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国分グループ本社 『日本橋菓房』で新たな価値を提供

 昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行し、行動規制が緩和されて人流が増えたことから、「商品需要の変化(在宅用→外出用)が出てきた」と分析している。
 今年の夏は昨年と同様に酷暑が予想されており、「酷暑対策の訴求で、アイスやゼリー等の体を冷やす製品の販売施策が必要。塩分補給を促すタブレットやキャンデー、紫外線対策として抗酸化作用のあるビタミン含有商品などの需要が高まる」とみている。
 同社オリジナルの日本橋菓房ブランドでは、昨年末から伸長している『老舗酒問屋が目利きした旨いつまみ』シリーズに注力。「日々のお酒のお供としての“おつまみ・珍味”で、量販店の間口をしっかりと拡大していく」構えだ。

『老舗酒問屋が目利きした旨いつまみ』シリーズ
『老舗酒問屋が目利きした旨いつまみ』シリーズ


 嗜好品については、「価格勝負では通用しない構造となってきているため、日本橋菓房ブランドで〝新たな価値提供〟をキーワードに、継続して価値提供できる事業構造を構築した上で、生活者へ〝嬉しさ・喜び〟を伝えていきたい」(同社)という。
 先行き不透明な状況が続いているが、「値上げで数量が伸び悩むことも想定され、それを補完する商品提案・売場提案・販促提案を実践する。コストパフォーマンスが高い大容量商材にもチャンスがあり、100円均一商材も需要が高まっている。エリア商材などを拡売することで、価格競争の少ない土俵で戦うことも重要」だとしている。インバウンド需要は「円安が継続すれば昨年以上の高まりも想定され、輸出関連事業も好調に推移する」とみる。
 2024年は、4つの施策(独自商品の開発・発掘、どこにも負けない強化カテゴリーの確立、ルート開拓、大手NB強化)が軸となる。さらに、おつまみカテゴリーと和菓子カテゴリーも継続して注力。また、地域で発掘した製品から特に全国で注力するものを選定し、幅広い業態への拡売を進めていく。
 秋冬期間限定の『Tony's Chocolonely』は昨年も11月13日から販売し、好調に推移。特に昨年から一部得意先でテスト展開しているアソート『タイニーギフトボックス』が非常に好調で、今年の秋冬には全国で発売する予定。コロナ禍が落ち着いたこともあって、ちょっとした手土産やギフトなどに同製品を選ぶ人が増えているという。

タイニーギフトボックス


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