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格好わるい夢の話をしよう

こんばんは。大久保です。

みんながnoteを書いているのが少し羨ましくて、書こうと思いました。でも、こういうnoteって書こうと思うけど何書けばいいか分からなくなるじゃないですか?だから、テーマを決めたらいいかなと思って。なので「夢」について書けたらいいかな、と思います。


僕たちはいつから夢を諦めたのか

「夢」っていう言葉を気付いたら使わなくなっている気がして、いつの日からか。目標とかそういう言葉で言い換えているのかもしれないけど、具体的な行動目標みたいなものが先行して、なんだろう、もっとビジョンというのか曖昧なイメージみたいな、そういうものが失われてきているのかな、なんて思っています。

それだけ僕たちは大人になるにつれ、賢くなって、それだけ何かに向けて動く手順を計算的に炙り出しているのかもしれない。確かにそれはとても効率的で、目標に向かう素敵な手順なのかもしれません。でも、それとはまた別に、もっと空想的で幻想的で、魅惑的で、曖昧で、それこそ夢見がちな世界を思い浮かべることも大切なんじゃないかな、なんて思ったりもしていて。

夢を語ろう。
バカにされてもいいと思うんです。格好悪くてもいいと思うんです。それが夢というもののような気もするから。

形になるまでは曖昧で、だけど気付けばそれに近づいていて、思わぬうちに手に入って、はじめに思っていたものよりも大きく膨らんでいるものが、夢なのかもしれないから。

なんだか、パンみたい。


格好悪い僕の夢を聞いておくれよ

10歳から高校卒業まで、ずっと野球をやってました。だから、一番最初に思っていた夢は「プロ野球選手」。ヤクルトにドラフト4位で指名されて、背番号は39。
なんでドラフト4位なのかは分からないけど、1位になるタイプではないだろうという自覚はあったのかもしれません。背番号39は、野球を初めて最初にもらった番号だから、そして「サンキュー」を文字って感謝の気持ちを忘れたくないからというのはありました。

そんな夢も本気で野球に向き合うにつれ、難しいことが分かってきて。だから、その夢の続きで、今度はアナウンサーになりたいと思いました。そうすれば、野球の実況なんかでつながりが持てるかもしれないから。

それで大学3年の時、アナウンサーの専門学校に通ったんです。結果的に3ヶ月だけだったけど。そこで色んな人に出会いました。初級コースだから、目的は色々で。アナウンサーになりたい人もいれば、何か講師をするときに良い声を出したいという人もいたり。

そんな人たちと、一緒に授業を受けながらmixiで繋がったりして、やりとりしてたんです。当時僕は、mixiに妄想日記的なことを書いていて。モテなかった僕は、ちょっとした女子とのきっかけを膨らましまくって妄想を文字にして「なーんちゃって」的な日記を書いていたんです。

それを読んだ年上の女性から「大久保くんは話すよりも書く方の言葉の扱いが向いてるよね」と言われました。いや、アナウンサー目指してる奴にそれ言う?!って感じでしたが、言われてみればアナウンサーのレッスンを受けながら本当にこの方向か?という違和感は感じてたり、逆にmixiのおかげで文章を書く面白さとか魅力みたいなものは少しずつ感じていたり。

それから結局、就職はアナウンサーを受けたもののダメで、その流れでマスコミを志望してテレビ局を受けたり、文章・本に関わる仕事がしたいと思って、出版社を受けたもののある程度のところまでいったけどダメで。
結局、過去最悪の就職氷河期のなか運よく今の仕事につきました。駅ビルの会社。駅でイベント・キャンペーンすればマスコミっぽいかな、って。

でも、実際、全然関係ないんですよね。大元は不動産賃貸業だし、販促も広告代理店に頼らないとできないし。それを発散するためにか、自社で持っていたお客様向けのブログで文章を書いてました。それを書きながら、色んな人に読んでもらって、いい反応を社内でもお客様からももらうことができて、もしかしたら自分の文章で誰かを幸せにできるんじゃないかな、と思うようになってきて。

それから数年後、ブログは閉鎖し、自分でのアウトプットもさして無いまま夢という存在をしまいこんで、ずっとずーーーっと仕事をしていました。「今の仕事で上を目指せれば」そんな風に自分に言い聞かせながらも、どこかで引っかかっていた夢のカケラ。

そのカケラを自分から拾おうと思ったきっかけは年齢でした。

30歳という歳を迎えて、自分の人生を改めて考えてみたんです。
このままじゃ絶対に後悔するだろう、そう思って本当に偶然親戚から話を聞いてオンラインサロン「箕輪編集室」にわけが分からぬまま入ってみました。


僕は作家になりたい

「編集室」という、本を作る側の人たちが集うであろうコミュニティに入って、色々な経験をさせてもらって、「ライター」と「作家」そして「編集者」が違う役割だということを今更ながら知りました。本当に今更で恥ずかしかった。

でも、その役割を認識したとき、自分は「作家」になりたいんだと自覚できました。

誰かの物語を伝えるのではなくて、自分で物語を生み出して、それが誰かの心を動かせたらいいな、って。

そして、自分には小説、0から1の物語、ストーリーを作ることができるんじゃないかなと思いました。

自分が書いた物語を褒めてくれる人がいる、心を動かしてくれている人がいる、それを知った時に、この道が自分が進む道なんじゃないかとおもいました。

自分自身、何かを書いているときは楽しいし面白いし、それを読んで誰かが笑ってくれる人がいるなら、それはとても幸せだな、って。


僕の夢は作家になることです。
ただ作家になるだけじゃなくて、自分の書いた物語で、たくさんの人を笑顔にすることです。
そのためには、本として魅力あるものを作らなければいけません。だから、装丁も含めて、自分の好きなデザイナーさんと一緒に本を作りたい。
その本がドラマやアニメや映画になって、自分の好きな俳優や歌手の方と共演できたら最高だと思います。

そして、いずれそんな人たちと友達になりたい。


一冊の小説を書いて、それを自分の好きなデザイナーに装丁を手がけてもらって、それがどこかで評価をされて、いつかそのデザイナーと一緒に何かの表彰式やパーティーで、隣同士ほほえみながら「よかったね」なんて言える日がくると信じて、これから作品を生み出していきます。


表彰式の帰り。
立派なドレスをまとい、慣れないシャンパンなんて口にして、軽い千鳥で手に持ったバッグを僕にぶつけながら、デザイナーの彼女はなんて言うだろう。。

「ねえ、パピコ食べながら帰ろう?」

コンビニで買ったパピコを半分こして、ホテルまでの道のりを笑い合いながら一緒に帰れる日をいつか導けますように。


格好わるい夢の話。
自分の手で格好良く叶えられますように。

いただいたサポートは取材や今後の作品のために使いたいと思います。あと、フラペチーノが飲みたいです。