見出し画像

チ。―地球の運動について― / 魚豊

https://amzn.asia/d/2ezvskp

タイトル :#チ。―地球の運動について―
筆者: #魚豊
出版社 ‏ : ‎ 小学館
発売日 ‏ : ‎ 2020/12/11
巻数 ‏ : ‎ 全8巻

その本を選んだ理由

今期アニメ化される作品だから。前から気になっていた。

最も印象に残ったシーン・一押しポイント

この漫画はものすごく登場人物が多く死ぬ。「地動説」を後世につたえるためだけに。
何人もの地動説を考える人物が後世に残すことができた唯一のものが「地球の運動について」という本のタイトルだけ。ただそれだけしか伝えられなかった。有益なデータはすべて消された。ただ、このタイトルだけがものすごく重要な意味をもつ、とても「知」的な漫画。

今後の自分の行動や考え方の変化

 いま、後世から残っている事実は多くの先人たちの犠牲をもとに残されてきたものだと思うと感慨深い。なによりも常識やこれまでの手法にこだわる人間の怖さ。日本も今、高度成長時代の仕事の仕方が全否定されている。それでも決してやり方を変えずに衰退を続けてきた。新しいものを取り入れようとする人は追い出して、ブラック企業とかして非効率なマンパワーを強要し、安い賃金で働かせてきた。殺人はしていないまでもやっていることは、「チ。」と同じ15世紀のヨーロッパと本質的には変わらない。鎖国国家で変化を拒絶しきてきた日本民族は本当の意味での産業革命はまだ訪れていなかったのではないか。そう思う。そして昔から続いてきている「常識」は「未来の可能性」を潰す。この漫画でそれを学んだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?