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小3秋からのチームセレクション⑧

■バルサカップで横浜校代表に

 11月上旬のバルサカップ本栖湖への遠征で横浜校代表に選出されました。という連絡を受け、親子ともすごく喜びました。本栖湖の大会に来るチームはいずれも強い名門チームのようで、どこまでやれるか非常に楽しみだったのと同時に、ヴェルディのセレクションと日程が被らないかヒヤヒヤしていました。
 まあ、そもそも、ヴェルディの1次セレクションが通らなければ、そんな心配も要らなそうでしたので、初めは楽観視していました。

■ヴェルディジュニア1次セレクション

 まず自宅から遠い。電車で最寄りまでは良かったのですが、そこから山を登るのがなかなかに大変で、我々は巨人軍の寮の脇から出てきたようで、そのときの写真が今回の画像です。この日は無謀にもバスに乗らず駅から歩くという暴挙に出てしまったのが悔やまれます。
 ただ、息子は意外とやる気で、電車も覚え、バスも覚え、自分で往復できるという自信を持ったようです。

 ヴェルディのクラブハウス前まで来ると、親は入ることができず、息子だけが受付。後は息子の成功を祈るばかりです。

 さて、息子が言うには罠が張られていた、と言っていましたが、どんな内容かは公開したらまずい気がするので、割愛します。ミニゲームは楽しかったようで、フロンターレの時の気後れも無く、サイドハーフを勝ち取り、自分のやりたいプレーをやれていたようです。

 息子の心掛けたポイントは
 「スピードを活かしたプレーをする」
  ドリブルでシンプルに突破する。
  縦に抜けるための工夫を行なう。
  スピードを守備でも活かす。
  奪われることを恐れずマイボールで終わる。

 この辺りはやれていたようで、「たぶんいける」と本人は満足気に言って初日を終えました。
 手ごたえ通り、10/23に1次セレクションを行ない、10/25には合格の連絡を頂き、10/28が2次セレクションというスケジュールになりました。

■ヴェルディジュニア2次セレクション

 2次セレクションも同じように中に入れず。基本的にはまた罠があった、と息子。ミニゲームでは流石2次セレクションという感じで上手い子が多かったとのこと。
 守備の強度が上がっているのを感じ、当たり負けをしない、ということを念頭に置き、ボールを失わないプレーをやっていたようです。

 結果、楽しかったと言って帰ってきた通り、10/30に合格通知を頂き、3次セレクションが11/4に行われることになりました。

■ヴェルディジュニア3次セレクション

 バルサカップ本栖湖が11/6~7で行なわれるので、11/4はまさに直前。結果連絡は本栖湖で受けるのか、と心配になりながら、3次セレクションを受けました。

 チーム数のぐっと減り、息子曰く、3チームを交替で試合させるイメージ。ボールの扱いに長けた子は多いものの、守備の意識が高いという子は少なかったようで、マイボールで終わるというタスクはしっかり実行できた模様。サイドハーフなので、自分のサイドは制圧してくる、という意識を持ってやれていたようです。
 そしてミニゲームを散々やった後に、グラウンドをランニング。最後に残ったのは息子ともう一人だったようですが、これも本人談。確かめようがありません。でも、グラウンドを走らされたのは事実のようです。
 ミニゲームをこなした後で、走らせることでスタミナを見ていたのかな、と思います。

 11/4のセレクションが終わって、その当日中には電話が鳴りました。結果は「セレクションの結果、もうちょっと見たいと思うので、週末にヴェルディジュニアの練習に参加をして欲しい」とのこと。
 ただ、11/6~7は本栖湖に遠征のため、週末は遠征で難しいので、別日でも大丈夫ですか、と聞き「大丈夫ですよ」と仰って頂き、週明けに練習参加と監督面談という流れになりました。

■監督面談と練習参加

 バルサカップ本栖湖の話はここでは割愛し、そのままヴェルディジュニアの監督面談と練習参加の話をします。
 監督さんはとても良い方で、私も息子も話し易く、そして良く見てる方だなという印象です。
 息子に対し、「セレクションで何を意識してプレーしていたか」と聞かれ、「スピードを意識してプレーしました」と答えたら、「そうだよね。1次からスピードを活かしたプレーを見せていたよね。」と。
 そうか、監督さんは初めから目星をつけた選手はしっかり見ていたのか。と思い、その後の質問は自宅から通えるか、経路はどうか、ヴェルディに知っている選手はいるか、などを聞かれて面談は終了しました。

 余談ですが面談を待つ間、ベンチに座っているとジュニアの子が続々とやってきて準備をしていたのですが、その会話の中で昇格できなかった子の進路などの話題が出て、「〇〇はゼルビア受かってそっちに行くらしいよ」など生々しく、現実を突きつけられるような会話を耳にしながら待っていました。合格して終わりではなく、昇格できないということも想定しないといけない厳しい世界なんだなと実感しました。
 そしてそういう子たちのボールがことごとくボロボロ。どれだけ蹴ればこうなるのか、果たして息子はここまで蹴ってきたか、その違いに愕然としました。

 その後、グラウンドに出て練習に参加したのですが、どうもイマイチ。動きが悪く、キレが無い。完全にお客さんという感じで、そのままミニゲームへ。ミニゲームでもファーストタッチを相手ディフェンダーのいる方に蹴り、奪われて終わり。サイドハーフに入れたのに、ほとんど何もできず終了。

 後日、コーチから電話を頂き、不合格の連絡を頂きました。「もっとボールに関与してもらえたら」というのは予想通りでしたが「技術的にもちょっと」という言葉は非常にショックでした。なぜ、そんなに出来が悪かったのか分からないくらいでしたが、息子もその時は頭が真っ白になっていたようで、自分の状況を覚えていない様子でした。要は舞い上がってしまった、ということでしょう。

■セレクションで求められること

 ヴェルディジュニアに落選した状態で語るのも何ですが、セレクションで要求されるのは決して足元のフェイント技術や、リフティングの回数、でもないというのが良く分かりました。

 フェイントが上手い子やリフティングが上手い子が早々に落選していたりするのを見ると、セレクションで見ているのはそこではなく、監督の質問にもあったように、「自分の武器を正しく認識し、それを活かせる能力」何だろうなと感じています。

 うちの息子は肝心の練習会でのミニゲームで自分の武器を活かしたプレーを行なうことができず、残念ながら落選した、という感じでしょう。さらに言えば雰囲気に呑まれないハートも大切だったのかも知れません。折角別日で設定して頂いたのに、期待に添えず申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 あと、これは後日、実際にJ下部のチームと練習試合をしている時に感じたのですが、初期の段階で複数のチームが攻守の切り替えの早さを徹底していました。ボールを奪われてすぐに守備に動けること、ボールを奪った段階ですぐに攻撃に移れる準備ができていること、こうした部分を指導されている姿を見てきたので、セレクションでもこういう攻守の切り替えの早さや準備という部分は見られているのかな、と感じます。


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