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ココアピクルス追悼記 #18

最近映画しか見ていない~~~

さて、今日も参りますか。
今日の作品は好きでした!素晴らしかったかどうかは置いといて、好き!!

Amazonプライムで見れるので、見たことない人はこの記事を先まで読まずに見てほしい!




今回はこちら。

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「トゥルーマン・ショー」
ピーター・ウィアー
1998

後であらすじを載せますが、ストーリーだけ見ると何となくサスペンス・ミステリー的な雰囲気を醸し出している。
そう。この作品、設定はすごい怖いんですよ。でも、お話自体はめちゃくちゃ笑えます。

確かにヒューマンコメディです。笑いっぱなしでした。元気が出ます。


あらすじ

トゥルーマンは保険会社の平凡なセールスマン。しかし彼は自分の生活が少し変だと思い始めた。もし自分の人生が、実は“演出された作りもの”だったら…? 鬼才ピーター・ウェアー監督のもと、才人ジム・キャリーが絶妙な名演技を見せて絶賛されたヒューマン・コメディの傑作。

冒頭から監督や俳優が視聴者に向かってコメントをするというシーンが入るので、「演出されている」感はバリバリ出ています。
このお話は主に、その「演出されている」感に主人公が気づくか気づかないかを楽しむコメディ作品と言って良いでしょう。

だいぶコメディなので安心して見れます。

一方で、終盤のシーンは非常に考えさせられます。コメディでとっつきやすいため、お話に含まれているシリアスな要素を受け取りやすいのだと思います。
好き嫌いはあるかもしれませんが、一味違った映画を味わいたい人にオススメです!


ミシュラン・ネタバレ

ネタバレ多め!この先を読むと、映画を見る意味がなくなります。

笑い ★★★★★
メタ ★★★★★
感動 ★★☆☆☆
余韻 ★★★★☆
好き ★★★★★

物語の主人公は「トゥルーマン」という男性。
映画の序盤は基本的に、彼のありきたりながらも幸せな生活を写していきます。

しかし、昔偶然出会って一夜の恋をした女性に言われた「あなたの生活はTV番組に過ぎない」という言葉が忘れられず、トゥルーマンは自身の生活に違和感を抱き始めます。

突然ラジオに流れ込む無線放送、死んだはずの父との偶然の再会、街を出ようとすると急に渋滞になる道路。気付き始めると違和感はそこら中に広がっていきます。


はい。唐突に始まった詳細なあらすじについて来てくれたそこの貴方、ありがとうございます。謝謝。
この映画の良いところは、こういう展開って普通ホラーっぽいんですけど、この映画ではめちゃくちゃコメディなんですよ。

主人公が何かに気づいて唐突に走り出したら、それに合わせて反対方向から大量の車椅子のおじいちゃんが出てくるとか。爆笑。

はい。結局、これはトゥルーマンが産まれてから今までを24時間365日隠し撮りし続けるという、TV番組であるということなんです。
トゥルーマンは何も知りませんが、それ以外の住人、友人、妻、そして街や天気、昼と夜なども全てヤラセなんです。

でも、トゥルーマンにとっては、何も不幸はない世界。何もするにも自由なんです。
しかし、その世界はディレクターや監督によって、少しずつ操作されている

このバランスが、すごく巧妙だなと思いました。

ちなみに、映画の中では度々視聴者も出てきます。トゥルーマンの行動に一喜一憂します。これはこの映画を見ている我々と同じ目線であるため、それはそれで気持ち悪さを感じます。


この映画の面白い所は、「メタフィクション」をぐちゃぐちゃにしてる所だと思います。


映画の後半、トゥルーマンはついに自分の世界が造られたものであることに気づき、脱出を図ります
それを、監督は引き留め、視聴者は応援します。

監督の言い分はこう。
「私は、君にも視聴者にも、幸せを届けたいだけだ。君はこの世界で過ごすことに何も不自由はない。」

さて、どうでしょう?
私は、それでもトゥルーマンを応援してました。頑張れ!その世界の外へ出よう!と。


しかし、自分だったらどうなんだろう。

もし神様がいて、「この世界はその神様が作っています。全て神様によって操作されています。でも、幸せな人生を送れます。」って言われたらどうするだろうか?

こう考えたら悩んじゃいます。

あれ、トゥルーマンの自由は応援するけど、自分の場合を考えるとそうでもない…?


ぐちゃぐちゃですね。こうやって、何がフィクションで何がメタフィクションなのかわからなくなってきます。でもそれが楽しいですよね。(思考停止)


ぶっちゃけ、この面白さを文章で表せない!


そんな感じ。見てみてください。


あ、僕は最後のセリフは、トゥルーマンは「気づいていた」だと解釈しました。



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