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部族デッキ視点から見た、モダンクソカード集

はじめに

こんにちは、モダンをフワっと嗜むプレイヤーエゴトモ(@choco_ego)と申します。

私は特に理由もないのですが、モダンを初めてからの5年間、いわゆる部族デッキしか使っていない少し変わったプレイヤーです。

マーフォークをはじめ、ゴブリン、エルフ、エレメンタル、シャーマン、スリヴァー、スピリット、フェアリー、ドラゴンなど様々な部族デッキを使ってきました。みんな良い子たち(?)です。

そんな自分がプレイされて辛かったクソカードをメモがてらまとめておこうと思った次第です。ホラ、「敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」と孫子も言ってます。

…っていうのは建前でほとんどは私怨です。

現在のモダン環境

現在のモダン環境はというと、モダンホライゾン2(以下、モダホラ2)発売以降、「敏捷なこそ泥、ラガバン」を筆頭に非常に高い水準のパワーを持つカード達が世に放たれ、環境を席巻。大きくメタゲームを変えました。

ハンマータイム、カウンターモンキー、4Cオムナス、独創力、ヨーグモス、カスケード、赤黒想起など、多くのデッキがモダホラ2のカードを採用。まさに群雄割拠の時代です。

忌み子。「鐘突きのズルゴ」くんに謝罪を要求する

そんな中、スタンダードからも「創造の座、オムナス」、「表現の反復」、「耐え抜くもの、母聖樹」、「帳簿裂き」といったモダンに新規参入できるほどのパワーカードもチラホラ出てきているのが現状。今後発売される指輪物語や兄弟戦争にイヤ~な予感しかしません。

非常に高いカードパワー同士で殴り合っているモダン環境。…まぁ、率直に申し上げますと、墓地から出てくるクソデカいバケモノに2秒で瞬殺されていた時期や、あらゆるクリーチャーが何故か鹿になってしまう怪現象が起きていた時期に比べると楽しめる環境であることは間違いありません。

大罪人。2度とそのツラ見せんじゃねーぞ

部族デッキとは

いわゆる部族デッキとはクリーチャー・タイプで固めてシナジー重視で戦うデッキです。部族の種類によって差はあれど、デッキの基本的な構成としてクリーチャーが多くなると思います。

部族(Tribe)とは、クリーチャー・タイプをいう俗称。もしくはクリーチャー・タイプを重視したデッキやメカニズムのこと。後者の場合は「部族デッキ」「部族メカニズム」と言う場合が多い。

http://mtgwiki.com/wiki/%E9%83%A8%E6%97%8F_(%E4%BF%97%E7%A7%B0)

利点として、クリーチャー・タイプで固めることで、
・各種ロードの全体修正効果で展開した打点が底上げされる
・「魂の洞窟」でクリーチャースペルが打ち消されなくなる
以上の恩恵を最大限活かすことができます。

神カード。「対抗呪文」が使えるようになったため相対的に地位も向上

反面、盤面にクリーチャーを展開することが要求されるため、
・除去(特に全体除去)に非常に弱い
クリーチャーを増やしている=スペルを減らしている構成の都合上、
・ハンデスや打ち消し、除去などで相手に干渉しにくい
以上の事が欠点として挙げられます。


-NHK-

部族の種類によって得手不得手はあると思いますが、各部族に対して語り出すとキリがないのでここでは割愛します。

クソカード集

最近よく使われる「使われるときついクソカード」達を部族デッキ使いの視点から怨嗟の声とともにご紹介します。あまりにも『敵』が多いので、各色ごとにまとめておきます。

追放除去が多く全体除去もある色のため、非常に除去の質が高いです。黒の立場が危ぶまれます。

虹色の終焉
クリーチャーだけでなく、「霊気の薬瓶」「虚空の杯」など土地でなければ追放するクソ除去。モダホラ2出身なのでこのイカれたカードパワーには納得です。ソーサリーなのが唯一の救い。

「霊気の薬瓶」を後手1ターン目で処理してくる不届きソーサリー

冥途灯りの行進
「虹色の終焉」と比較するとコストの効率は悪く、PWには触れないものの、インスタントの除去。「霊気の薬瓶」だけでなく土地にも触れるため、クリーチャー化した「変わり谷」も飛ばせます。誠に遺憾。

奥のカエルがかわいい

ポータブル・ホール
またしてもクリーチャーだけでなく「霊気の薬瓶」を飛ばせるカード。コスト制限はあるが、アーティファクトシナジーが見込めます。しっかしまぁここ最近の白の除去はなんでもベタベタ触りすぎて下品極まりないです。

「霊気の薬瓶」が(以下略)

一時的封鎖
スーパー・ポータブル・ホール。展開したクリーチャーだけでなく、「霊気の薬瓶」もしっかりと吹っ飛びます。これ1枚で展開したカードが全追放されて盤面更地になったら精神的に持ちそうにないので皆さん使わないでください。

なぁ…どいつもこいつも「霊気の薬瓶」に恨みでもあるのか?

孤独
これのせいで相手のマナがすべて寝ていても、全く油断できなくなりました。「儚い存在」や「空を放浪するもの、ヨーリオン」でブリンクされるとおおよそ負け。素出しによる除去や、ブロックや殴り返しで絆魂によってライフゲインするのもインチキ。

戦闘フェイズで、出してほしくないクリーチャーランキング堂々の1位(当社比)

力線の束縛
「虹色の終焉」と違って1ターン目には使えず、除去されると追放したカードが返ってきてしまいます。追放の対象にコストの制限がなく、各種トライオームの存在もあって大体1~2コストで飛んできます。おまけになんか瞬速付き。クソ除去認定待ったなし。

コスト6です(大嘘)

セラの使者
出されたら投了級のバケモノ。とんでもないデブ・コストなので、踏み倒し前提のクリーチャー。「頑強」経由で出されて-1/-1カウンターが乗っていたとしても、デカすぎて「四肢切断」が効かないので諦めましょう。

クリーチャーって言わせないように、相手の弱み握るしか対処法はないです

打ち消しには「霊気の薬瓶」、「魂の洞窟」が効き、除去もバウンスが多く再展開が容易であることから比較的相手にしていて楽なカラーです。

帳簿裂き
ケツ(タフネス)がデカく飛行を持っているので、ブロッカー・アタッカーどちらの視点で見ても厄介な存在。オマケにルーティングしてサイズも上がるときた。出されると非常に鬱陶しいカード筆頭です。

これ→「ミシュラのガラクタ」は犯罪行為なのでやめましょう

激しい叱責
打ち消しではないが効果を消してくるウザエンチャント。瞬速で戦闘フェイズ出されると、ロード効果が消え、打点の計算が大きく狂って壊滅する危険性あり。昂揚を手助けする点や出たときの謎ドローも余計。

ま~たモダホラだよ…

濁浪の執政
墓地を増やす下準備が必要とは言え、いくらなんでもサイズがデカすぎるので、2回アタックを許すと大抵死ぬカード。モダホラさんの手にかかれば「グルマグのアンコウ」も巨大化して空を飛ぶってワケね。

デカすぎて固定資産税かかりそうだな!

除去やハンデスの色。ここ最近、除去としての役割は白の優秀な除去達にお株を奪われている感があるのがかわいそう。

死せる生
盤面をリセットしサイクリングクリーチャーや「通りの悪霊」、「悲嘆」などを大量展開。「墓堀りの檻」も効かないので、各種墓地対策や打ち消し、「虚空の杯」などで対処するしかないのが辛いです。

戦場に出すのは勝手だが、こっちまで巻き込むなよ

致命的な一押し
紛争達成でほとんどのクリーチャーを1コストで除去可能。コスト参照のインスタント除去であるという点が大きく、これから先、クリーチャーのサイズの基準が上がったとしても永遠に使われ続けるでしょう。

???「カラデシュ!すごい!本当にすごいんだ!」

疫病を仕組むもの
部族デッキの敵。「夢の巣のルールス」が監獄にブチ込まれた今、黒が入っている相手にはこのカードの存在を意識する必要があります。タフネス1に人権を!!とウィザーズ本社前で抗議デモを起こしたくなるカード。

強いカード大体モダホラ説

残虐の執政官
「自然の怒りのタイタン、ウーロ」と「死の飢えのタイタン、クロクサ」を足したはいいが2で割るのを忘れてしまったクリーチャ―。「不屈の独創力」などによる踏み倒し先ですが、宝物トークンからの通常召喚にも注意。

なぁウィザーズ、最近ライフゲインの効果を軽視し過ぎていないか?

赤は火力が多い。

敏捷なこそ泥、ラガバン
クリーチャーをブロッカーに回すのを強要されるので、クリーチャーの多い部族デッキでも結局ウザいクソ猿。部族相手には攻撃は通りづらいですが、先攻1ターン目に出せれば圧がかかり、ブロッカーとして使い捨てることもできるので、サイド後に全抜きはしなくてもいいと思います。

猿、鹿、サイ…。モダン環境は常に獣害に悩まされている

邪悪な熱気
情報公開当初、昂揚して4点か、コモンにしてはまぁまぁいいカードだな~と思ってましたが、よーくテキストを読むと、6点も飛ばすバケモノスペルだったので「6点!?!?!?」って大声で絶叫してしまいました。

あーはいはい、またモダホラね~

神々の憤怒
赤のサイドボード御用達スペル。やはり、3コストという手軽さと、クリーチャーを追放できるのは強いです。一発で大体盤面がオシャカになるので、後述する「激情」と合わせて警戒する必要あり。

モダンをプレイしていて累計100万回は撃たれています

激情
ピッチスペル、盤面に4点ばら撒き火力、二段攻撃。正直やばいことしか書いてないトンデモクリーチャー。想起ピッチサイクルの中で、単独でピッチコストで唱えたとしても1:1交換以上を狙える唯一のカード。赤が入っていたら常に警戒しなければならない存在です。タフネス1のクリーチャーに人権はない…?

このカードのデザイナー、親をクリーチャーに殺されている説

緑は除去がほぼない反面、マナや土地を伸ばしたり、ライブラリーからコンボパーツを持ってくるなど、動きのサポートに長けています。部族デッキには妨害が少ないので、そのままスピード負けすることもしばしば。

衝撃の足音
「死せる生」よりは100倍マシですが、4/4トランプル2体をポンポン気軽に展開されたら結局ゲームは終わります。相手にするとチャンプができないのと「暴力的な突発」もあるため、ライフには常に気を配る必要あり。

ライノは辛いの~ってかwww(激ウマギャグ)

ぎらつかせのエルフ
部族デッキは妨害や除去があまり入っていないため、オールインするコンボデッキや、自分より早いキルターンのデッキを苦手としています。感染やハンマータイムはそれらすべてが当てはまるデッキです。

デッキにもよりますが6割強勝てないと思ってもらっていいでしょう

イリーシア木立のドライアド
アミュレットタイタンなどで見かけるクリーチャー。土地を伸ばしながらブロッカーにもなり、最終的にヴァラクートの噴火もできると八面六臂の活躍をします。ほぼ素っ裸なのにタフネスが4もあるのが納得いきません。

オーコもそうだが緑の半裸男は強い

多色

多色カードは(当然ですが)どれも非常に高いカードパワーがあります。モダンではフェッチランドと各種トライオーム、ショックランドのおかげでそこまで運用に大きなリスクがないのが特徴。

レンと六番
コストの軽さ、能力、忠誠値、全てが最強クラスのPWです。やはりタフネス1のクリーチャーに人権はありません。放置していても負けに直結するので、殴って処理する必要がありますが、その場合でも最低限「濃霧」として機能するのでイライラMAX。

レガシーをブチ壊した人。今後2コストのPWはデザインしない方がいいと断言できます

表現の反復
単純なドローよりも質の高い実質2ドローのスーパースペル。単純な1:1交換でアドバンテージ勝負をしていると、このカード1枚でひっくり返されます。スタンダードでは禁止にならずに完走。なんかポーズがムカつく

イクゾォォォォ!みんな踊れ~!

時を解す者、テフェリー
通称3テフェ。高すぎる忠誠値、バウンスと謎ドローもさることながら、MTGというゲームそのものを否定するトチ狂った常在型能力を持つ極めて不快なハゲ。「王冠泥棒、オーコ」がブタ箱行きになった今、自分の中で不快なPWランキング堂々の1位を獲得しています。

ストーリー上では旧世代PWの割に人格者ですが、カードではまた別のハナシ

創造の座、オムナス
4/4という優秀なサイズを持ち、ポン置きしても出たときのドローでハンドアドバンテージを失わず、対処できなければ上陸により4点ゲインされ続け、フェッチと組み合わせて雑に4マナを生成してしまうスーパーインチキクリーチャー。

それぞれの効果が誘発する度、心の中で中指を立てています

至高の評決
数ある全体除去の中でも打ち消しができないので非常に厄介なスぺル。これを唱えた後、更地に各種PWや「創造の座、オムナス」が出てきた場合、概ね負けなのでさっさと投了して次のゲームを始めるのが吉。

う~ん、死刑!

無色

仕組まれた爆薬
X=0でトークン、X=1~2で盤面を一掃するアーティファクト。2色以上出せるデッキのサイドボードからよく入ってきます。2枚以上盤面をとれる場合に起動コスト分の2マナを起こして出される傾向にあるので、着地は大体4ターン目以降。相手にする場合、被害を最小限に抑えるためにコンバッフェイズで相手に起動させてから第2メインフェイズで再度展開し直すか、マナコスト帯を散らして早い段階からライフを攻め続けると良いでしょう。

相手がエルフならX=1、相手がマーフォークならX=2!

巨像の鎚
出されると瞬殺されるカード筆頭。「シガルダの助け」があればコンバットトリックのように機能する点もそうですが、殴られた後「純鋼の聖騎士」によってアンタップしているクリーチャーに装備されるという単純な動きだけでもうキツイです。

(修正値が)デカ過ぎんだろ…

影槍
基本的にデッキに1枚ですが「石鍛冶の神秘家」や「ウルザの物語」経由でサーチされます。これは打ち消しを当てられず盤面に着地することを意味しており、対処が困難です。また、一度装備されると絆魂により単純なライフレースではどうにもならなくなります。クソアーティファクト・オブ・ザ・イヤー大賞待ったなし。

忘れられがちですが、もう1つの起動型能力もコストが軽く強い能力です

罠の橋
部族デッキは基本的に盤面にクリーチャーを並べて殴って勝つ動きが多いので、意識の外から飛んでくるとそのまま勝ち筋がなくなります。トロンだけでなく、バーンのサイドボード後など、存在を意識しましょう。

何もなければ着地するだけで大体ゲームセット

カルドラの完成体
「石鍛冶の神秘家」で出てくる能力持ちすぎバケモノアーティファクト。単独で破壊不能を持つため対処が困難でありながら、装備先には破壊不能だけでなく先制攻撃とトランプルを持たせるため戦闘面で最強と言っても過言ではありません。相手にするとかなり厳しいですが、一応「四肢切断」で処理できるサイズです。

モダホラ定期

土地

土地は素直にマナだけ生成してりゃいいものを、時々トチ狂った能力を持つものもあります(土地だけに)。

ウルザの物語
第二章から出てくるトークンのサイズも脅威でありながら、第三章で「巨像の鎚」だけでなく「影槍」、「真髄の針」のようなアーティファクトを状況に応じて持ってくる動きが強すぎ。モダホラのイカれたカードパワーを象徴するカードの1枚で、1つの土地からトークン2体、アーティファクト1枚の最大3枚のボード・アドバンテージを得られるのって冷静に考えてアタマおかしいです。

この老害、マ~~~ジでロクな事しません

溶鉄の尖峰、ヴァラクート
基本的に土地コンボは妨害が難しいので決まったらまぁ終わりなんですが、その中でもこの土地は条件さえ満たせば盤面にも干渉できるのでやばめです。効果解決時にスタックで何らかの動きを挟んで山が5枚なくなった場合、3点は飛ばないので覚えておきましょう。

火山大国ジャパンもびっくりの噴火

爆発域
主にトロンが使用。X=1なら即起動できますが、他のコストにするには「漸増爆弾」のようにカウンターを乗せていく動きが必要なのでやや悠長な印象。しかし、土地である点が大きく、打ち消しが効かないといった点や「探検の地図」などからサーチできるといった強みがあります。

灯争大戦も結構やばいカード多いです

おわりに

とりあえず、各色使われて困るカードはこんなところでしょうか?
「砕骨の巨人」、「プリズマリの命令」、「歩行バリスタ」なんかも当然キツイですが、挙げるとキリがないのでこの辺で。

ここ最近はモダホラ2の想起ピッチサイクルを最大限活用できるエレメンタルや、団結のドミナリアから強めの部族サポートが出たマーフォークやゴブリンがアツいですね。ぜひ使ってみてください。

超大型新人たち

それでは皆様、クソカードに負けずに快適な部族ライフを!

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