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笑にもすがる思いで

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自身のガン治療中は藁にもすがる思いでしたが、笑にもすがることが多かったです。ガン治療実体験の中でクスッと笑える出来事や面白話をまとめてみました。時には全く治療に関係ないのもありま…
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2021年3月の記事一覧

#1 41歳お笑い芸人が「ガン」になりまして・・・

************************** 「下咽頭がんの疑いがあります」 え?かりんとう?お菓子の? 違う! かいんとう?がん?えっ? 岡安は突然「ガン」と闘うことになりました。 ************************** 世界中がコロナウイルスで大混乱の2020年。 イベント、ロケ、お笑いライブなどの相次ぐ中止が重なり仕事が大激減。そんな芸歴20年のお笑い芸人に追い打ちをかけて襲い掛かってきた病魔が… 「ガン」でした。 もう何が何だか分か

#2 喉の違和感が気になり病院へ行くと…

2020年 11月のある夜 その夜ベットに入ったのは午前1時くらい… 一睡も出来きなかった。 気になっていた首のしこりと喉の違和感をネットで念入りに調べいた。 重病系の画像やクリニックサイトで 咽喉頭異常感症… 特発性食道拡張症… 頸部リンパ節炎… なんだか怖い文字の羅列を見ては、 この前見つけた脂肪瘤や粉瘤、ヒステリー球に戻って安心したりを繰り返した。 あーーー!もうやめだ! よし!今日病院に行って診てもらおう! 横で寝ているゆうちゃんを起こし、病院に行きたいと伝

#3 喉元に突きつけられた鋭利な言葉

※タイトルちょっとカッコつけました笑 先「岡安さんお入り下さい」 番号ではなく名前で呼ばれ診察室へ。 神妙な面持ちの先生はすぐに話し始めた。 先「色々病院で検査をしてもらった方がいいですね、 明後日金曜はどうですか?」 岡「その日は仕事ですね」 先「では来週の月曜日は?」 岡「月曜日は大丈夫です」 先「そこで胃カメラとMRI検査予約します」 更に血液検査・レントゲン•造影CT•PET検査。 名前もやり方も内容もよくわからない検査があったが 次々に決まって行く。

#4 「病院出たら泣いてもいいよ」

先生から説明を受けて全ての検査の日程が決まり、 その先の入院・手術・治療の事も頭に入れて置くようにと言われ診察室を後にした。 岡「やっちったぁ」 これが診察室から出て一番最初の言葉。 ニュアンス的には何かとんでもない事をやらかした感じだった。 今の状況がまだ把握してきれてないが、とりあえずマネージャーと弟にはそれとなく連絡をした。 まだわからないけどがんの疑いがあるみたいだと。 ゆ「病院出たら泣いてもいいよ」 ゆうちゃんはそっと手を握って言ってくれたが 正直涙はない