玉砕の美学 21

2024年5月4週

ダービーは結構楽しみにしていたのだが、メイショウタバルが取り消して、そこで終わってしまった。自信があったと言うより、逃げ馬を買えるのが嬉しかったのだ。私のダービーはサニーブライアンから始って、あれ以来、ダービーを逃げ切った馬はいない。ダービーを逃げ切る馬に◎を打つのは密かな目標でもある。

そんなわけで、狙いの馬がいなくなってしまった。こういう時、どうするか?冷静に判断をすれば回避が正解なのだろうが、私は何となく繰り上げた馬を買ってしまう。ダービーだから?というわけでもなくて、他のレースでも同様だ。あまり当たった記憶はないが、こういう時に我慢がきくように人間ができていないのである。

繰り上がったのはレガレイラ、メイショウタバルが出ていた場合の○で、▲はアーバンシック、△にジャスティンミラノ、頭を固定して、この3頭に三連単を流す6点勝負の予定だった。せめてオッズは見たかったなぁと~思うと残念だ。当たったつもりの皮算用で、いくら入れたら人生が変わるか?ぐらいの妄想はしたかった。無念である。

そのレガレイラ、後方で藻掻いていて、外から伸びてきたものの掲示板に載る5着が精一杯だった。個人的にはこの5着はかなり重要で、最低限の走りはしてくれたのだが、馬券的には何の楽しみもなかった。間違って購入した隣の馬番のサンライズアースの方が捲って、見せ場があったくらいだ。

日曜は久しぶりの現地競馬だったのだが、1枠を意識し過ぎたせいか、②レガレイラから連係を全部隣の①サンライズアースから買ってしまった。まぁ、大した額ではないのだが、さすがに本線だけは買い直したので、無駄な出費になってしまった。

現場に行く回数も減ったので、毎度買い間違いはするのだが、ダービーでやらかすかぁ~と思うと、衰えを感じる。いつかダービーを逃げ切る馬が現れるまで私は現地でマークカードを塗っていられるのだろうか?その頃にはマーカードなんてないのかも知れない。何だか、それは寂しい気もする。

ダービーで逃げ馬を買えなかった代わりではないが、東京最終の目黒記念はケイアイサンデラの単騎逃げを買った。○はシュトルーヴェ、差し馬が複数いてかなり難しかったのだが、この馬が一番頼れる末脚をしているはずだ。ケイアイサンデラは逃げてくれたし、シュトルーヴェは素晴らしい末脚だったが、お互いが上位で絡まないと馬券は当たらない。また来年だなぁ~と思いながら、出口に向かうのである。


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