小泉進次郎構文セラピー開発日記①:小泉進次郎構文セラピーの誕生

近頃のインターネットミームとして、「小泉進次郎構文」と言うものがある。

この中でも、僕が好きなのは「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」のような、A=Aのトートロジカルな文構造をとるものである。

こうした発言をSNSなどでみるとついニコニコしてしまうのだが、つい最近これがカウンセリングで使えるのではないかと思いついた。

最初は思いついただけだったのだが、自分で使ってみたところ、思いの外使用感がよかった。本気で臨床場面で使えそうな感じもしてきたのである。

小泉進次郎構文セラピー、誕生の瞬間である。

小泉進次郎構文セラピーの手順

現時点での具体的な技法について(思いつくまま)記述する。

まずはなんらかの不快感情を生み出すものを特定する。①過去の出来事、②おっくうな計画、といったものがよいと思う。まずはその悩みごとの具体的な事実をセンテンスで取り出す。そしてそれを小泉進次郎構文で返して、音読してみる。小泉進次郎構文セラピーとは、ただそれだけである。

実践例・仕事でミスしてしまった!

具体例に即して考えてみよう。

昨日、あなたは自分の不注意から仕事上でミスをしてしまった。その後上司から注意をされ、以後気をつけるようにといわれてしまった。それ以降、昨日1日あなたは気持ちが落ち込んでしまい、そのまま夜眠り、そして朝になって目覚めた。

すると、あなたは以下のような考えにとりつかれている。

「ああ、昨日は仕事で失敗してしまったな。」

「上司から注意をされてしまったな。」

「今日は仕事に行きたくないな。」

などなどである。このような思考にとりつかれているままだと、いろいろいやなことがグルグルと頭の中を回り、気持ちもどんどん落ち込んでしまうだろう。

「ああ、昨日は仕事で失敗してしまったな。何年この仕事を俺はやっているんだ。社会人失格のだめ人間かもしれない。」

「上司から注意をされてしまったな。今後も目を付けられて、やりにくくなるな。ボーナスの評価も悪くなってしまうかもしれない」

「今日は仕事に行きたくないな。どうせ仕事にいっても、報われないな。人生よいことなんて全くない!」

こんな具合である。

小泉進次郎構文セラピーの実践

ここで小泉進次郎構文セラピーを実施すると、こうなる。

「昨日は仕事で失敗してしまったな。ということは、自分はあの仕事で失敗しまったということなんだろうな」

「上司から注意されてしまったな。ということは、上司は俺に次の仕事では注意をしてほしいということなんだろうな」

「今日は仕事に行きたくないけど、今日1日仕事することができたら、1日の仕事を終えることができるな」

こんな感じである。細かいところはまだ詰めていないのでご容赦いただきたいが、実際にいまあなたの心にある心配事やおっくうな計画について、小泉進次郎構文を作り、そしてそれを音読してみてほしい。

すると、少し気持ちが軽くなっていることに気づくはずである。

工夫の提案

まあなっていないかもしれないが、その場合はちょっと工夫してやってもらいたい。

なるべく具体的なことを取り出すことがコツである。そして別の角度からものごとをみたりするのではなく、なるべく正確にトートロジカルな文章を作ってほしい(オリジナルに即してなるべく滑稽であろうとしてほしい)。最後に大きすぎるトラウマは避けた方がよい。

以上である。

今後の小泉進次郎構文セラピー

理論的には抑うつ反芻やマインドフルネスといったものが近いと思うので、今後はその点からも考察を深めたい。すなわち小泉進次郎はブッダであると主張をしていくということである。

理論的にも実践的にもブラッシュアップしていく予定である。

小泉進次郎構文セラピーに乞うご期待。

※この記事はジョークと本気が入り混じったものですが、基本的な主張に関しては大真面目なものです。

小泉進次郎構文セラピーシリーズ

小泉進次郎構文セラピー開発日記①:小泉進次郎構文セラピーの誕生
小泉進次郎構文セラピー開発日記②:小泉進次郎構文セラピーの理論
小泉進次郎構文セラピー開発日記③:小泉進次郎構文セラピー的スピリット


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