見出し画像

ブルボン 〝バナナ〟〝夏塩〟の2軸展開

 今年創立100周年を迎える同社は、例年好評を得ている「バナナフェア」「夏塩フェア」の2軸を中心に夏施策を展開する。気温の高くなる季節でも食べやすいことを前提に、通常にはないフレーバーを期間限定で発売する。

 「バナナフェア」では、鹿児島県産神バナナをパウダーにした製品を展開。黒ココアビスケットとバナナチョコレートを組み合わせた『アルフォートチョコバナナ』(個包装紙込136g)、バナナチョコレートを、ひとくちサイズのココアラングドシャでサンドした『ショコラブランチュールチョコバナナ』(9個入)、軽い食感のウエハースを、甘い香りのバナナラテクリームで包んだ『エリーゼバナナラテ』(36本入)がそれだ。いずれも5月23日から発売。

 もう一つの「夏塩フェア」では、長崎県五島近海の海水からつくられた矢堅目の塩を使用した『アルフォートソルティバター』(個包装紙込136g)をはじめ、塩バターのラングドシャ生地をホワイトクリームでコーティングした『ラングロールソルティバター』(個包装紙込76g)、ミルクチョコレートに塩の効いたミルク風味クリームを閉じ込めた『夏トリュフ塩ミルク味』(個包装紙込86g)を6月25日から発売する。

 他方、猛暑対策としては、『ミネラル塩飴』を3月に例年通り発売。このほかインバウンド需要を中心に根強い人気のある、発汗時のミネラル補給として糖分やカリウムを適度に含んだ『やさしいココナッツミルクPET430』をラインアップする。

 加えて、こちらも例年好評を得ているキャンペーン「プチシリーズ総選挙」を6月1日から同社ホームページブランドサイトで公開、7月31日まで投票を受け付けている。これは6月24日の「プチクマの日」に合わせた消費者キャンペーンで、店頭での売場づくりやCMなどと併せてブランド価値の向上に取り組む。

 原料やエネルギーコストの高騰、円安の進行、物流問題など先行き不透明な状況が続くなか、同社は付加価値を高めた製品での対応を考えている。静岡県産クラウンメロンのパウダーを練り込んだチョコレートと、全粒粉ビスケットを組み合わせた『アルフォートミニチョコレートクラウンメロン』(12個)はそのひとつ。期間限定で6月11日から発売中だ。

 消費者が購買する理由の一つとして挙げるサステナブル・環境への配慮については、以前より継続して『贅沢ルマンド』での紙製パッケージの採用や、紙を生分解性バイオポリマーで接着したパッケージの『4種のひとくちスイーツ』などを販売中だ。

 さらに4月からは、新潟県内の5カ所の工場において太陽光パネル設置によるオフサイトPPA(遠隔地の発電設備から電力系統を通じての需要家の設備への電力の提供・販売)にも取り組みはじめている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?