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まどからあしを、投げ出して、

今日初めて気づいたこと。


今まで「好きなことは?」と聞かれてしっくりくるものがなかった。今日疲れて縁側のような場所で風にあたって
いま、見ている風景を5秒だけ切り取って自分が感じる世界でその5秒が永遠に繰り返されたなら自分は、なんて、なんて、幸せなんだろうと。

ただ座って、ただ前方に映る風景を脳にいれることがなんて心地がいいんだろうと思った。
自分は超絶シングルタスク人間なので呼吸を除いて2つ以上まとまったことが本当にできない。
歩いているときは何も考えられないし、考えるとその場から全く動けばくなってしまう。いつもの場所に移動しようと家を出れば、移動していた間の記憶がすっぽりないこともざらで、テレポートしている気分になる。

自分は基本頭に何もない。
特段困ってるわけでもないので今までそのことを強く気にすることもなかったが、頭に何もない状態はなんて自分は生きていないんだとふと思って、 あまりいい感情を持てていない。

でも風にあたっているときは逆になにもないことが手放しで肯定できた。


夏の夜、部屋の窓からあしを投げ出して、顔を前に向ける。
過去を追想するわけでもなく、未来を愁いることもなく、期待することもなく、今を感じるわけでもなく、ただ自分という物体があるだけの状態が
とても心地がいい。
無であることに自分が自分を肯定できる。

明日になったら同じように思ってはいないのかもしれないし、しばらくはこのままなのかもしれない。これが刹那的な感覚だったとしても
今、自分はとても満足している。


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