栄光堂製菓　消費者ニーズに応えるジャム使用の製品開発

　栄光堂製菓（東京都東村山市、松本政行社長）は、主力製品の『ロシアケーキ』（写真）に、ジャムだけの新シリーズを企画している。

　バリエーションの一つでありブルーベリージャムを使用した『ブルーベリーサン』は単品でも人気があることから、ジャム製品への消費者の意外なニーズを発見した。
　ブルーベリー以外にもストロベリーやマーマレード、キウイジャムなどを使用した製品の企画も考えている。ジャムを入れて紅茶を楽しむ〝ロシアティー〟をイメージして、茶葉を入れるアイデアもあるという。松本政行社長は「７月の展示会への出品を目標にしている」と話す。
　もう一つの主力製品『ハイレーズン』は、原材料の一つであるレーズンの高騰があったが、人気が高くバイヤーからのオファーが殺到している状態だ。ただ、生産工場のキャパシティーの制約もあるため、すべての注文に応えきれない状況が続いている。工場の拡大については、社内で慎重に検討中だ。
　子会社のホワイエは昨年10月、新店舗「ホワイエ　セレオ八王子店」（東京都八王子市）をオープン。同社プロデュースの焼菓子を販売している。
　創業者から受け継ぐ、〝手作りのぬくもりが感じられるモノづくり〟をモットーに、「次世代に向けて創業者の思いをしっかりと継承しながら、常に誠実に、ブレずに製品づくりに励みたい」と松本社長。
　ＧＷ明けには、そごう横浜店で開催されるクッキー博覧会に初出展を予定している同社。まだ先ではあるが、２０５１年の創業１００周年に向けて、ブランドの認知度アップと強化に向けた取り組みを着実に進めていく。

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