トークをすると、ずーっとサビの歌みたいになってしまって、これまたうざいので、

そのお客様にとって響きそうな商品をうまくピックして、商品トークをしていきましょう。

長くなるのでこれくらいにしておきますが、

お客様の間を遮らず」にトークすることが大切なので、以前の投稿も確認しておいてください。


■ノセボ厳禁!


と、ここまでプラセボの話をしていきましたが、

また、逆のノセボもお店にはあるわけです。

例えば典型的な例。

・・・

「お待たせしました」

・・・

これって典型的なノセボです。

本当にお待たせしちゃったなら、必要な言葉ですが、

結構な数のお店が、
待たせてないのに「お待たせしました」と言っているのをよく見ます。

そうすると、ノセボ効果が働き、オペレーションが弱い店だと勘違いされてしまうかもしれません。

もしくは、意識的ではないかもしれませんが、「なんとなく」無意識的に、お店にマイナスのイメージを持つかもしれません。

その他にも、
悪いことしていないのに「すいません」など、他にも色々ありますから意識してみてください。

お客様の脳にプラスのオオカミを!


■ミナデイン社の皆様へ


ストーリーを創るのは僕の仕事ですが、

ストーリーを伝えるのは皆さんの仕事です。

役割分担で頑張っていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?