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【HTH】グループワーク、ぶっちゃけどう?

構成型のPBLが基本のハイテックでは、授業は基本的にグループワークです。
2〜4人のグループに分かれてプロジェクトをすることが多かった。

当たり前ですがこのグループワーク、めちゃくちゃメンバーに左右されます。
仲の良い子と組めれば楽しくできるし、
優等生と組めたら勝手に成績が上がる。
逆に授業に消極的な子と組めば苦労するし、
ケンカになることも。

授業が先生によって違うため(同じ学年でも隣のクラスとまるで違うテーマを扱うことも多々)、当然ながら評価の観点も先生によって違う。

グループの決め方も色々でした。
くじ引きだったり、先生が指定したり。

一度、当時好きだった男の子と2人ペアになったことがありました。
1人ずつ登場人物のキャラクターを考えて、2人の考えたキャラクターを中心にした劇の台本を書くという課題。授業内では終わらず、家で電話しながら相談したり、パソコンでメッセージ交換したりして、私は舞い上がっていました。

そしたら、ある日先生に
「ねえあの子のこと好きでしょ?そう思ってペアにしたの。」
って言われて度肝を抜かれました。笑

留学生である私は、このグループワークにたくさん助けてもらったけど、逆に苦しめられることも多かった。

なぜなら、私がグループの役に立てることって少ないわけです。
まず課題を理解することが大変。
そこから考えて自分の意見を出すなんてもっと大変。
まぁグループのお荷物です。
自分の成績が悪くなるだけなら良いけど、人の成績も悪くしかねない。
それがすごくすごく、心苦しかった。

「ごめんね。私何も出来なくて。」
留学当時はよく同じグループになる子に謝っていました。

それでも
「気にしないで!YUKAと一緒にやれるのが嬉しいから。」
いつもそう言って助けてくれたクラスメイトには感謝しかありません。

先生たちも
「留学生が一般の子と同じように出来ないのは当たり前。
それでも君たちの存在はみんなにとってプラスになってるんだから、
自信を持って」
と言ってくれて、いつも笑顔で話を聞いてくれて、応援してくれました。


あるとき、グループワークをする中で、2人の女の子が本気でケンカになったことがありました。
ちなみに数学のプロジェクトだったことは覚えているのですが、数学でケンカになるってなんだったのか・・。詳細を思い出したい。

意見の対立があって、グループの空気は最悪。
それでも、発表の日はやって来る。
結局その時は、1人の子が拗ねちゃったので、もう1人の子の案で推し進めて
重い空気で発表を乗り切りました。

大きなケンカじゃなくても、グループで課題を進めていると
よく発言して動く子と、消極的な子の間に差が生まれるなんて日常茶飯事です。

それこそがグループワークの醍醐味だったと思う。
・普段関わりの少ない人と、どう上手くコミュニケーションをとるか。
・意見が対立した時に、どう摺り合わせをしていくのか。
・グループ内の関係が悪くなった時に、どうやって円滑にまとめるか。

そして、どんなプロジェクトにも終わりが来る。
最長でも1ヶ月単位とかで次のプロジェクトに移る。
そうすると、前回のグループワークの失敗を、次の回に活かせる。

「どんなに出来が悪くても、乗り切れば終わりが来る」ということは、私にとっては大きな救いでした。

きっと私だけじゃなくって、それはみんなにとってもそうだったと思います。「自分の意見押しすぎちゃったな」「消極的すぎたな」そんなそれぞれの失敗や反省を、少ならからず、次のプロジェクトに活かしていく。

そうやって、ふだん話さない人とも一緒になにかを積み上げる経験をたくさんすることが、協働力を磨くってことだったのだと思う。

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