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茶会とteatime

どちらも「お茶の時間」ではあるけれど、茶会は非日常を愉しむ“ART”だと何の疑いも無く考えていた。亭主とお客とお茶で、即興で作り上げる空間と時間。
「一期一会」と言う言葉は「一生に一度だけ」と言う意味だけではなく、だからこのヒトトキを大切にしましょうという想いも込められている。
お点前は敬語と同じくらい、人の輪の潤滑油であり、何度も何度も同じ所作を繰り返し練習し、ある日、ふと気づく事もあるが、いつの間にか、自身に降りて来ている。お客も亭主も、それを日々のお稽古で自身の自然な振る舞いにし、呼吸や、「間」までをも、その日の為に完成させておく。そして、お題があり、お天気や季節、人柄や教養もプラスされる。
お茶を点て、振る舞い、飲んで頂く。ただそれだけの事だが、そこに、時には熱く、温かな思いが在り、純粋な心の遣り取りを楽しむ。時には一人芝居のように「一人茶會」という非日常を愉しむも良し。小さな茶杯には、目には見えない無限の雫が注がれている。
そして、“teatime ”
こちらは「息抜き」そして日常。生活の中に、人とお茶が寄り添う時ではないだろうか。何も考えずに、無になる事。其処にただお茶が在る。ただそれだけだが、随分違うような気がする。

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