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製品のリニューアル、ブラッシュアップで価格維持 宝製菓

 創業75周年を迎えたビスケットの名門メーカー宝製菓(神奈川県横浜市)では、『塩バタかまん』(個包装込み137g、標準売価250円)がSNSで話題となり、コロナ禍での巣ごもり需要と相まって、売上が15%(前期比)伸長するなど、いまや同社における通年の主力製品に成長した。

塩バタかまん

 「小売側には、特売やスポット販売などを控えて頂くようお願いしている」(担当者)と説明。

 同製品の生産キャパ内での安定供給を確保するほか、値崩れを防いでブランド価値を高めるという効果が期待される。

 営業面では、メールや電話、オンラインによる非接触型の商談を展開するなど、各種感染対策を継続して取り組むほか、中断されていた同社月例の〝ビスケットB級品販売会〟を昨年末から入場者数を制限しながら横浜工場のみで再開。

 一方の製品企画は、原価維持に向けた製品リニューアルに着手する。

 「原料等の値上げ分を、直ちに販売価格に転嫁することはできない。製品のリニューアル化やブラッシュアップなど、メーカーとして何ができるかを考えて乗り切るほかない」と説明。

ニューハイミックス

 リニューアルの一例としては、看板商品の『ニューハイミックス』と『スーパーブレンド』を一本化し、8種類の味でアソート感をアップさせた新たな『ニューハイミックス』(個包装込み270g、標準売価400円)を3月15日に発売する。

 その他、『グラハムビスケット』や『チーズクラッカー』などもリニューアル対象としている。


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