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2015年 キラキラ起業女子ブームの前にあったもうひとつの起業女子ブーム

こんにちは。タコことマチコです。
「起業女子」というと、前に「キラキラ~」がつくのが一般的な認識な気がするのですが、いかがでしょうか。

歳の頃は30代、ノースリーブワンピで昼から謎にシャンパンとか飲んでたりして、見た目は小ぎれい。自撮りをSNSにあげるのも大事なオシゴトです!
みたいな。一時期結構叩かれてましたよね。

でも、ですよ。そんな「キラキラ」系起業女子の前に、起業女子ブームって一部ですでに起こってたんですよね。

今回は、そんなマニアックなほうの起業女子ブームのお話をしたいと思います。

タダの主婦でも…夢見るオバサンの心をつかんだ初期起業女子

前のブログでもお伝えしたのですが、昔(今も?)「1か月で15万円稼ぐ起業初心者向けの実践起業コース」的なものがあったんですね。

最初はアメブロ界隈の一部でほそぼそとやっている感じだったのですが、気づいたらそのコースの人気がすごく出てきたのです。講師の人もたくさんでてきて、受講生もどんどん増えて。

なんでそんなに人気が出てきたのかな?というと、やっぱり「自分にも起業できるかも?!」と思わせるカジュアル感だったのかなと思います。

そのコミュニティに集まる人って、もちろん「手に職」系の方もいたのですが、乱暴な言い方をすると「ただの主婦です!」みたいな人もいたのですよ。でも、そのコミュニティにはただの主婦でも稼げる方法があるのです。

ただの主婦でも稼げる方法とは、そのコミュニティの有力者をセミナー講師として「招致」することです!

招致するとは、ざっくりいうとセミナーの段取り役をするということ。

場所を押さえて集客して入金確認して講師のアテンドしてお客さんのアフターフォローをする、という一連の流れを行うのですね。

招致はもちろん簡単な仕事ではないですが、やる気、発信力、コミュニケーション能力があれば、資格やスキルはそこまでいらないですよね。

というわけで、すごいスキルのない主婦でもワンチャンあるんじゃない!?といった感じで流行ったのかな、と思っています。

実際、招致をガンガン行うと、資格やスキルのない人でも1か月15万円の売り上げは非現実的ではなかったようです。(ただ15万円は売上ベースなので、最終的にいくらご本人の手元に入ったのかは知りません)

初期起業女子の勢いに拍車をかけたSNS

そんな「初期起業女子」ですが、よくあったスペックが「40代主婦」だったように思います。

子育て一色だった時期からちょっと抜けた、みたいな感じでしょうか。

私も何者かになりたい。なれるかもしれない。

SNSで有名人になると皆が一目置く。有力者から目をかけてもらえる。

私を見て。私を見て。

そんな人が全員だったとは言いませんが、抑圧された何かを外さんばかりの勢いでSNS起業にのめりこんだ人は、当時は相当数いたのではないかと思います。

さて、アメブロから始まった「初期起業女子」ブームですが、拍車をかけたのはFacebookの存在だったのではないでしょうか。

起業女子たちはアメブロだけでなくFacebookでも上限数まで友達申請を送る、という技を駆使していたので、いろいろな人から目につくようになりました。(あと投稿数も異様に多かったし、認知目的のコメント周りもめちゃくちゃしてましたしね)

だから、起業とかに全く興味がない人は本来見ない情報のはずなのに、友達の友達が界隈に絡んでたりしただけで、「何かよくわからないオバサンの自撮りがFacebookに回ってくる」という事態になっていました。

朝の5時すぎから「おはようございます!家事をしてからお仕事です!」的な、家事も仕事も頑張ってますというアピール投稿がどんどん流れるFacebook。

今思えば異様な熱気だったと思います。

初期起業女子ブームの終焉

さて、熱気ムンムンの初期起業女子界隈でしたが、1~2年もすると搾取側と養分側にハッキリと別れるようになりました。

もちろん、真面目にサービスを販売している人もいれば、ありがたく購入した人もいたとは思うのですが、「あなたのために」と言ってどんどん商品を売りつけたり、「経験になるから」と言って経験の浅い人をタダ働きさせたりということも横行していたようなので、だんだんとほころびが出だしたのです。

「養分側」の人が暴露ブログなどを書くようになり、界隈もだんだんトーンダウンしていった…という流れでした。

あと、搾取/養分の話のほかに、家族の理解が得られないまま起業活動にのめりこみ、家庭に不和が起きたケースも結構あったと聞きました。


何事も、ゼロからイチが一番エネルギーのかかるところです。

ですから起業にも勢いはやはり必要なのですが、勢いだけではどうにもならない、という話だったのかもしれません。







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