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ひさしぶり、童心だよ

やあ、ひさしぶりだね。
ぼくの名前は「童心くん」。
じぶんのことを「くん」付けしてよぶのもどうかなって思うんだけど、しかたないよね。そういうものなんだもん。

え?「はじめまして」じゃないかって?いやいや、そんなことはないよ。
だって君とは、ずっと昔からの知り合いじゃないか。知り合いというよりも、ぼくが君で君がぼくみたいなものかもね。まあ、そういうことなんだよ。

え?じぶんが思っていた「童心くん」とキャラがちがう?そりゃそうだよ。
ぼくはこれをかいているご主人のなかの「童心くん」なのだもの。
君のなかの「童心」はどんな子なのかな?

もっとわんぱくなのかな?
もしかして、むきむきマッチョ!?
それとも、おっとりしずかなかんじ?
もしくは、ちょっぴりセクスィーなのかしら!

とにかく「童心」はひとそれぞれ。「千変万化」ってやつだよ!
(知ってる?これ「せんぺんばんか」ってよむんだよ!ぼくってもの知り!)

んー、もうすこし教えてあげるけど、「十人十色」ってやつだよね!
(これは「じゅうにんじゅっしょく」だったかな?これくらいは知ってるよね!)

つまり、きみにはきみの童心があるってこと!きみの童心はなに色なんだろう?
ピンク?きいろ?オレンジ?くろ?もしかしてゴールデン!?
ひゃー!かっこいいね!


ぼくはご主人のなかでしばらく眠っていたんだ。

ずっとまえ、ぼくとご主人はたくさん遊んでいたんだよ。
なん年まえだったかな。20年まえかな?25年まえかな?
ご主人は「さい強のそうび」をかんがえるのがとくいだったんだ!ソードとかアーマーがすっごいとがってて、キラキラでカッコいいんだぜ!絵をかくのはそんなにじょうずじゃないんだけど、たくさんお絵かきしてたんだよね!

ご主人は、じぶんの絵をみて「おれって天才!」ってよく思ってたみたい。
ご主人は今でもちょっとおバカさんだから、大人になっても「おれって天才!」って思うことがあるみたいだけどね。
まったく困りものだけど、ぼく「童心」てきにはキュートでポップでカワイイじゃない!なーんて思っちゃうけどね。

でも、君にもそんな思い出ってないかな?

「ひっさつわざ」をかんがえたり!
かわいい女のこの絵をかいたり!
マンガをかいたり!
きょうかしょのエライひとにラクガキしたり!
ふふふ!

ちょっと思いだした?
そう、それがきっと君の「童心」だよ!

ぼくのご主人もそうだけど、すこしずつ大人になるにつれて、
なぜかガマンをするようになっちゃったり。
カッコつけて、ほんとうはやりたいのにやらなくなっちゃったり。
そうこうしているうちに、ちょっとずつぼく「童心」のことを忘れていっちゃったんだ。

君もそうなんじゃないかな。
絵をかいてもなぜかはずかしくて人には見せられなくなったり。
ほかの人のほうがじょうずに見えてちょっとかなしくなっちゃったり。

でもね、だいじょうぶ!
ぼくはいつでも君のなかにいるよ!

ぼくもさいきん久しぶりにご主人とまた遊ぶようになったから!
大人になったご主人ったら「いそがしい」とか「つかれた」とか言って、なかなかぼくと遊んでくれないで、なにかイヤなことがあったらおサケを飲んじゃったりして!まったく、だらしなかったんだから!
でも、さいきんはぼくと遊んでいてとっても楽しいみたい!
やったね!

え?じぶんのなかの「童心」とどうやってまた出会えばいいかわからない?
ふふふ!いいこと教えてあげる!

ご主人はね「マエボン 」ってざっしがきっかけで、ぼくと久しぶりに遊ぶようになったんだよ!

むかし、お母さんに買ってもらったマンガざっしをムチューで読んだことってなーい?ゆかにねっころがって、足をパタパタさせながら!
気づいたらぜんぶ読んじゃうんだよね!でもまた読んでるんだよね!ふしぎ!

この「マエボン 」っていうざっしはね、そういう本なんだよ!

ご主人がおしごとで読むカッコいいざっしじゃないんだけど、気づいたらウフウフ笑っちゃって、ムチューになっちゃうんだ!

きっと君も、君のなかの「童心くん」にまた会えるはずだよ。
また一緒にあそべるとうれしいな!


さいごにひとこと!

「童心をとりもどせ!」

ふふふ!
まったねー!!


#前田デザイン室
#マエボン  
#童心くん

❤︎  ぶんしょう:おおくぼただひさ ❤︎

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大久保 忠尚
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