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【野球】中継ぎ登板過多問題を考える

こんにちは。オールスターも明けたところで、
首位ホークスに3連勝と、波に乗るファイターズ。
みなさん、どう見守っていますか?

ショートスターターなんて制度を始めたので、
各種チーム別の数値で少し過剰な数値がでており、登板過多なんじゃないの?という声がちらほら。

過去多くの中継ぎが志半ばで体を壊しているのを見てきた以上、やはり故障しないの?という不安はよくわかります。

ですので、具体的な数字を使って、現在ファイターズの主になる中継ぎ陣が
どんな状況なのか見ていきたいと思います。

◆現況確認

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主に現在までに「中継ぎ」として頑張っている8名を抽出した成績です。
データはすべて3月29日の1軍開幕後からの積算になっています。
こうしてみると、石直王子、宮西投手、公文投手への期待が多いことがわかります。

◆視覚的に表現(登板数・登板イニング)

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グラフにするとこんな感じです。
西村投手は5月-6月のほぼ1ヶ月間登板がありませんでしたので、登板数が周りと比べて少し落ちています。
登板イニングから見ると、宮西投手はイニング途中での交代が多め、
堀投手、西村投手、井口投手はイニング跨ぎが多めという具合が見て取れます。

ただ、横並びで見ると、全体的に36±3の範囲で収まっているかと思います。
端的にいうと、「誰かに負荷がかかっておらず、分散されている」といえる状態だと思います。

◆視覚的に表現(負荷指数)

次に1イニングあたりの球数です。

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堀投手や井口投手、西村投手が先発・ロングで投げていたり、
宮西投手がワンポイントで投げたり、秋吉投手が1イニングきっちり任されたり、起用にはばらつきがありますが、1イニングあたりの投球数は15球を中心に前後しています。堀投手や公文投手、石川直王子なんかは少しばかり多いですが、逆に秋吉投手は驚くほど少ないです。こないだのホークス戦3連戦なんかは3試合合わせて打者9人、27球で終わらせています。
登板回数やイニングの大小はありますが、球数とイニングをしっかり見て起用していると見て取れるかと思います。

◆ざっくりとした結論

以上、2つの視点。そして、連投数を見ても、誰かに偏った起用をしているわけではなく、負荷を考えて早めに手を打っているように思えます。
4連投以上は今日段階で1度もありませんし。

そんなに一級品レベルの選手が多い球団ではないので、育った選手たちを故障させることなく使っていると言えるのではないでしょうか。まぁ、堀投手なんかは先発やったり、中継ぎやったり大変だなと思いますが、監督・コーチは投球負荷を考えているのでは?というのが見て取れたかと思います。

ただ、じっくり来た上で、首位が見えてきた、優勝がつかめるところまできましたので、どっかのコーチじゃないですが「ムチを入れる時が来る」と思っています。そうなったら、宮西投手が4連投するだとか言う自体が起こりえるかもしれません。ですが少なくとも「現時点ではよく管理されている」という結論です。
(それでも使いすぎなんじゃないの?と言いたい人は巨人の田口投手とか、西武の平井投手とかの起用を見てみるといいです。
平井投手についてはこっちの記事が詳しいです。)

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