見出し画像

東海道を歩く。息子と紅茶と/8箱根→三島

さて、前半戦のクライマックス「箱根峠」越えです。
「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と謳われるように、東海道屈指の名所であり難所。さてどんなところでしょうか。2023年5月28日。今回は、三島まで行ってやろうと朝からロマンスカーに乗って箱根に到着。いざ出発。

箱根の駅から1時間もしないうちにこんなところに
石畳が残っています
途中にある大澤坂

噂には聞いていましたが、すごいところですよここは。江戸時代から残る石畳の上を歩けるのですから、こんな貴重なところはなかなかない。登りできついといえばきついですが、楽しさが上回る。
この東海道を歩いて気づきましたが、辛い箇所というのは「退屈」で「横を車がバンバン通るところ」です。見どころが何もないただの国道を歩くのは辛く、隣を走る車の音がその疲れを倍増させます。あの車の音の辛さというのは、長距離を歩いてみないとわからないものですね。
その点ここは車の音とは無縁だし、見るものすべて新鮮で実に楽しい。東海道を歩くのは大変だという人も、この箱根峠越えはぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。しばらく歩くと見えてきた。江戸時代から続くという甘酒茶屋

現在のご主人で13代目だとか。
甘酒もおいしいけど、この餅がいい。

疲れた体にしみるうまさでした。
しばし休息して元気をもらい、芦ノ湖を目指します。

峠を越えてついに芦ノ湖。ちゃんと歩いてこれるんだなという喜び
箱根の関所に到着!

峠を越えて芦ノ湖に到着。そして箱根の関所を通過します。関所は今や整備されてちょっとした時代劇の舞台装置みたいになっていました。
これで終わった感もありますが、我々のこの日の行程はこれで終わりじゃありません。もう一山越えて三島を目指します。

次なる峠を越えてついに静岡県入り
三島の街が眼下に広がる絶景です。
ようやく三島に到着

疲れた。この日は合計4万4千歩。29キロを7時間50分かけて。いろんな体験記を読むと、箱根の峠を越えてそこで一旦休む人が大半ですかね。もうひとつ峠を越えて三島まで来るのはかなりのハードワークです。
三島の峠を越えてからの下りが辛く辛く。後半、膝が痛すぎて反対向きに坂を降りたりして、なんとかやり切った。駅に到着したときの達成感は半端ないですね。
今回は、モンベルのタイツと杖も導入したおかげでなんとかやれましたが、もう怪我というレベルで足が痛かった。帰ってから元に戻るまでも数日かかりましたね。

ことほどさように大変疲れたけど、息子といっぱい話しながらの得難い体験でした。一生記憶に残る楽しい道中。箱根峠を越えたものだけに見える景色がありますね。さあ次は三島からです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?