会津大学 院試対策


はじめに

みなさんこんにちは。岡崎フラグメントです。
会津大学の院試(内部進学、2025 年度春季入学第 1 回試験)を受験して、面接の発表質問どちらも問題なく終えることができたので、主に研究計画書、発表スライドの作成、質問対策について、自分が大事だと思ったことを書いていきます。

2022年7月に受験された先輩の記事もあるので、院試の詳しい概要、出願準備等はそちらを参考にしてみてください!

試験内容

上記のYusui先輩の記事にもある通り、概要は以下の通りです。

内容

  • 面接15分

    • 時間配分

      • 受験者の研究内容発表5分

      • 面接官からの質問応答10分

    • 面接官

      • 2名

      • 自分のフィールドで、かつ自分の指導教員でない人

    • 言語

      • 英語

定員と時期(2025年度)

  • 春季(4月入学の人用)

    • 募集人数

      • コンピュータ・情報システム学専攻100人

      • 情報技術・PM専攻20人

    • 時期

      • 第一回

        • 出願:6/3-6/10

        • 院試:7/13

      • 第二回

        • 出願:12/9-12/16

        • 院試:2/1

研究計画書

まず、院試の出願には研究計画書の提出が必須です(卒論すら始まっていないのに院の計画なんて書けるか!wという時期の早さ)。私の場合、卒論テーマが決まっていたので、それを膨らませる形で書きましたが、テーマが決まっていない場合研究計画書を書くのは大変なので、出願の一ヶ月ほど前から指導教員と相談すると良いかもしれません。

研究計画書のフォーマットの各項目は以下のようになっています。

  • Title/Research subject

  • Background/Related works

  • Objectives/Expected contributions

  • Approach/Methodology

  • Timeline

研究計画書の書き方については色んなサイトに載っているので自分で調べてみてください。

まずは日本語で作成して、それを指導教員に読んでもらってOKを貰ったら、それをGPTに英訳させておかしな所がないかチェック、修正したら再度指導教員に読んでもらうと良いと思います。この際何度もやりとりすることになりますが、すぐに返答が来ないことが多い(たぶん忙しい)ので早め早めに作成しましょう!

スライド作り

出願が完了したら発表スライドの作成に移っていきます。スライドは研究計画書に沿って作ると書くのも楽で、聞いてる方も流れを掴みやすいスライドになりました。

あくまで私の例ですが、流れとしては以下のようになります。 

Title
Background 
Objectives/Contributions
Methodology
-ここにメソッドの各段階を説明
- ”
- ”
The problem inferred from approaches(一連のアプローチから予測される問題点)

スライドは院試の一週間前までに完成させると、その辺りの研究室会等で発表練習をして指導教員や先輩方からアドバイスや想定質問をGETできます(むしろ院試本番よりこっちの方が怖いまである)。また、発表スライドの暗記や質問対策にも十分に時間が取れたので、当日は全く緊張しませんでした。

また、同じく院試を受験する友人に発表練習、質疑応答練習をしてもらっていました。

質問対策

多くの人にとっておそらく院試で一番大変なのが英語での質疑応答です。そのため、想定される質問とその回答を事前にいくつか考えておきます。以下は過去の先輩が聞かれた実際の質問例です。

  • 簡単な自己紹介

  • (資料に挿入した画像)についてもっと詳しく説明できるか?

  • なぜこれをやりたいのか?

  • なぜやる必要があるのか?

  • 他の方法でもよくないか?

  • この研究が達成されるとどんな良いことがあるのか?

  • research purpose、research questions、gaps、contributions あたりの質問

  • なぜ就職ではなく進学を選んだのか

  • 大学院卒業後は進学するか就職するか

私が実際に質問されたことも載せておきます。

  • (スライドに出てくる技術:RAG、fine-tuningなど)とは何か?

  • 数多のLLMの中で、どのモデルを使おうと考えているか?

  • 学部の卒論では何に取り組もうと考えているか?

  • 現状の課題について、どうやったら解決できそうか?(実際の質問は「現在のGPTが方言を理解できないなら、どうすれば方言を理解させれると思いますか?」)

ここで大事なのは、難しい質問(自分が知らないことを聞かれたり、まだ思いついていないアイデアについて聞かれた時など)の回答も事前に考えておくことです。

例えば
"I haven't come up with the good idea yet, but it is an important point of my research."

等です。黙ってしまうのが一番良くないので、考えておきましょう…。

発表

発表・質疑応答で気をつけるべきポイントは

  • 絶対に発表時間(5分)をオーバーしない。

  • 原稿ばかり見ない。

  • Short answer

です。

時間配分

PowerPointなら「発表者ツール」という原稿やタイマーを自分のPCのみに映す機能があるので、タイマーを用いて時間配分すると良いと思います。

原稿暗記

また、原稿ばかり見ていて面接官から「卒論発表なんだからちゃんと覚えてくるべきだ」とお叱りを受けていた先輩を目の当たりにしたことがあるので、チラ見はしてもほとんど暗記していくのが無難です(当たり前)。

少し逸れますが、スライドの原稿練習時に英文の意味の切れ目に / を入れて、少し間をあけて読むことを意識して練習していました。その方が覚えやすく相手にも聞き取ってもらいやすいです。

Short answer

Short answerというのは、聞かれたことに対して答えはなるべく短く簡潔に言うことです。例えば

Do you think LLMs can understand dialects?
と聞かれて、
I think LLM has not learned the dialect, so…

と長々と答えていると、聞かれていることは何か分からなくなったり、自分でも何言ってるか分からなくなってくるので、

  • Do you〜系の質問なら、まずYesかNoで答える。

  • 相手の質問がどんな種類かを意識する。

ということを気をつけると良いと思います。

最後に

こんな感じで院試に臨んだわけですが、着々と準備していたおかげで質問全回答で終えることができたので、おそらく受かっているはずです…。一週間後の合格発表までおとなしく過ごします。

最後に、ここまで読んでくださりありがとうございました!この記事が皆様の参考になれば嬉しいです。

それでは!グッドラック!


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