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国分グループ本社 季節感や親子で楽しめる企画を演出

 昨年の夏は「酷暑が長引き、秋口まで夏物商品が売れた」という同社。「今年も酷暑が予想され、酷暑対策の訴求が必須」と考えており、「体を冷やす、睡眠、紫外線対策などの販売施策が必要で、塩分補給を促すタブレットやキャンデー、紫外線対策として抗酸化作用のあるビタミン含有商品などの需要が高まる」とみている。

 そうしたなか、国分首都圏と業務提携企業の山星屋とともに、季節感や親子で楽しめる企画を食品、酒類、菓子で次のとおり演出している。

 『ジンとキャンディで作るスッキリ梅酒』(5月)=氷砂糖の使用量が半分で、スッキリとした味わい。

 『父の日は和菓子の日』(6月)=父の日向けのメニュー提案として、お酒のプレゼントだけでなく、水ようかんや若鮎等の夏向けお菓子も提案。

 『親子で作るひんやりスイーツ』(7月)=グミとジュースで作るアイスキャンデーやビスケットとヨーグルトで作るレアケーキ。

 また、インバウンド需要が継続して増加していることから、ご当地ギフトやヴィーガン製品などの品揃えも強化していく。

 同社オリジナルブランドの『日本橋菓房』では、えひめ飲料と共同開発した『ポンジュースこんにゃくゼリー』を3月から9月までの季節限定品として発売。ポンジュースならではの爽やかな酸味に加え、果汁感の強いジューシーな味わいで、夏場に向けて大きく売上げを作れるように営業活動を続けている。また、既存の『ポンジュースもち』とセットで、インバウンドや夏の長期休暇で売れるお土産ルートなどにも提案している。

ポンジュースこんにゃくゼリー

 昨今の物価上昇に伴う消費者ニーズの変化に対しては、引き続きコストパフォーマンスのよい大容量商材や100円均一製品を強化。新たに業務用製品を通常売場へ提案することや、エリア商材などを拡売することで、価格競争の少ない土俵で戦うことも視野に入れており、「製・配・販が一体となって、消費者購買意欲が落ちないように取り組んでいくことが重要」と同社では話している。『日本橋菓房』ブランドでは、引き続き他に無い価値を提供することを目指す。

 サステナブルや環境に配慮した取り組みとしては、生活者のサステナブル消費をサポートする売り場づくりを目指し、同社オリジナルのサステナブルPOPを作成して展示会で提案、営業現場や小売業に対して訴求している。

 また、自社開発製品を中心に、『にっぽんの果実』のように森林資源保護に対しての寄付つき製品や、『Tony's Chocolonely』などのサステナブルカテゴリー商品を推進している。


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