2018/5/9

40数年、それほど寂しかった記憶も無く、日々いろいろ忘れてきた。
どうやら私の運命は天涯孤独らしい。
節目(今、思えば)に占ってもらった事、3回。
3人がそれぞれに淡々と「天涯孤独」と言っていた。
実際にベタベタした家庭では育っていない。
もう30年ほど前、父が去った日のホッとした夜。
その10年後、誰の見送りも無く、着の身着のまま1人暮らしが始まった日、お鍋一つ無い1Kの真ん中で、背中に羽が生えたような気分。
三十を目前に、めいいっぱい働いて疲れ果てた夜に思い出した、働き詰めだった一人親の母の事。夜、クタクタになって家に着くなり母親業を、それなりに務めてくれた事への敬意。

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