Cyberpunk2078に望むこと

2020年はおかしな年でした。
ハルヒの新刊が出て、FF7のリメイクが出て、どうぶつの森や桃鉄なんかも発売されて、そんでエヴァの最終章が公開されようとしています。
多くの人々が2020年に掛(か)け、コロナウイルスによって散った、そんな1年だったような気がします。
※劇場版鬼滅の刃が興行収入1位を塗り替えたのも記憶に新しいです。ただ僕はマクドナルドよりバーガーキングが好きです。ドクターペッパーが好きです。

未来だか過去だか分からなかった2020年を締めくくる作品として、Cyberpunk2077が満を持してリリースされました。


嫌な予感がしたのでPC版を購入しましたが、車内から見上げたナイトシティは、印象派の影響が色濃く残るローポリゴンでした

印象・日の出 (クロード・モネ)

Cyberpunk2077・PS4ver (CD Projekt RED)

プレイを早々に切り上げ山手線へ乗り込み、向かうは秋葉原。困ったときの
TSUKUMO eX.　自分行きつけのリパードクです。
店員と相談しメモリとSSDをお金と交換し、自宅へと舞い戻りました。
PUBGで初めてゲーミングPCを購入し、Cyberpunk2077で初めてのパーツ拡張に着手する。そんな人は僕以外にもいるのではないでしょうか。

自分は現実生活に影響を与えてくれる、現実とゲームが入り交じる作品が大好きです。渋谷を舞台にしたペルソナ５、日記帳を持ち歩くきっかけになったRed Dead Redemption 2。どちらものめり込みました。

ゲームを遊ぶ為に秋葉原へ走り手持ちの機械をアップデートする。今思えば、自身が操る「V」のサイバーウェアアップデートに似た高揚感を感じていました。

前置きが長くなりました。
以後、ネタバレ満載の内容となります。

このnoteは、Cyberpunk2077に対する個人的要望です。twitterTLに流れてきた情報以外は入れていないため、どこかのレビュー記事や誰かのnoteと同じ内容を書き留めているかもしれません。
そのときはごめんね。

自分は約60時間でメインクエストクリア。太陽エンド。サブは半分程度クリアし依頼は1割ほど進めて今はDLCを待っています。

まずはゲームの感想。

採点するとすれば、100点中100点満点です。
これは揺るぎません。『現代』オープンワールドの
完成形が、Cyberpunk2077だと思います。
本気でそう信じています。

ナイトシティをこのまま終わらせるのは勿体ない。
これは100点を120点にする要望です。

①フィクサーの使い方が勿体ない

バイクにまたがりナイトシティの新たなエリアにやってくると、Vの携帯が鳴ります。その地区を仕切るフィクサーからの電話。彼ら彼女らの対応は様々ですが、Vを見込んで仕事の紹介をしてくれます。

自分はこの瞬間が一番好きでした。興奮してました。

露出の多いワカコ・オカダやレジーナはもちろんのこと、ドライブしてて偶然道端で見つけたエル・キャピタンや、ほぼ出てこないセバスチャン”パドレ”イバラ(探したらベンチに座ってた)など、フィクサー達は魅力に溢れていました。

だからこそ、通話を通してのみ繋がる依頼でしか関われなかったのは欲求不満でした。

雑居ビルの1室を魔改造し、街を俯瞰するレジーナのアジト。

こんな良いロケーションなのに活きてないのがすごくもどかしい。
せっかくフィクサー用の家やテリトリーがあるんだから、依頼をこなして友好度が上がれば家に招いてくれるとかの展開が欲しかった。フィクサー自身の内密な依頼はアジトへ行く必要があるクエスト…とかもあれば特別感が出るし地区ごとの色も出たような気がする。あくまで気がする。

②自室を生かしたクエスト

猫飼えるって本当ですか！？自分は見つけられなかった…

テレビが見れたり、シャワーを浴びれたりフィギア置けたり色々楽しいVの自室。なにより部屋からの景色が良い。雨降る午後は意味なく自室をうろついていました。
魅力的だからこそ、この部屋を使った遊び・クエストがもう少しだけ欲しかったです。
泥棒に入られるとか、ベッドで寝て起きたら自室以外の場所にいた(拉致)とか、プレイヤーが安心しきっている空間を逆手にとったイベントがあれば最高でした。

加えて部屋のPC。確かバートモス共同体関連のクエストで使うシーンが1度ありましたが、もっと使いたかった。それこそ①と絡めてフィクサーから連絡きたりお礼の品が部屋に届いたりとか。

Vみたいに時間を自由に使える人間が、部屋に入ってシャワーを浴びたあとメールを眺める。そんなシーンを自分は妄想していました。

③彼氏彼女の部屋に泊まりたい

ジュディと付き合った後メールが送られてくるってホントですか！？
自分1通も来ねえよ！バグか！？

秀麗なBD技術者との熱い夜を経て、彼女の部屋におもむきもう一戦…とベッドへ近づきましたが、インタラクトできない汚い床がそこにはありました。

そんなに自室での睡眠が必要か？

朝寝て起きたらジュディ(とかまぁパナムとか)からおはようとか言われたかったというのが正直な感想です。

フィクサーや彼女、電話での会話に共通しますが、最初に会話可能な選択肢を出し過ぎやなかろうか…と感じました。全部聞いちゃったらあとはクリアしてもセリフが更新されることが無かったので少し肩透かし感。
ACT毎にセリフを変える…とかなら…

オープンワールドタイトルにありがちな、用意された会話を全部聞くとプレゼンス(興味)が剥がれる現象が、他タイトルより少しだけ早く来た印象がありました。話題を小出しにしてほしかったなぁ…！

④アフターライフを尊敬したクエストがもう少し欲しかった

メジャーの象徴、アフターライフ。
ジャッキーと共に興奮しながら入ったact1。ローグに懇願し、ジョニーに乗り移られた体で準備を整えた最終盤…。アフターライフで過ごしたひとときは、自身に深く刻まれる経験になりました。

この感動をサブクエストでも味わいたかった。

1個メキシコだかなんだかから来た人間を輸送するクエストがアフターライフ内のサブクエストでありましたが…
Vより年下でアフターライフ入りたての若造とタッグ組むクエストとか、ローグから直接サブクエストを依頼されるとか、テーブルで酒のんでたらおもむろに声かけられてイベントが始まるとか…欲しかった。

つまりはアフターライフでもっと「仕事」をしたかったです。

ちなみに自分はact1のダイジェストシーン大好きです。全部クエストでやるよりあの方がジャッキーと成り上がっているさまが感じられました。

⑤派閥クエストが欲しかった

メイルストローム、ウードゥーボーイズ、ネットウォッチ。設定的にもビジュアル的にも相当魅力のあるギャング・派閥です。発売前のPVや動画を軽くしか見ていなかった自分にとっては、てっきりoblivionに登場した闇の一党のような、派閥クエストがあるもんだと思っていました。
彼らをメインクエストでちょろ出するだけではあまりにも…勿体なくない…？
派閥同士の争いを入れるとややこしくなる(＝1週で遊べなくなる。闇の一党、盗賊ギルド、戦士ギルド、魔法ギルドはそれぞれスタンドアローンだからこそ楽しめる)ので、DLCでなんとかなりませんかね…？

⑥1個でいいからゲーム内ゲームがほしい

ここまでくると屁理屈です。

1個くらいは欲しかった…！エレメカでもPCにアクセスして遊ぶゲームでもよかったんや…！1個でも無理だったか…？自販機で買ったお菓子がたまに当たり付きとか特定の自販機やエレメカにアクセスするサブクエとか…どう？

⑦他

○インフルエンサー関連
ゲーム内に一部インフルエンサーの方が登場しますが、意識してプレイしない限りは気づきません。そういったものに抵抗感を感じる方も気にせず遊びましょう。気になるなら看板に弾丸を撃ち込めばいいだけです。

○バトル
僕は満足でした。特に言うことありません。
買ったばかりのサイバーウェアを引っさげギャングに戦いを挑み結果返り討ちにされたり、なんだかんだ刀が一番強かったり、スキャンを理解しないまま最終局面まで迎えたりしましたが、それもすべて楽しかったです。

最近忘れかけていた、自分で楽しみを見つける喜びを感じられました。

ギャングやボスから武器が拾えるシステム(かつ武器や装備がバンバン拾える調整)にしていただけたのは本当に嬉しかった。積極的に雑魚的に戦いを挑むモチベーションになったのは、新鮮な経験でした。

サイバーサイコの奴らが強すぎてギャングや警察と鉢合わせさせるべく
四苦八苦したり、頑張ってバイクで引きずり回したりビルの上まで登って狙撃しようと試行錯誤したのもすべて楽しかった。
もしかしたら弱点教えてくれるかもしれないと思ってレジーナに電話かけて大したこと言われなかったのも含めて楽しかった。
というかサブクエ1つ1つ、依頼の1つ1つかこんなにバリエーションに飛んでて個性的なゲームは本当に久しぶりでした。恐ろしさを感じた。面白かった

ウンブラが倒せなくて、波止場の帝都兵に助けを求めたあの記憶が蘇りました。ゲームの楽しみってそういう所なんじゃないですかね。

⑧なんで100点なのにこんなに屁理屈いってるの？

Cyberpunk2077は歴代オープンワールドの中でも屈指の街の死んでなさだと思います。だからこそ期待してしまう。ここで終わってほしくない気持ちが湧くんです。
街中のオブジェクトに対してインタラクト可能なものが少ない設計なのに、NPCの動きやテレビを駆使して世界観を引き出していたのは本当に素晴らしかった。だからこそもっと…！という気持ちが。湧く。マグマのように。
ミニマップ消してゲームプレイしてみると、街を見る目ががらっと変わると思います。

⑨まとめ

僕はoblivionが大好きで、サイパンのACT1-2を遊んでいる間、次のTESシリーズが大変不安になりました。こんなもの作られてBethesda Softworksはとんでもないハードルを掲げられたんじゃないかと。
でもクリアした今、少し安心しています。それぞれ別の方向に向かって進化をしているんです。多分。

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アドベンチャータイプかつFPSのタイトルで、プレイヤーのカメラ制御を奪う演出は嫌われる傾向がありますが、Cyberpunk2077は良い方に作用していました。Vと自分が繋がれたような気がしました。ちょっと酔ったけど。

繰り返しますが、このゲームを採点するとすれば、100点中100点です。

これは揺るぎのない事実です。

おまけ

noteに使うスクショ撮影の為ナイトシティを歩いていると、1件のメールが届きました。

最高。

おわり