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0046決算書は、成績表と言うけれど。じゃあ、決算書の「赤点」ってなんなの?

お金を稼いで、使っている人は大概同じなのですが。
 
現預金の危険水位のチェックが社長の仕事。
買掛金の支払額とローン返済、固定費と現金預金量がバランスしているか。
これは普段の仕事で注目しているところ。だから敏感な方が多い。
(サラリーマンさん的には、給料とクレジットカード、家賃辺りのバランス。)
 
また、現金預金量が減る傾向にあるか、増える方向かは、キャッシュフロー計算書ですぐにわかります。
 
でも作っていない経営者さんが多いのが現状。
何故か?
存在自体知らない方はいないはず。
一番は作っても意味が無いと考えているから。
 
意味の無いものを作る時間もお金も勿体ない。もちろんその通り。
 
「決算書は期末月末時点での数字。すぐに現預金も変わるから、参考にする意味もない。」
とおっしゃる強気な方も。
 
 
決算書は成績表。
なので、点数だけを見るなら意味のないもの。
 
ただ、点数を上げたいなら、点数を上げないと赤点で合格出来ないと分かるなら、決算書の分析は必要になります。
 
では、決算書の
「合格」は?「赤点」とは何か?
 
そもそも、企業は「倒産してはいけない」存在。
だとすると、決算書の「赤点」とは「倒産に近づく状況」となります。
具体的には、「お金が無くなる方向」か「他人から借りれない」か。
 
キャッシュフロー計算書は
現状で「お金が無くなる方向」かを調べる表。
成績が急落したかを見る表です。
「現預金の減少は、通帳みたらすぐわかるよ」と言う声も聞こえてきます。
 
ただ、ここからが大切。
一時的な問題か、構造的な問題か。
構造的なら、急落した成績をどうあげていくのか?
を見ていく表です。
 
受験と似ていて、
通帳は、総合点の結果表。
 
総合点だけでは、
風邪をひいていたのか、苦手分野に当たったのか。
得意科目だけを伸ばせば良いか、不得意科目を底上げするか?
対策がぼやけてしまいます。
得意科目満点なのに、更に頑張っても意味ないですからね。
 
各科目点の内訳に1つが、キャッシュフロー計算書に出てくる。
 
 
因に、キャッシュフロー計算書を作るのは手間なので、作りたくない。
と言う方もいます。時は金なりですからね。
 
そんな方は、シンプルに4つの数字を見れば「お金が無くなる方向か」が大枠掴めます。
 
次回は、その数字のうちの大事な1つ。
借入の返済について。