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三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実

今日、ようやく見たかった映画「三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実」見てきた。

公開されたのは今年の3月半ば過ぎ。
その後ほどなくして新コロ蔓延防止対応ということで映画館閉館。

もう見れないのかなぁ~と思っていたところ、今月から再開。
作品も春の公開のまま作品上映がなされやっと見に行けたという次第。

本編に入る前に1968年の大学闘争がどのようなものだったのか、新宿駅争乱の映像と共に解説がなされた。

そして東大駒場の900番教室で、三島由紀夫と東大全共闘1000人もの前で熱い議論が交わされた。

特に今でも存命の東大全共闘きっての論客芥正彦さんと三島由紀夫との丁々発止のやり取りは思いきり引き込まれる場面となった。

芥さんの所謂「解放区」について必要とされるのはなぜか、それに応える三島由紀夫の精神的な支えとなっている事物についてなど、非常に興味深かった。

一部映像編集したようなところが見られたけど、編集無しで見たかった。。。

当日の模様、もっとすごいネチッこい映像なのかと思ったけど、三島由紀夫の終始冷静な態度と東大学生たちの言葉が対照的過ぎて、あぁ、三島さんは全てをお見通しだったのだなと痛烈に感じさせられた。

討論のあり方としても、今の若い人たちにも見てほしい。

双方向の対話がそこにはあった。

互いに思い合う気持ちが言わずとも繋がる瞬間があって、それがとても私の心に響いた。

映画のラストで全共闘側の学生でこの討論会を企画した木村修さんが三島由紀夫から盾の会への参加を誘われていたという話はちょっと驚きではあった。

結局それは叶わずだったようだけど、三島由紀夫の方が共闘したがっていたのかと。

三島由紀夫は最後まで、言葉が力を持つと信じきって散った。

言葉が通じない社会に、政治に対する闘争心という形で身も心も委ねすぎてしまったのかと思うと本当に残念でならない。

しかしながら、あの当時はそれをやらずしては三島由紀夫は生き長らえなかっただろうとも感じさせられた。

ラストで芥さんが「言葉が力を持っていた時代の最後だった」と話されていたけど、あの会場を駆け巡った言霊は、今、令和の時代を生きる人々の前に一つの魂となって降り注ぐ。

素晴らしかった。

またもう一度、映画館に見に行きたい。
何度も見返したくなる作品だった。

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