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排日運動の本音

ある韓国人の話

小学生になって学校に通うようになると、私たちはいわゆる反日教育を受けるようになります。

しかし、
わたしの父から日本の悪口を聞いたことは、ただの一度もありませんでした。

ある日、
わたしの田舎にほど近いところにあるダムが決壊した、という話が触れ渡ってきました。わたしは不安になって、母親に聞きました。

「お母さん、うちの近くにあるあのダムは、大丈夫かなあ」  

そのときの母の答えと、静かではっきりとした口調は、いまでも覚えています。

「大丈夫。あのダムは、日本人がつくったから」

わたしの心に、言葉にできない、なにか不思議な印象が走り抜けた気がしました。  

学校で学ぶ日本と、
父や母が思っている
日本の姿との、
不思議なギャップに


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