木下ふみこ都議の辞職しない自由

木下都議がようやく出席。私見だけど、恐らく今回出席しないと懲罰動議が発されると思ったか、そういう通達があったんじゃないかな。

私はこの人は絶対に都議会の手で辞めさせるべきだと感じてる。これを辞めさせられないんじゃ都議会全体の信頼の失墜だ。そんな中、都議のおぎの稔議員のTwitter発言があった。


おぎの議員の言ってる事はわかる。
議員ってのは選挙によって民意で選ばれてるわけで、他の議員が辞めさせる事が出来てしまうのは良くないという事だ。

だが今回はその「民意を得る段階」で裏切りがあったわけだ。もちろん候補者たちも全ての情報を開示してる訳じゃないし、そもそも「全ての情報」なんて公開できるものじゃない。候補者だって人間だし大なり小なり「知られたら嫌な事」はあるだろう。候補者なら「昨日の晩飯のおかず」から「今日の夜のオカズ」までなんでも公開しろ、なんて無茶な話しだ。そもそも「開示すべき情報」と「そうでない情報」を線引きすること自体不可能である。だから、候補者達は政策や方針などを説く。

逆を言えば、政策や方針、方向性なんて明示しなくたって立候補は出来る。「がんばります!」だけだっていいんだ。

しかし、今回は刑事事件である。それも複数回に渡る無免許運転というかなり悪質なものだ。事故に関しては不慮のものだしまぁ仕方ないとも思うが、それだって「免許ありき」である。免許が有効な状態で事故起こしたって別に選挙に影響があるとは思わない。Twitterを見てても「一般企業なら解雇案件だろ」という声は多いし、私もそう思う。

おぎの議員は「簡単に他の議員の手で議員をクビに出来るのは良くない」と言う。確かにそこは私も同意なんだ。

では「簡単」でなければどうだろうか?
言ってみれば、リコールだって簡単ではない。そもそもリコールは選挙から1年経たなければ出来ないし、それを知らない人も多い。今回の木下都議の件で色々な意見を見たが、「板橋区民はさっさとリコールしろ!」という声は多い。

そしてリコールはハードルが高い。集めなければいけない署名数がとんでもなく多いからだ。おそらく今回の件はリコールが起きればさすがに成立するレベルの民意発信は感じるが、それでも成立するかどうかは五分五分と言った所だろうか。それくらいリコール成立ってのは難しいものだと思う。

おぎの議員の発言を見て思ったのが上記の「では簡単でなければどうかな?」という事である。

おぎの議員の意見を尊重しつつ(もちろん私も同じ様に考えているんだけど)都議会として出来る可能性がある事はあるだろうか。

例えば

・リコール開始可能な1年の期間の短縮
これはそもそもリコール成立が条件なので民意には確実に沿っている。ただ正直「なぜリコール開始は1年後からなのか」がわからないのでなんとも言えない。選挙後すぐにリコールを起こせないというのはなんとなくは感情として理解は出来るが、それは1年である必要はあるか?半年でも別に良くないか?とは思う。

・議会の当事者を除く全会一致
これはどうだろう。現状、懲罰動議は懲罰事由から3日以内に議員の8分の1による発議、2/3の出席、その中の3/4の賛成が必要である。これだけでも中々ハードルは高いのだが、このシステムを「議員を他の議員の手で簡単にクビに出来るシステム」だとするのならばもっとハードルを上げるしかない。
それが標題の「当事者以外の全会一致」である。
要するに当事者を除く議員全員が「あいつは辞めさせるべきだ」と言うならば辞めさせてもいいんじゃないか?という事である。
都議会の総意として、これ以上高いハードルはないだろう。なんせ全員だ。そして賛成者と反対者は完全公開が必須にすべきだと思う。少なくとも私は今回の件で上記の動議が発されて、除名に反対する議員がいたとしたら今後絶対に支持しない。

なんにせよ「彼女を辞めさせるための、もしくは何かしら有権者が納得する処罰のための何かしらの動き」を見せて欲しいとは思う。彼女の行動や対応にグチグチ文句言ってる都議はちょこちょこ見かけたが、辞めさせるための明確な動きを見せてくれたのは維新の松田りゅうすけ都議のみ。私が見つけられてないだけかも知れないので、もし誰か他にも居たら教えて下さい。

木下都議以外の都議だって民意で選ばれてるんだから、その都議が、都議会が総意として辞めさせるべきだとなればそれも立派な民意の現れだと思うのよね。

私のノートが貴方の指針の一欠片になれたなら、嬉しいな。

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