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#17 え?いきなりステージが上がる

再び主治医の先生のもとへ戻る。

先「お疲れ様でした」

続いては入院の手続きや治療の承諾書などの書き方などを教えてもらう。
こんなにトントン拍子でテンポ良く行くものなのだろうか。
でも、いち早く治療するのが本望なのだからいい。

なんて事を思っていると

先「あ、それとですね、今さっき放射線の先生とも色々お話して、先程はステージ3とお伝えしたんですが、ステージ4でした。」

岡「え?」

先「このCTの画像を見るともう少し大きさがあるのかなという見解になりまして」

びっくりした。
焦った。
MAXのステージになった。
1時間ちょい経ってステージ4に…
マスクを作ってる間に…

でもすぐに思った。



そんなもんなんだろう、ステージなんて。
一応の数字的なやつなんだろう。


患者に分かりやすく、教えやすい目安的なものなんだろう。
しかも限りなく3に近い4みたいな事なんだろうと。

後、先生は凄い。
一度判断が終わっても、まだ疑って調べて話し合って
「もしからたら、これもう少し大きいかも」って
そしてもう一度改めて判断してくれた。有難い。


うん、ここでもポジティブです。
ネガティブが今日もつけ入る隙はない!



改めて自分のステージをおさらいします。

下咽頭癌ステージについて

まずは細く分類する

【ガンの広がり→T分類】
【頸部リンパ節に転移したがんの大きさと数→N分類】
【遠くの臓器への転移の有無→M分類】

これらをもとに現在の進行状況、病期を表し
ステージが決まってくる。

岡安の場合

T3     ガンの最大径が4cmを超えている
   または、片側の咽頭の動きが悪い状態
   または、食道粘膜に広がっている

N1      ガンと同じ側のリンパ節に3cm以下の
   転移が一個で、リンパ節の外にはガンが
   広がっていない


         これが変更↓

N2a  ガンと同じ側のリンパ節に3cmを超えて
   6cm以下の転移が一個で、リンパ節の外にはガン
   が広がっていない。

M      遠くの臓器に転移はなし

これらの判断から
総当たりのリーグ戦の表みたいので見ると

画像1


このようにステージが上がったみたいだが、
心持ちなどはなんら変化なし。

先「あと治療するにあたって、まだ他にも検査をしてほしいのですが…」

岡「はい」

先「明日も病院に来てもらって、歯の検査、
聴力の検査、肺のレントゲンなんかも撮ってもらいます。」

岡「わかりました、よろしくお願いします」

明日のスケジュールも朝からパンパンになった。

どんなステージもこなす売れっ子になった気分だ。

                     つづく

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